ねこてん~全ての猫は天使である~

東京都港区青山&ビックサイト周辺にて地域猫活動を行っているボランティア

奇跡の100歳 チャーちゃん

2019-06-06 23:05:03 | 60 歳からのペット暮らし


その子は、青山通りから脇道へ入り、緩やか坂を下った一角に いつもいる。

「こんにちは」挨拶をすれば、
「にゃーん」と返してくれる。
これが茶白のチャーちゃん。

愛想は良いけれども、スキンシップはお断り。
近づけば、スルリスルリと距離を取られる。
あきらめ立ち上がり、振り返ると「フフン」とした顔をして定位置に戻っている。



迷子?置き去り?ではないかと保護依頼を受けました。
確認をするとアチラコチラ脱毛しています。
取り敢えず、病院へとなり、捕まえようとしていたら。
相談して下さった方から「飼い主さんが見つかりました!」と連絡を頂きました。

「ん、どーゆーこと?」
近隣ビルの階段を登っていくのを見かけ追跡したら、ドア前にダンボールハウスがあったそう。

「これは飼われているの?」
飼い主さんに、お話を伺ってみることにしました。
そうしたら、気さくに迎え入れて下さったのは高齢のご夫婦。
旦那さんは、なんと91歳とのこと。



チャーちゃんは18歳、人間でいうと100歳。
一軒家から、今の3階ビルに建て替え工事中に屋上で生まれた子。
何匹がいたうち、チャーちゃんだけが残ったのです。

お父さんが大好きで、出かけると必ずついて歩き お見送りするとか。
そして、自分たちでは難しいのでと、健康診断とノミ取りを頼まれます。
チャーちゃんへの愛情を感じました。

夜には必ずダンボールハウスへ戻るらしく、横に設置した捕獲器へスムーズイン。

病院の待合室で「病気が見つかったら どうしょう」と悩んでおりました。
が、が!先生も声が上ずる程、ウィルス検査もオール陰性、全く問題なし、健康体。
ブロードラインして貰って帰宅しました。

飼い主のご夫婦に検査結果を伝えると「一緒に長生きしようね」と満面の笑み。
用意して出来なかったという首輪を装着し放すと、チャーちゃんは大好きなあの場所へスッ飛んでいきました。



チャーちゃんは、あと数年の寿命でしょう。
彼女が生まれ育ち親しんだ環境を変えられることは望まないでしょう。

放し飼いだから、適正飼養でないからと「大切な家族です」と仰る老夫婦から、チャーちゃんを取り上げることは出来ません。



〇 ダンボールハウスは近日中にリニューアル予定。
夏はアルミ製ベッド、冬は保温ベッドを置こうかなと思っています。

〇 チャーちゃん、歯が半分なく口内炎がありました。
柔らかいウェットタイプ高齢用1ケースと、現在飼い主さんが与えているドライフードを交換しました。

〇 ステンレスのボウルを持参。
フードは1日2回1パウチづつ。
水は1日1回換えて下さいとメモにして渡しました。

〇 ブロードラインは、夏の間あと2回継続します。
食欲がなく、何日もフードを残すようならば、即連絡をして頂くようにしてあります。



チャーちゃんが好きなもの

お気に入りの いつも場所
そこで感じる景色、風が運ぶ匂い
通る人に優しく声をかけて貰うこと
私だけのオウチ 静かな寝床

そして ずっと一緒のお父さん お母さん

【 ねこてん 公式HP 】

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