たまのあしあと

きままな日々の日記などなど。

多摩川源流をもとめて 笠取山

2015年05月24日 | 旅日記-山編

4月の終わり、お!やっと遅れを取り戻してきたよ(笑)
今回は久しぶりにテント泊を楽しんできました!

いつもの奥多摩小屋にしようかと思ったけど、たまには行き先を変えて♪ 

電車でやってきた塩山駅前は、ハナミズキが色鮮やか!
そう、今回はここからバスにのって西沢渓谷の1つ手前、新地平へ。
そこから雁峠を経て笠取山へ行ってきます。 

新地平に到着。バスで1時間くらい。
乗っていたお客さんはほとんどが乾徳山登山口で降りてしまって、新地平で降りたのは私たちだけ。 
残りの乗客は男性1人でした。土曜日なのにこの空きっぷり!
雲取に行っていたら混雑凄かったのかなって思うと、遠いけどこちらに来てみて良かったなぁって。

そうそう、塩山からの西沢渓谷線は、この日から運行開始でした。
笠取山はテント泊で行ってみたい山だったけど、車がない私たちにはアクセスがとっても不便。
公共交通機関では行けないと思ってあきらめていたのです。
でも、いろいろと調べてみるもので。
この西沢渓谷線の新地平から登れるって情報をなんとか見つけまして!
バスの運行開始を待ちわびていたのでした。

バス停から少し先に歩くと、右手に登山口の案内。(10:15)
しばらく車道を歩いていくと・・・。 

こーんな立入禁止のゲートが。
「立入禁止」の猛アピールに一瞬怯みそうになるけど、山と高原地図にも載っているコースなので大丈夫かな。
失礼しまーすと先に進みます。ちなみにゲートの右側をすり抜けて進みます。 

しばらくはこんな林道歩き。
この林道歩きが長そうで、ちょっとためらったコースだったけど、思っていたより山っぽくて安心。 

長いと飽きてくる林道歩きだけど、進むにつれて林道がだんだんと細くなっていったりと
景色も変わってそれほど飽きることもなく。
とにかく静かで、沢の流れる音と鳥のさえずりが心地良い!

久しぶりのテント泊。歩きやすい道で良かった(笑) 

途中で渡渉するところもあって、結構楽しいです♪ 

この渋い雰囲気が素敵。 

何度目かの渡渉の時に、沢底がキラキラ光るのを発見!!

写真では分かりづらいけど、底の砂が金色に光ってる!
ままま、まさか、砂金?!信玄の隠し金山?!っと異常にテンション上がる私たち(笑)
よくよーく見てみると、裏が黒くて。雲母??ちょっぴりがっかり(笑)
まぁ、そんな一攫千金なわけないですよねー。 

どこで林道が終わったのかよく分からないまま、道はどんどん山道に。
熊出没注意の看板。気が引き締まります。熊さん、おじゃましますね。 

ああー、この渋い感じがいいですね。
奥秩父の森はまだ芽吹きの季節前で、光が届いて明るくて。
あまり歩かれていないのか、足元もふっかふか。
赤テープが付けられているので、それを見逃さなければ迷うことはないんだろうけど。
目印がないと、ちょっと不安になりそうな道。 

残雪も登山道の脇に少しだけありました。 

深く深く入り込んで行く感じがなんだかたまらない。

いつしか沢から離れて、ようやく急な登りに。  

目指す雁峠が近そうだ! 

結局誰とも会わなくて、2頭の鹿がこちらを見ているだけでした。 

もうちょっと!
残念ながらお天気が下り坂?!雲が・・・ 

雁峠に到着!(12:40)
笠取山の綺麗な三角の形がお見事!

ここでお昼ごはんを食べようと思っていたけど、お天気もこんなだし寒いので、
このまま笠取小屋を目指すことにしました。

雁峠小屋の跡。ちょっぴり怖い。
道標には「雲取山17.3キロ」の文字。
いつか雲取からずーっと歩いて金峰山まで歩いてみたいな。 

笹の中の小道を進んで進んで。  

すぐそこに分水嶺があるけど、それはまた明日。
おなかもすいたので笠取小屋を目指して。

この辺りの道には雪が残ってました。
でもアイゼンは要りません。 

笠取小屋に到着!(13:10)早速受け付けに行きましょう♪ 
小屋はまだ正式にはオープンしてなくて、小屋明けの準備中でした。
小屋の方は気さくな方たちで、どこでも好きなとこにテント張っていいよーとか、
あの辺りが平らでおすすめだよーとか教えて下さいました。

こちらはトイレ。
バイオトイレで臭いもなくとっても綺麗。ペーパーも備え付けられていました。

じゃじゃん!テントも張って、本日のお宿完成!いつもと違うの分かります??(笑)
そう、実はフライがいつもと違うのです。昨年買ってまだ使ってなかったエアライズ2DXフライシート
今回お初でございます。前室が広くて快適♪

