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新エネルギー・ニュース・ネット(NEN)

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◇新エネルギー◇ハイサットと富士通、「水素ステーション集中管理システム」を構築

2011年02月28日 13時39分44秒 | 水素ステーション

 水素供給・利用技術研究組合(HySUT<ハイサット>)と富士通は共同で、水素ステーションにおける水素の在庫状況や充填情報、水素ステーションの稼働情報、燃料電池車両走行情報などの実証データをトータルに管理する「水素ステーション集中管理システム」を構築した。

 HySUTは、東京都杉並区(東京・杉並水素ステーション)、東京都大田区(羽田水素ステーション)、千葉県成田市(成田水素ステーション)に水素ステーションを開設し、同システムでの運用を行っている。

 高効率でCO2排出量の大幅な削減を実現する燃料電池自動車は、将来の低炭素社会構築に重要な役割を果たす次世代自動車として高い期待が寄せられているが、その普及にあたっては、水素を供給する水素ステーションなどのインフラの整備が不可欠。

 HySUTは、水素社会構築の実現を目的とする経済産業省の「水素利用社会システム構築実証事業」の支援のもと、水素を使った燃料電池自動車のインフラ整備に向けて実証試験を行う「水素ハイウェイプロジェクト」を担っている。

 同プロジェクトでは、首都圏に3か所の水素ステーションを配置し、燃料電池バスや燃料電池自動車を高速道路で定期運行させるとともに、水素の安全かつ簡便な製造、輸送、貯蔵、利用について実証試験を行う。

 「水素ステーション集中管理システム」は、水素供給インフラにおける情報システム基盤で、燃料電池自動車への充填、製造・調達・補充によりリアルタイムに増減する水素量を把握し、水素ステーションの稼働情報や燃料電池車両走行情報などの実証データをトータルに管理するもの。

 HySUTは、同システムの実証データをもとに、安定した水素供給のフローの確立と将来のビジネスモデルの検証を行う。

 


◇新エネルギー◇出光興産、「成田水素ステーション」の運用開始

2011年02月28日 10時36分48秒 | 水素ステーション

 出光興産が参画する水素供給・利用技術研究組合(HySUT<ハイサット>)は、経済産業省「水素利用社会システム構築実証事業」の支援のもとに実施する「水素ハイウェイプロジェクト」の一環として、成田国際空港内に同社が建設・運用を担う「成田水素ステーション」を2月26日から運用開始した。

 同社が建設および運用をHySUTから受託した成田水素ステーションは、成田国際空港の協力のもと、空の玄関口である成田国際空港内という好適地に立地し、成田空港と都心の間を運行する燃料電池ハイヤーなどに水素を供給する。

 成田水素ステーションで供給する水素は、同社の千葉製油所にて製造した水素を99.99%以上に純度をあげ、水素ボンベで運ぶ。

 <成田水素ステーションの概要>
 
所在地:千葉県成田市木の根字神台24番地
建設・運用:出光興産
水素供給方式:水素カードル供給によるオフサイト型
圧縮設備:能力50Nm3/hr、圧力40MPa
蓄ガス設備:内容積300ℓ×10本、圧力40MPa
充填圧力:35MPa
主要構成機器:水素受け入れユニット、圧縮機、蓄圧器、ディスペンサー


◇新エネルギー◇JX日鉱日石エネルギー、「東京・杉並水素ステーション」を開所

2010年12月08日 10時36分00秒 | 水素ステーション

 JX日鉱日石エネルギーは、水素供給・利用技術研究組合(HySUT<ハイサット>)が、経済産業省の「水素利用社会システム構築実証事業」の支援において実施する「水素ハイウェイプロジェクト」に参画しているが、2010年12月15日に、同社が建設・運用を担う「東京・杉並水素ステーション」を開所する。

 「水素ハイウェイプロジェクト」では、同ステーションの他、「羽田水素ステーション」(オンサイト型)、「成田水素ステーション」(オフサイト型)の3つの水素ステーションを新たに建設し、都心と羽田空港/成田空港間において、我が国初となる燃料電池自動車(バス、ハイヤー)の高速道路経由での定期運行を行う。

 燃料電池自動車は、従前の内燃機関に比べて高効率で、二酸化炭素の排出量を大きく低減することが可能な技術であり、将来の低炭素社会構築に重要な役割を果たすものとして期待されている。

 「東京・杉並水素ステーション」では、製油所などで製造した高圧水素ガスを水素カードルで運ぶオフサイト型の水素供給方式を採用し、水素供給インフラ網整備に向けた実証を行う。

 同社は、同プロジェクトへの参加を通じた水素供給事業の基盤確立に努めるとともに、家庭用燃料電池の普及推進などにより、水素エネルギーによる持続可能な低炭素社会の実現に貢献する方針。

 

 


◇新エネルギー◇東京ガス、「羽田水素ステーション」を開設

2010年12月08日 10時35分41秒 | 水素ステーション

 東京ガスは、羽田空港近傍の大田区京浜島に「羽田水素ステーション」を建設し、本年12月15日に開所する。同ステーションは、経済産業省の「水素利用社会システム構築実証事業」のひとつである「水素ハイウェイプロジェクト」において、同事業実施者である水素供給・利用技術研究組合(理事長:吉田正寛)からの委託を受けて建設・運用するもの。
  
 同ステーションは、既存の天然ガススタンドに併設するもので、日本初の天然ガススタンド併設型の水素ステーションになる。同ステーションでは、都市ガスを改質して水素を製造し、その際に発生するCO2の分離・回収を行う。

