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気仙沼の避難所地下水からヒ素

2011-04-27 18:13:11 | 様々な話題
宮城県気仙沼市の地下水から基準値を超える有害物質のヒ素が検出され、東日本大震災後の避難所暮らし等で、不安な日々を送る被災者らにとっては「弱り目に祟り目」だ。
市は「飲んでも直ちに健康に影響は無い」としながらも、飲み水としては使わない様、住民に注意を呼び掛けているのだが、またしても「直ちに」と言う曖昧な表現。
直ちに影響は無いのに、一方で地下水を飲むなって言うのは矛盾しているだろうし、じゃあ何時から健康に影響を及ぼすの?。って事になる。
ヒ素と言えば、あの林真須美の「ヒ素入りカレー」事件が思い浮かぶのだが、あのヒ素ですよヒ素。

市によると、震災があった3月11日、現在廃鉱となっている市南部の大谷鉱山で土砂崩れが起きて、周辺で液状化現象も発生し、金を産出した後の土砂の堆積場から、4万立方メートル余りが周囲の沢や川に流出した。
不安がる住民の声に押され、市は3月末に6カ所で水質検査を実施した所、うち3カ所から基準値を超える濃度のヒ素を検出。
市の担当者は「水の流れから、土砂崩れと今回のヒ素は直接関係は無いと見られる」としているが、鉱山を管理する大手金属会社は既に住民説明会を開き、流出した土砂を5月末までに取り除く方針を示した。

住民の声で水質調査に乗り出したから、ヒ素の事が発覚した訳であり、住民が声を上げなければ判らなかった筈だ。
福島第一原発事故による放射性物質の拡散や、放射能汚染水等もそうなのだが、放射能に汚染された水や食品、今回の様なヒ素入り地下水を飲んだ後に言われても、後出しジャンケン状態であり、国民は対処しようが無いのである。
国と地方の行政機関は、水や食品の安全性に疑問が生じた段階で、調査なり検査なりをして、その検査結果を迅速に公表するシステムにしなければ、何時まで経っても国民の不安は解消されず、行政機関に対する不信感が募るばかりではないだろうか?。

国や行政機関の会見でも「直ちに」と「直ちに」と判で押した様な言葉を繰り返すのでは無く、もっと具体的に情報を公開した方が良いだろう。
国や行政機関も馬鹿では無いだろうから、真実を公表してパニック状態になる事を考慮して、オブラートに包んで表現している事も理解出来るのだが、事実を隠蔽していても嘘は何れバレるのだ。
先にも書いたが、後出しジャンケンで事実が判っても、国民は何の対処も出来ないのである。
どうせバレるのなら、例え深刻な問題だとしても、事実を知って対処が出来る分、隠さず公表した方がマシと言うものだろう。では。

【ネッタイムス・東坊京門・作】