あ、そうそう。笠取小屋の写っている2つ前の写真の左の方にピンク色のテントが写っているけど。
これ、アライテント50周年記念の鴇色のもの。持っている人がいるんですねー!可愛い色でした。 

さあ、いよいよお昼~。おにぎり2つとウインナー♪
食後にコーヒーを飲んだりおやつをつまんだりしながらまったりと。

遠くの方で雷鳴が聞こえて雲行きも怪しくなってきたので、後はテントに入ってお昼寝タイム。
小雨がポツポツッと来たけど、それ以上には降らなくて良かったです。
日が陰って外はさすがに寒くなったので、テントの中の暖かさがありがたいな。

テントでのんびり過ごしていたらもう夕飯の時間。
動いてないのにおなかはすくという(笑) 

寒いので前室のスペースを使って夕飯作り。今夜はマルちゃん正麺の醤油味。
袋麺って四角いイメージだったけど、こちらは丸い麺。
コッヘルにすっぽり入る大きさで便利です♪
トッピングはホタテ、メンマ、コーン、岩のり、バター。温まっておいしかったです(*^^*) 

4月とは言っても山の中。夜はまだ肌寒い。
わたくし、厳冬期対応の寝袋以外で持っているのは夏用寝袋。
もう、厳冬期用でなくてもいいかー、さらに、ダウンパンツは要らないかーなんて思って持ってこなかったけど。

いやいや、やっぱり冷えますね~。
寝袋に入り込んでも足がじわーっと寒い!!
そんなわけで、前にmiraさんに教えてもらった通り、空のザックに寝袋ごと足を突っ込んでみたら
寒さも和らいでぐっすり寝ることができました♪

朝ものーんびり。
最初は下りに雁坂峠経由で歩こうかと思っていたけど。
今回はとことんのんびりすることに決めていたので、朝寝坊です♪
まだちょっと雲は多い朝だったけど、たくさんの鳥の鳴き声に包まれて、そんな中ぼーっとするのが幸せ。

朝ごはんは フレンチトーストにオニオンコンソメスープ。それといつもの桃のシロップ漬♪ 

この前近所のスーパーで見つけたフレンチトーストのもと を使ったので簡単!
ビニル袋にフレンチトーストのもとと常温保存可の牛乳を入れて混ぜたら、そこにパンを漬け込むだけで準備完了!
あとは、バターを引いたフライパンで焼いて、フルーツソースをかけたらできあがり。

朝ごはんが終わる頃には、雲はどんどんどこかへ行ってしまって、予報どおりのいいお天気に。
やっぱり青空が見えると嬉しいね。
すこしのんびりした後は、テントを片付けて出発! 

苔が朝日に届いて、キラキラ明るい。 

まずは小さな分水嶺へ。
小さな小さな丘の上の分水嶺。
でもここ降った雨は、落ちた場所がほんのちょっと違うだけで、別々の流れになるなんて不思議。 

それぞれ、多摩川・荒川・富士川へと注ぐのですね。
一番お世話になっているのは多摩川かな。
うちの近所にも流れているので、ここからずっと離れた場所まで流れていくのですね。 

さてさて、次はいよいよ笠取山!
噂には聞いていたけどすごい急登^^;
小さくジグザクになっているけど、遠目にはほぼ一直線で山頂に向かってる道。
気合を入れて登るのだー! 

ちょっと登ったところで振り返って。
うーん、急な感じが伝わらないのが残念^^; 

横を見るとこんな斜度。
相方は、雪があって滑ったら楽しそう♪なんて言ってるし。 

私は「この坂、立ち止まらないで歩くから、今年の山はお天気に恵まれますように」って願掛け。
こんなんで願いを叶えて欲しいなんて、山の神様も困るだろうな(笑)

頂上に近づくとさらに急で! 

あまりの急な坂に笑えてきた(笑) 

でも歩き続ければ山頂に着くわけで。とってもいい景色!
あー、やっぱり山はいい!陽射しも暖かいし、風も気持ちがいい。
それほど長い登りではなかったけど、一気に登って辿り着いたときのこの爽快感♪ 

遠くの方は雲がかかっていて見えなかったけど、ずずっと続く尾根は見えていて。
やっぱりここをずっとつなげて歩いてみたいな。

笠取山には2つ山頂があって、もう一つの山頂を目指すことにします。
急だけど穏やかな景観の斜面とは変わって、奥はごつごつした道。 

しゃくなげの中に続く登山道。お花の時期には綺麗だろうな♪ 

小さなアップダウンを数回繰り返して奥に進んで。 

もっと近いと思っていたから、ちょっぴり心配になったけど。 

10分程でもう一つの山頂に到着!
こちらは木々に囲まれていて展望はあまりないけど、立派な山頂標識がありました。 

ささっと写真を撮ったら、次は今回のもう一つの目的、ある場所を訪ねます! 