 水素ステーションで供給する水素を製造しながら、CO2の分離・回収の実証を行うのは日本で初めて。
  
 同ステーションは、本年12月16日から羽田空港(東京都大田区)~新宿駅西口(東京都新宿区)間、羽田空港~東京シティエアターミナル(東京都中央区)間に定期営業運行する燃料電池バスに水素を供給する。
  
 東京ガスは、同ステーションで、事業化段階に近い稼働条件での運転データの収集や、水素ステーション利用者へのアンケート調査などを実施し、水素供給の事業化に向けた課題の抽出と解決を図ることにしている。

 東京ガスはこれまで、JHFC千住水素ステーション(東京都荒川区)の運転を行うなど、水素供給についての技術的な実証を重ねてきた。この知見を活かし、同ステーションの建設・運営を実施するもの。
  
 東京ガスは今後も、燃料電池自動車の普及に向けた水素供給事業の基盤確立に貢献するとともに、将来の水素利用拡大に向けた準備を進めることにしている。

 


◇新エネルギー◇米ホンダ、家庭用ソーラー水素ステーションの実証実験開始

2010年01月29日 10時05分00秒 | 水素ステーション
 Hondaの研究開発子会社であるホンダR&Dアメリカズ(カリフォルニア州)は、燃料電池電気自動車への水素供給装置として、ガレージに収まるコンパクトな家庭用サイズの次世代ソーラー水素ステーションの実証実験を、ホンダR&Dアメリカズ ロスアンゼルスセンターで開始した。

  01年よりロスアンゼルスセンターで稼働してきた従来型のソーラー水素ステーションは、高圧水素の製造のために、水電解装置および水素圧縮コンプレッサーが必要だった。一方、次世代ソーラー水素ステーションは、Hondaの独自技術である高圧水電解システムにより水素の製造と圧縮を一体化することで、コンプレッサーが不要となり、小型・低騒音・低コスト化を実現し、家庭用水素供給装置としての可能性を広げた。また、従来に比べ水素製造システム効率も25%向上。これにより、8時間で約0.5kgの水素が供給され、燃料電池電気自動車「FCXクラリティ」が30マイル(約50km)走行できる。

  また、今回の実証実験では、水素を貯蔵する高圧水素タンクを用いないシステムを採用。システム全体をさらに小型化することで、家庭に導入しやすいサイズとしている。なお、今回のシステムに従来同様に高圧水素タンクを組み合わせることで、将来的に家庭だけでなく様々な環境や用途への幅広い対応が可能となる。

  この次世代ソーラー水素ステーションは、公共の水素ステーション・ネットワークの補助的役割を果たすことを念頭に設計。約5分間で急速充填を行うことができる公共の水素ステーションと組み合わせることにより、「FCXクラリティ」をはじめとする燃料電池電気自動車ユーザーの多様なニーズに対応するものとしている。

◇新エネルギー◇福岡県の「平成21年 県政10大ニュース」の第5位に「水素ハイウェイ始動」が入る

2009年12月31日 11時37分04秒 | 水素ステーション

福岡県は、「平成21年 県政10大ニュース」発表したが、第5位に「福岡・北九州間で『水素ハイウェイ』始動-水素タウンに続く「福岡水素戦略」の社会実証-」が入った。これは、「九州大学水素ステーション」「北九州水素ステーション」の開所や九州初の燃料電池自動車の導入により、次世代自動車として期待される燃料電池自動車等の実用化を目指した「水素ハイウェイ」を始動したことによるもの。福岡県では、環境にやさしい水素エネルギー社会を世界に先駆け実現するため、今後とも、九州大学を中核とした研究開発や「水素タウン」「水素ハイウェイ」等の社会実証、人材育成などを総合的に推進する「福岡水素戦略(Hy-Lifeプロジェクト)」を展開していくことにしている。

  福岡県・福岡水素エネルギー戦略会議では、「環境にやさしい水素エネルギー社会」を実現するため、(1)九州大学を中核とした世界最先端の研究開発(2)「福岡水素タウン」をはじめとした先導的な社会実証(3)全国唯一の水素人材育成(4)水素エネルギー新産業の育成・集積(5)世界最先端の水素情報拠点の構築―を柱とした「福岡水素戦略(Hy-Lifeプロジェクト)」を展開しているが、「九州大学水素ステーション(福岡市西区元岡)」および「北九州市水素ステーション(北九州市八幡東区東田(ひがしだ))」の工事が完了し、「福岡水素戦略」に基づく社会実証第二弾 「水素ハイウェイ」が始動した。

 九州大学水素ステーションは、九州大学、九州電力、大陽日酸、キューキと共同して整備した、水電解方式の水素ステーション。今後、二酸化炭素を全く発生しない日本初の次世代型ステーションを目指し、太陽光発電を利用した水素製造の研究開発を行う。

 北九州水素ステーションは、岩谷産業、新日本製鐵、新日本石油と共同して整備した、製鉄所から発生する副生水素をパイプライン供給する次世代型水素ステーション。水素をパイプライン供給するのは日本初の取り組みで、世界でも3例目となる。
 
 今後、両ステーションでは、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と連携して、水素供給並びに普及啓発活動を行い、次世代自動車として期待される燃料電池自動車・水素エンジン車の早期実用化を目指した実証走行を推進することにしている。北九州市東田地区では、「水素供給・利用技術研究組合」と連携して、北九州水素ステーションを中核とした次世代型水素エネルギーモデル都市「北九州水素タウン」の整備にも着手。福岡県では、環境にやさしい水素エネルギー社会を世界に先駆け実現するため、今後とも「福岡水素戦略(Hy-Lifeプロジェクト)」を強力に推進することにしている。