傍観者の独り言・戯言

団塊世代の手前勝手な放言
ブログ「傍観者の独り言」の続編

マイファーム:耕作放棄地の活性事業・・・社会安定に寄与

2015-11-22 06:56:26 | 社会

11月19日、TV東京の「カンブリア宮殿」で、【耕作放棄地を体験農園に! 農業の楽しさを広める異色ベンチャー 株式会社マイファーム 代表取締役社長西辻一真氏(にしつじ かずま)】を取り上げていました。
耕作放棄地の再生活性事業を手掛ける(株)マイファームは、日本社会の安定化に期待しています。

「カンブリア宮殿」での番組紹介の冒頭部を転載すると、

“「今レンタル農園で野菜を作る人が増えている。そんなレンタル農園の民間最大手がマイファーム。農園数は全国で100カ所以上。実は、全ての農園が、以前は耕作放棄地だった。農家の高齢化で社会問題になっている耕作放棄地を蘇らせ、農業の再生につなげることが狙いだ。「野菜作りが大好き」という社長の西辻が創業したマイファームの事業は、農業学校や青果店運営にまで広がっている。若き農業ベンチャーの情熱に迫る。」”

で、2007年設立のマイファームは耕作放棄地をレンタル農園で活用し「自産自消」(西辻一真氏の造語?)を標榜し農業の再生に目指しているの企業。

当方は、レンタル農園運営のマイファーム(西辻一真社長)の注目したのは、ETV特集『農の夢よ、よみがえれ~若きビジネスマンと被災農家の1050日~』(2014年9月6日放送)を視聴していたからです。
番組は若いVB社長が東日本大震災で壊滅した宮城県亘理町のイチゴ農家を組合化しトマト栽培事業化の取組みを視聴し、設立したVB事業で社内不和が発生し代表辞任し、社長個人の資金を融通し組合活動に悪銭苦闘する内容でした。
番組案内を転載すると、

“「東日本大震災からまもなく3年。津波の被害を受けた農地で、いち早く農業復興の道筋をつけた人たちがいる。
宮城県亘理町のイチゴ専業農家が集まった「農事組合法人・マイファーム亘理」だ。
津波の大波をかぶり、ビニールハウスや水路が流され、荒れ果ててしまった農地。京都の農業ベンチャー代表・西辻一真さんと被災農家が手を携え、イチゴのかわりに露地で育つトマト栽培に立ち上がった。そして震災1年目で、塩害農地で見事トマトを実らせる。

その後も、西辻さんと農事組合法人に結集した農家たちに、波乱万丈の展開が待ち受ける。
中心メンバーの一人が病に倒れ、組合は存亡の危機に。
しかし新たな仲間の参加や西辻さんの奮闘もあって、大手食品会社から融資を受け、ケチャップやジュースを作る加工場の新設が決まった。
栽培だけでなく加工から販売までを手がける“6次産業化”で、被災農家が自立できる仕組みを立ち上げようとしている。
「『復興』とは、『旧に復すること』ではない。被災した土地に新たな地域再生のモデルをつくることだ」。一時は放棄すら考えた被災農地の再生に、一歩一歩前進を続ける。
番組では、マイファーム亘理の取り組みに密着、震災直後から3年に及ぶ長期取材を通して「真の復興とは何か」を問う
。」”

で、立ち上げたVB事業が思惑違いで苦闘する事例は散見するが、2007年設立のマイファームは、レンタル農園事業の基盤形成時期に、社長の思いで東日本大震災で壊滅した東北の農業再生に支援し、壊滅したイチゴが主要産業の宮城県亘理町の農家の支援に西辻一真社長が乗り出し、亘理協同組合化し資金調達に事業計画策定に尽力するが、西辻一真社長は注力することで創業した自社の本業が手薄になり社内から社長退任の声があがり、西辻一真氏は社長を辞任しマイファームの1社員として亘理共同組合の事業化に傾注する内容でした。

番組は、亘理町農家の復興が主題で西辻一真氏が1社員として個人資金を注入し事業の立ち上がるまでで、その後、マイファーム、西辻一真氏がどうなったか関心事でしたが、「カンブリア宮殿」でマイファームが生成発展し、西辻一真氏は社長として頑張っている姿を視聴し良かったなあーと思いましたね。

HPによれば、
2012年8月 西辻一真がマイファーム代表取締役を退任
2013年5月 西辻一真がマイファーム代表取締役に復帰
と社長に復帰し、亘理協同組合は、現在は株式会社マイファーム宮城亘理農場としてマイファームグループとなっています。

日本の農業は農地集約し大規模化による構造改革し競争力強化を目指していましており、マイファームの事業目標は、自産自消で耕作放棄地の有効活用で政府方針とは合致しませんが、世の人々に農業の面白さ、自然の有難さを啓蒙し社会を安定させるに貢献していると思いますね。
当方は、マイファームの西辻一真社長の着眼、実行、約束厳守、私利私欲の無さの姿勢には好感し、陰ながら期待します。



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