あれだけ急なところを登ったから、道は違うけどこちらも急な下り。
雨の後だと滑って大変そう。 

一気に下ったら今度は斜面を巻いて進む穏やかな道。

着いた所は「水干」
水干とは「沢の行き止まり」という意味。(水干にあった説明より)
そう、ここが多摩川の源頭、多摩川の始まりの場所なのです!

ここでは最初の一滴が見られるのだそうのです。
しばらく待っていたけど、今回は滴り落ちるところは見れなかった^^; 

ここで生まれた多摩川最初の一滴は、138キロの旅を経て、東京湾に注ぐのです。
長い長い旅。
山と川と海、つながっているんだなーってふと気が付かされた瞬間。
巡る水を強く思ったのは屋久島で宮之浦に登った時以来。

最初の一滴は見られなかったけど、次は「多摩川最初の流れ」を見に行きましょう♪
さっきの水干で生まれた水滴は、一旦土の中に潜って、そこから60mくらい下で
流れとなって再び地上に現れるのです。 

しばらく下って。あったあった!
多摩川最初の流れ♪ 岩の隙間の奥から、チョロチョロと流れ出す小さな沢。 

最初の流れにタッチ。冷たくて気持ち良い! 

笠取山は山自体も素敵だけど、小さな分水嶺があったり多摩川の源流があったりと
とても豊かなところでした。

さあ、いろいろと満喫したし帰りましょう。



再び雁峠に戻ってきました。



こちらは古礼山、水晶山を超えて雁坂峠へと続く道。
いいなぁ、歩いてみたいな。 

でも今回はおとなしくここから新地平を目指して下ります。
昨日は曇っていたから分からなかったけど、お天気がいいと雁峠辺りは開けていて気持ちが良いですね。
草が青々とした時期だったら、さらに気持ちがいいだろうな。 

沢がキラキラ輝いて綺麗。 

ここももう少し季節が進んだら、緑がもりもりになって渋さが増すんだろうな。
昨日は誰とも会わなかったけど、今日は2組ほどの登って来る人とすれ違いました。 

ふかふか落ち葉の道を快適に下っていると。
足元に小さな小さなお花。なんだろう?って立ち止まってよく見てみると。

なんと!!!あのお花♪

ハナネコノメちゃん(*^‐^*) 

会いたかったのよ~。
今年ふと思い立って、日影沢に見に行こうと思ったときには時既に遅く^^;
でも、こんな場所で会えるとは!
しかもさっさと歩いていたら気が付かなかったかも。 良く気がついた、私!でかした(笑)

ハナネコノメとイワネコノメ?

淡々と下っていたので、一気にテンションアップした瞬間でした。
まさかまさか、こんな出会いがあるなんて~。

水が綺麗で豊かで、森や花を育んで。笠取山、やっぱり素敵な山です♪

ここまで戻ってきました。どうもありがとうございました。 

お帰り、と桜の花が迎えてくれました。

新地平発のバスの時間は13:13
戻ってきたのは12:50
うん、なかなかぎりぎりまで満喫したなー(笑)

暑いくらいの陽射しの中、風に吹かれてバスを待っていると、ついうとうとと眠くなるほど。
バスの中ではもちろん熟睡でした(笑) 

塩山に着いたらお気に入りのお店でほうとうをいただきます!
自家製の野菜とお味噌を使ったほうとうは、本当においしくて。 

ふふ、今回も最後は食べ物で締めますよ。
静かな山歩きを満喫した、いい山旅でした♪

 

2015.4.25~4.26  笠取山 



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2 コメント

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食べてばっかり(笑) (momomoさんへ)
2015-06-04 23:09:41
あはは(笑)一応数時間はあいてますよ~
でも動いてないですけど。
奥秩父の雰囲気って華やかさはないけど、落ち着くというか、いいですね!
和名倉山も行ってみたいんですけど、まだまだ私には手強そうなイメージです^^;

ハナネコノメ、棒ノ嶺にも咲いているんですね。
ありがとうございます!
見たいお花があったら、まずはmomomoさんに相談しまーす!
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Unknown (momomo)
2015-05-25 23:26:08
たまちゃん、こんばんは。

昼ご飯食べてすぐに夕ご飯かい(笑)。
笠取山頂上直下の急坂はうんざりするけど、
雁峠あたりは奥秩父らしい雰囲気が漂っているよね。
こんどは水晶を越えて雁坂峠、甲武信岳までぜひ歩いてねー。
それと和名倉山もたまちゃん大好きかも。

ハナネコノメは、棒ノ嶺の白岩沢にもけっこう咲いているよー。
ここはたまちゃんなら楽勝。
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