NEDOは、アラブ首長国連邦(UAE)・アブダビ首長国の環境未来都市マスダールシティで予定している「太陽熱冷房実証事業」の実施可能性調査(FS)を、日立プラントテクノロジー、日立アプライアンスのグループに委託する。
この実証事業は、サンベルト地帯であるアブダビ首長国のマスダールシティにおいて、太陽熱集熱器及び三重効用吸収式冷凍機からなる高効率な太陽熱冷房の技術実証を行うもの。
<マスダールシティにおける実証事業の概要>
アブダビ首長国では、急増する電力需要に対応するため、2020年の電力需要の7%を再生可能エネルギーでまかなう目標を立てている。同国において2006年よりアブダビ未来エネルギー公社(マスダール公社)を中心に推進されているマスダールシティ計画では、太陽エネルギーやその他の再生可能エネルギー、省エネルギー技術を利用して世界初のゼロ・カーボン、ゼロ・エミッションの環境都市実現を目指している。
このプロジェクトは、太陽熱集熱器及び三重効用吸収式冷凍機を組み合わせた高効率な太陽熱冷房技術の技術実証をマスダールシティで行い、今後の同国及び周辺地域への普及を目的とするもの。
なお、同事業は、FSの結果を踏まえた事業化評価を経て、実証事業のより具体的内容を決定する。
同プロジェクト(FS期間)について以下の通り委託先を決定した。
委託企業:日立プラントテクノロジー、日立アプライアンス
委託期間:NEDOの指定する日~2011年12月28日
委託予算:約2,500万円(FS)、実証についての予算は事業化評価結果による