ソーラーフロンティアは、サウジアラビア王国の国営石油会社であるサウジアラムコに対し10メガワットのCIS薄膜太陽電池モジュールを供給することに合意した。
この合意にもとづき、サウジアラビア王国ダーラン市にあるサウジアラムコのオフィス複合施設「ノースパーク・コンプレックス」へ電力を供給するため、敷地内の駐車場の屋根上にカドミウムや鉛を含まないCIS薄膜太陽電池モジュールを設置する。
完成は2011年末を予定しており、太陽電池が設置された駐車場として世界最大規模となる見込み。
今回のプロジェクトへの参画により、ソーラーフロンティアは、サウジアラビア王国においてCIS太陽電池モジュールを本格的に供給することになる。
モジュールは車両4,450台収容の駐車場(16~18ヘクタール)の屋根上に設置され、発電電力は敷地内のオフィスビルで日中に使用される全ての電力量を賄うことができる。発電が見込まれる電力量は一般家庭6,000戸分の電力に相当する。
サウジアラビア王国は、一日あたりの日照時間が12時間と長く、エネルギー量にすると1㎡あたり7キロワット時であり、これは「太陽の国」と言われているスペインを上回る。そのため、太陽光事業には最適の地といえる。
サウジアラムコは、このプロジェクトを通じて、エネルギーの節約を図るとともに、太陽光エネルギーの需要が拡大すれば国内のエネルギー産業への影響が拡大すると述べている。駐車場における太陽光発電事業は、エネルギー節約のための有効な方法として認知されていることなどから、屋根付きの駐車場に太陽電池モジュールを設置することを決めた。