富士登山～山小屋編

辺りがすっかり暗くなった頃、やっと山小屋に着きました～

部屋はもちろん、自分専用のスペースも用意されているわけではないので、
自分達で確保しなければいけません。

ごはんを食べたりする広めの部屋以外は、ながーい押入れみたいなところがいくつか。
ここが宿泊客の居場所になるんです。
ほとんどの人がドラえもん体験できますね
どうにかこうにか、押入れでいえば上の段に場所を確保できました。

ちょっとゆっくりした後は夕飯の時間。
もちろん夕飯も、誰々さんの席というように用意されているわけではありません。
"押入れ"から隙を窺い、タイミングをみて空いたところに陣取りました
夕飯はカレーライス。おいしいわけでも、まずいわけでもないけど、こんな山の上で
温かい食事にありつけるのはありがたいもんです。感謝感謝

ごはんを食べたら後は寝るだけ。
さっき確保した場所に横になります。といっても、なんと一人分の幅がないんです。
どういうことかっていうと、肩幅分のスペースがない
なので横向いて横になります。

で、これまたすごいのが、できるだけたくさんの人が寝れるようにと、頭と足が
互い違いになるように寝ます。なので目の前には隣の人の足が・・・
幸い私は一番端っこだったので、壁を見ながら寝れました。

（ちなみに、ハイシーズンの富士山では、どこの山小屋もこんな状態です）

でも横になったところで熟睡はできないですね。窮屈だし、息苦しいし。
高度が高くて空気が薄いっていうよりも、"押入れ"に人がいっぱい詰め込まれて
いるから空気が薄かったんだと思うんだ。
横になっても心臓ばくばくで、ここで高山病か！？ってすごい心配でした。

数時間うとうとしながら過ごしていたら、"押入れ"の外が少し騒がしくなってきました。
そろそろ御来光に向けて出発の時間！
ぼーっとしながらも、ビッグライトじゃなかった、懐中電灯で手元を照らして
自分の荷物をまとめました。

さぁ～て、頂上まであとひと踏ん張りだっ