丸紅 と中部電力は、カタール発電水道会社(QEWC、カタール) およびマルチテック社 (オマーン) と共同で、オマーンでは最大規模となるスール発電事業に関わる事業権を獲得し、売電契約を含む主要契約に調印した。
オマーンは1990年代から電力事業の民営化を積極的に推進しており、これまでに10件のI(W)PP案件が開発されている。
同件は、マスカット市から南東約150kmのオマーン湾沿いに位置するスール工業地帯にて、出力200万kWの天然ガス焚き複合火力 (コンバインドサイクル) 発電プラントを建設し、オマーン電力水道会社 (SAOC) との15年に亘る長期売電契約に基づいてプラントの操業・運転、および売電を行なうもので、長期的に安定した収益の確保が見込まれる。
同件は、丸紅および中部電力にとり、同国のIPP案件に対する初めての出資参画となる。
また、カタールの政府系企業を事業パートナーとして迎え入れることにより、丸紅および中部電力がカタールとの間で構築してきた友好な関係を更に深化させ、以前にも増して必要とされているエネルギー資源の安定的な確保を目指す。
なお、同件への参画により、丸紅の総発電設備容量は2,815万kW、出資持分換算では847万kWとなる。
また、中部電力の海外事業における総発電設備容量は1,819万kW、出資持分換算では322万kWとなる。