なんだかんだでまたまた空いてしまいました…本編やっと書くことが出来ました。
いよいよ3ヶ月越しで「一番所望」していた「開放式A寝台」に乗ることが出来ました。
ずーっと言っていた「日本海3号のプルマン式A寝台」です。
夜間に移動をする「夜行列車」の需要が近年飛行機や新幹線などの高速交通機関に押されまくり、
また低価格の「夜行高速バス」やビジネスホテルの台頭もあり、
この十数年でかつての半分の運行になってしまいました。
かく言うワタクシめも多忙のさなか「道内3大夜行=まりも、利尻、オホーツク9、10号」に可成り助けられ、
道内一泊二日という強行スケジュールに対応してもらえたのに対し、
一昨年の「ダイヤ改悪」により、
「利尻、オホーツク」は季節化という憂き目にさらされてしまい、
短期間での道北鉄道旅行を「不可能」にさせられてしまいました…
前口上はさておき、
「開放式A寝台」古くはマイネ41やナロネ21,オロネ10といった系譜を持つ「一等寝台」、
最近は「プライバシー」の観点から「B寝台」でさえ「個室化」されているのにもかかわらず、
もはや「奇跡的」に残っているプルマン式Aネが連結されているのは寝台特急ではこの「日本海3,2号」の「オロネ24」のみ、
夜行急行(この言葉さえ貴重)でも東京ー大阪間の「銀河」の「オロネ24」と大阪ー新潟間の「きたぐに」の「サロネ581」の3列車のみです。
さあいざ「日本海」へ!!
京都20:51発、大阪始発なのでゆっくりする間もなく慌ただしく乗車、
でもすぐ「オロネ」の世界が待っていました!中央通路から左右に並ぶカーテンの列…たまりません。
本日の「宿」は「A10下段」です。
流石にベット幅が違う!!幅自体は「電車三段」583系と変わりませんが高さは歴然。
浴衣に着替え検札、
なんと今日のお客は4人のみ!!
そのうちの二人はお母さんと小さい娘さんが一つの下段で寝るという、
「古式ゆかしい」使用方法をしています。
着替えて一杯やっていたらすぐに睡魔が襲ってきて…
最初の機関士の「引き出し」がプロ級に上手いし(機関士はみんなプロだけど)、
敦賀にて機関車交換しますといっていたけど日頃の疲れか、
「オロネ24」の乗り心地かその前にはもう寝てしまいました。
次に目覚めたらあっという間に「直江津」、
トイレに立ち製造銘板を見たら「オロネ24-5」「昭和48年製」…
「えっ昭和48年」ってワタクシと2つしか変わらないもう齢34歳!
それに20系って昭和44~45年位まで造っていたはず…
(家に帰って調べたら最後のナロネ21147が昭和45年8月14日日本車輌から製造)
20系などもう全廃になってから10年は経つというのに未だに現役とは…
こんな「奇跡的」に乗れた幸せと同時に、
いかに「国鉄→JR」がごく一部を除き夜行列車用車両を放置していたのかという複雑な気持ちになりながら、
再び就寝…
次に目覚めたら象潟、「陸の松島」を眺めつつ寝たり起きたりしながら羽越路を…
あぁ楽に寝返り出来るシアワセw
定刻8:41に秋田に到着しました。
5分停車、新聞も読みたいので着替えて一旦下車、
もちろん「カマ」EF81も見に行きます。
雪でヘッドマークが見えないのもまた一興、「冬のカマ」です。
秋田を発車、でもまだ3時間以上満喫できます。
まずオロネ24-5の各部を撮影、
さぁ開放式A寝台の世界へ!!
自動昇降装置、当時は画期的だったけど今は全く使われず…
「上段」は本日誰も乗っていないので勝手に撮り放題!!
「例の」小窓、次は「上段」乗ろうかなぁ?
喫煙室、更衣室、洋式トイレ(標準装備は当時Aネだけ)とA寝台の雰囲気を満喫。
昼間の下段、空席を撮らさせてもらいましたけどベット幅の広さ、高さを解って頂けると思います。
人乗っていないので迷惑も掛からず思う存分撮らさせて頂きました。
「冬の日本海」も満喫。
海側をわざわざ希望した甲斐もあります。山側も良いんですけどね…
大館でキハ52を発見、水郡線から大挙キハ110群の転属が予定されておりもう見ることはないかなぁ…(泣)
海ばかりでなく「八郎潟」や「白神山地」なども…
11:58定時青森到着、うーん名残惜しい!!!
昨晩撮れなかった外観を撮りまくりますw
16時間余りの疲れも見せずきっと上りの「日本海2号」で大阪に戻るんでしょう…
DE10+24系の入れ替え姿もまたよろし。
かつての「あけぼの」を思い出させてくれます。(DE10重連あけぼの乗り&撮りたかった!!)
青森、寒ぶぅ…ハトも丸くなってます。何だか急に飼い猫「さくら」が恋しくなってきました…
さて市場で一杯やりつつ「ほたて」食べて、お土産「鯨肉塊1㎏!」を買って帰京。
青森15:03発の「つがる24号」&八戸乗り換え「はやて24号」で東京には19:04着、
あっという間の出来事。
明日からの仕事に「癒やし」は残せても「疲れ」は残せません…
いつもの一言「あーぁまた明日から仕事か…」
ワタクシが拙ブログで社会人一年生で「カートレイン」での「ナロネ21」の話をしたとおり、
そのベット幅といい寝心地といい「群を抜く」という言葉がびったりの「プルマン式Aネ」…
ナロネ21はもう無理だとはその時点では解っていましたから、
せめてその末裔である「オロネ14,24」には長い時間1回は…と考えていたらあっという間に17年(爆)、
狙っていた長崎特急「さくら」は列車自体も無くなり、
奥羽特急「あけぼの」や北陸特急「北陸」も個室化されてしまいました。
そのような中「日本海」という列車、
東人には全く縁がないのですがこの「夜行列車斜陽」のなか「2往復」以上あるのは、
他にはあの「北斗星」のみ、
「北斗星」は「列車自体」のエンターテイメントを持っているので、
単に「輸送需要」のために2往復あるというのは「北前船」の系譜?と言えるのでしょうか。
正直言って「すぐにでもまた乗りたい」。
時間は短いですが東京口に「銀河」が残っています。
ふと思い立ったら乗ってしまいそうなワタクシが怖いですw
…多分そのうちというか半年以内位に乗ってしまいそう(爆)
でも旧き良き「時代」、時間が許す限り味わいたいものです…