大雨の中の北アルプス山行 ①

またまたずいぶん経ってしまったのだけど・・・＾＾；

去年、北アルプスデビューを果たした友人親子と一緒に、今年は北アルプス縦走デビューを
することにしました！

今回は、新穂高から双六へ、双六から笠ヶ岳に行って、笠新道を下りて新穂高に戻る
2泊3日のコース。私も初めての山ばかりなのでとっても楽しみ♪

のはずでしたけど・・・

いやー、今年は本当にお天気に恵まれませんでしたね・・・。

直前の天気予報が悪かったので、急遽予定変更！
双六岳まで行って、行けたら三俣蓮華、2泊目は鏡平に泊まって新穂高に下りてくるコースに。 

お天気は相変わらず雨予定だけど、どうなることやら？！

夜行バスで早朝新穂高に到着！
バスが着いた頃は雨が降っていたけど、のんびり準備をしている間に雨は上がって。

とりあえず出発！ 

このゲートを通って進みます。
ここにも登山ポストがあるので、こちらで提出。 

雨は小雨が降ったり止んだり。
まずはわさび平小屋を目指します。 

ほとんどアップダウンはないので、のんびり歩いて。 

遠くの山々は雲に隠れて・・・ 

他の3人は気がつかなかったけど、お助け風穴！
晴れてたら「涼しい～」ってなるんだろうけど。雨でもともと涼しかったし、レインウェア着てるから気がつきません＾＾；

「橋が傾いているため通行された際の事故について一切の責任を負いかねます」だってさ・・・
なにげに怖いことが書いてありました。。。 

しばらく進むと笠新道の分岐。
ここを下ってくるはずだったのにね～。 

ゲートから１時間ちょっとでわさび平小屋着！
ここでちょっと休憩です。 

冷た～いお水に冷やされたオレンヂ、りんご、バナナ。そして きゅーうり（笑）
あ、きゅーうりはなかった・・・。暑かったら美味しいんだろうな～～～

暑いことは暑いんだけど、レインウェアを来て蒸し暑いだけで、
こういう冷たいものを食べたい気は一切起こらず・・・（笑）

晴れてたら、食べたかったな、きゅーうり。

さてさて、とりあえず次は鏡平を目指して進みます。
雨はずーっと、降ったり止んだりの繰り返し。でもすっきり回復する感じはなくって
もうこのままずーっと雨なんだろうなーって覚悟はできました＾＾； 

普段はあまり大きくなさそうな流れも、ザアザア流れて道に溢れてて。 

浅い流れになってた・・・＾＾； 

まぁ、ずーっと雨だろうけど、それほど強い雨じゃないし、なんとか双六小屋までは行けるかな？
無理そうだったら、鏡平までにしよう。  

すごい勢いで流れている川と、そこから立ち上るひんやりとした冷気が白く煙って
なんとも幻想的な景色。立ち枯れ？の木もいい感じ。 

小池新道に入りました。 

平らな石が綺麗に積まれていて、とても歩きやすい道ですね！ 

秩父沢に到着！ 

普段がどれくらいか知らないけど、結構増水していて緊張します。

ここで休憩して行こうと思っていたけど、この辺りから雨の勢いが増してきてものすごい降りに！
あまり疲れてもいなかったので、少し急いでこのまま進むことに。 

そんなわけで、写真もあまりなく＾＾；
あっという間にチボ岩。 

そしてイタドリヶ原(笑)

防水でもないカメラで撮っていたから、カメラの反応もおかしくなってきた(>_<) 

雨は本当にバケツをひっくり返したように土砂降り・・・。
途中遠くで雷の音も・・・。一瞬進むか戻るか迷ったけど、とりあえず鏡平に向かうことにしました。 

登山道もまるで沢状態！！水が流れてきてるのわかります？！

最初は「ちょっとした沢登りみたいだね～。」とか「沢登りも味わえてお得だー」なんて楽しく登っていたけど。
雨は土砂降りのままずーっと降り続いているし、ちょっと怖くなるほど・・・ 

沢状態になったところを渡渉するところも数箇所。 

下りてくる方とすれ違う時に、お互い情報交換。
「秩父沢の橋はまだ渡れますか？」とか「上の沢はどうですか？」とか。

「上の沢は増水してるから気をつけて」「膝まで潜るところもあるよ」「おじさんは腿あたりまで入ったよ」などなど。

ええ～！腿まで？！そんな言葉にさらに恐怖感が増して。
この先これ以上増水したら渡れなくなるのかな？戻るにしても秩父沢も渡れなくなったら
進むも戻るもできなくなるのかな？とかどんどん怖くなって。

