三菱重工業は、米ゼネラル・エレクトリック(GE)に対して、特許侵害訴訟を米国フロリダ州中部地区連邦地方裁判所に提起した。これに加えて、同社及び同社原動機事業の米国拠点であるMitsubishi Power Systems Americas, Inc.(MPSA )は、GE社に対して、独占禁止法違反及び不法行為等に基づく損害賠償請求訴訟を、米国アーカンソー州西部地区連邦地方裁判所に提起した。
同社は、1980年にプロトタイプ機を開発して以来、研究開発を継続し、今日の発電用大型風車の基礎となる技術を培うとともに、日本、米国及びヨーロッパ等の地域で関連特許を取得してきた。また、当該技術を基に、国内外のユーザーへ風車を供給してきた。この度の二件の提訴は、前者については、GEが当社保有の特許を侵害していることを理由に同社の知的財産を保護する観点から行い、また後者については、GEの競争阻害行為1に基づき同社に損害が発生していることを理由に行ったもの。