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◇新エネルギー◇東京都市大学、水素ハイブリッド(HV)トラックによる全国初の公道での実験開始

2010年11月16日 10時12分44秒 | 水素自動車

 東京都市大学(旧武蔵工大)は、水素ハイブリッド(HV)トラックによる全国初の公道での走行実験を室蘭市内で開始した。

 京都市大学は、30年以上にわたり水素燃料エンジンを搭載した自動車の研究を行ってきたが、同学総合研究所所属 伊東明美准教授を中心に、日野自動車の協力のもと、既存のハイブリットディーゼルトラックをベースに、水素燃料エンジンを搭載した水素ハイブリットトラックの開発に成功。

 水素燃料エンジンは、水以外の排出物を出さない環境に優しい技術として、化石燃料を使用するエンジンに代わり、トラックやバスなどの商用車での実用化が期待できる代替機関として注目されている。同学では、2009年4月に水素燃料エンジン搭載バスを開発、国内初の公道走行を実現しており、このバスによる実証試験等により明らかになった分析結果や課題を活かし、新たに水素エンジンとモーターを動力源とする水素ハイブリッドトラックの開発を行ってきた。

 今回、開発した水素ハイブリットトラックは、日野自動車の日野デュトロ ハイブリッド(排気量:4,009cc)をベース車両とし、ハイブリッドシステムを採用することにより低速トルクを向上させるとともに、点火システムの変更により高回転時の出力向上と耐久性の確保を実現した。

 同トラックは、ディーゼルエンジンを搭載するトラックと同等の動力性能を有し、宅配便や資源回収車等の幅広い用途に使用可能。

 <仕様概要>
    ■サ イ ズ:全長6290mm、全幅2195mm、全高2920mm
    ■排 気 量:4,009cc
    ■最大出力:93kW@2500rpm(126PS)
    ■最大トルク:320Nm@2200rpm
    ■圧 縮 比: 12:1
    ■車両重量:3640kg(積載重量:2000kg、車両総重量:5750kg)
    ■エンジン:ハイブリッドシステム搭載直列4気筒水素エンジン
    ■ベース車両:日野自動車製小型ハイブリッドトラック「デュトロ」

 <水素燃料エンジンバスからの改良点>
    ・低速トルク不足をハイブリッドシステムにより解消
    ・点火システムの変更により高回転時の出力向上と耐久性確保を同時に達成


◇新エネルギー◇マツダ、国際水素エネルギー協会から水素ロータリーエンジン車などで受賞

2010年05月21日 14時29分35秒 | 水素自動車

 マツダは、国際水素エネルギー協会(International Association for Hydrogen Energy: IAHE)より、「IAHE サー・ウィリアム・グローブ賞(IAHE Sir William Grove Award)」を受賞した。

 同協会は水素エネルギーについての学術および技術振興活動を行っている国際組織。2年に一度、水素エネルギー分野では世界最大の国際会議である「世界水素エネルギー会議(World Hydrogen Energy Conference: WHEC)」を開催し、その中で、顕著な業績をあげた研究者、組織に対し、5部門の賞を贈与している。

 今回の受賞は、世界初の水素ロータリーエンジン車の実用化や、ノルウェーの国家プロジェクト「ハイノール(HyNor)」への参画など、マツダの水素エネルギーに対する積極的な取り組みが評価されたもので、マツダが同賞を受賞するのは今回が初めて。

 受賞式は「第18回 世界水素エネルギー会議2010」の関連式典として、5月18日にドイツのエッセン市内にて行われた。


◇新エネルギー◇マツダ、水素ロータリーエンジン車を岩谷産業にリース販売

2010年01月13日 15時54分41秒 | 水素自動車

 マツダは、ハイブリッドシステムを搭載し、水素を燃料として走行する水素ロータリーエンジン車「マツダ プレマシー ハイドロジェンREハイブリッド」を、エネルギー関連企業の岩谷産業にリース販売し、本日納車した。

 岩谷産業への納車は09年5月に続き2台目で、同車種の累計リース販売台数は5台となる。同車は今後、主に営業車として北九州水素ステーションを中心に使用される予定で、水素ロータリーエンジン車の九州地方へのリース販売は今回が初めて。

  「マツダ プレマシー ハイドロジェンREハイブリッド」は、電気モーターで走行する独自のハイブリッドシステムの採用により、従来の水素自動車「マツダ RX-8 ハイドロジェンRE」に比べて、水素での航続距離を2倍の200kmに延長するとともに、走行性能を大幅に向上させている。また、「マツダ RX-8 ハイドロジェンRE」と同様、水素だけでなくガソリンも燃料として使用できる「デュアルフューエルシステム」を搭載している。