止む雨なら水が引くまで待つこともできるけど、止むかどうか分からないし、ずーっと降り続いているし。
気をつけながらも、先を急ぐことに！ 

たいした流れに見えないけど、結構怖かった・・・ 

ザアザア流れる沢の脇をへつるように歩くところも(>_<)
本当に怖いところは写真撮れませんでした。

どうにかこうにか、いくつか沢を超えて、やっとこの辺りまできました。
鏡平まであと少しかな。少しだけホッ。 

熊のおどり場。晴れてご機嫌だったら「たまのおどり場」にする予定だったけど
踊る気力はなく・・・（笑） 

やっとこのことで、鏡平山荘に到着！

結局、わさび平小屋から、ほとんど立ち止まることなく一気にやってきました＾＾； 
一番後ろを歩いていて、みんな足取りもしっかりしてたから心配はそれほどしていなかったけど
無事着いて良かった！

この先のお天気も回復しなそうだったし、ちょっと話し合った結果、本日はここまで！
急遽、鏡平小屋に泊まることにして受付を済ませます。

予約していた双六小屋は、鏡平小屋の方がキャンセルの連絡を入れて下さいました。

空いていたのか、今回は4人で1部屋貸切♪

レインウェアはしっかりと着ていたけれど、蒸れたのかどっかから入ってきたのか結構びしょ濡れ＾＾；
まずは着替えて。乾いたものに着替えるだけで、なんだかホッとしますね。

濡れたものは小屋の乾燥室へ。惜しげもなくガンガンに稼働していたので、ありがたいことに
すぐに乾きました！

一息ついたらおなかがすいて！お昼ごはんにラーメンをいただきまっす。 
温かいものが食べられる幸せ・・・

食べ終わってまったりしていたら、他のお客さんの「あ、槍が見える！」の声。
みんなぞろぞろと窓辺へ行って見てみると・・・

おおー！本当だ！槍が見えた～！！
もう何も見えないって思っていたから、槍が見えただけでもありがたい！ 

どんどん空が明るくなって。 

山の緑が綺麗～。これこれ、こういうのが見たかった～。 

さっきまでの大雨が嘘みたいに上がって。
大喜びで小屋の外へ！ 

 

他のお客さんもゾロゾロと外へ♪

鏡平山荘に泊まることにしていた人のうち、数組が「やっぱり先に進みます」って出発していました。
小屋の方は心配そうにしていたけど。結局この後もまた雨が降り出して土砂降りに・・・。大丈夫かなぁ。
小屋の方と少し話をしたら「晴れ間は一時的なものだから、本当は行って欲しくないんだけど・・・。
強制的に止めることはできないからね・・・」と残念そうでした。

お風呂上がりの猫の毛みたいなチングルマの穂（笑） 

鏡池 

槍穂の先が見えそうで見えない＾＾：
しばらく粘ったけどダメでした。 

何の虫？後ろ足？で綺麗に羽を乾かして、するっとしまいこんでた。
虫も雨宿りできて良かった良かった。

真っ白い虫。蚕？ 

かき氷！食べたかった～。でも肌寒くてこちらも食べる気にならず・・・。 

雨が降り出したので部屋に戻って、ストレッチしたりお昼寝したり。
お昼寝！贅沢だ～。

んで、夕飯！ボリュームたっぷり♪ 美味しかった！ごはんおかわりしちゃった（笑）
たいして動いてないのにね。 

あ、そうそう。こちらは鏡平山荘のトイレ。 
〇さんのお友達のMさんのおかげで、とっても綺麗なトイレでした！

夜になっても雨はずっと降り続いて・・・。
いろいろ話した結果、今回は双六に行くのは諦めて、明日は新穂高に下ることにしました。

小屋の方の話だと、最悪の場合は下るのもやめて待機したほうがいいこともあるってことだったので
朝の天気次第でだけど。

朝！夜中だったか朝方だったか、やっぱりものすごい土砂降り。
今日、下れるのかな？

とにかくしっかりと朝ごはんを食べておきましょう！ 

時々弱くはなるけど、相変わらず雨は強く降り続いていて、タイミングを見計らって
ようやく下り始めることに決めました。

 

雨具フル装備で出発！時々遠くで雷の音が聞こえてドキドキ。 

ひたすら下って・・・ 

雲に包まれた穂高。迫力あるな～。 

下って下って、イタドリヶ原。 

んで、チボ岩（笑） 

 

 登山道を流れる水や沢の増水も昨日ほどではなく。

秩父沢まで戻ってきました。これで少しホッとできた！ 

もうちょっと！ 

雨もだいぶ小降りになってなってきた！
とりあえず、今夜の宿を探さなきゃいけないので、新穂高に向かいます。 

途中、笠新道をほんのちょっとだけ登ってみたり（笑） 

錫杖岳！かっちょいい。
途中出会った写真を撮っていたおじちゃんに「あれが錫杖ですか？」って聞いたら
「そうだよー。でも登ったらアカンで～！」って言われました。
登らないから大丈夫（笑） 

 

ようやく新穂高に戻ってきました！
無事に戻れて良かった。

 

2014.8.16～17　　新穂高、鏡平