コミック「ワンピース」現在60巻出ているらしい。日本で一番読まれている漫画だ。
入院した次の日、弟が電話をかけてきた。
「ねーちゃん、マンガ何読みたい?」
それでワンピース。一回、最初から通して読みたかったんだあ。
暇なんだよね、病人て。
暇潰しにいいでしょ。内容的にガンガンいこうぜって気持ちになるから、手術前の不安が下がっていい。おまけにワンピース好きの医師や看護師が積み上げてあるワンピー . . . 本文を読む
少し病院生活に慣れてきたので、病室を出てうろうろしてみる。
「手術前だから少し動いて足腰の血行をよくしておいた方がが良いわよ。でも感染症の季節だから他の階には行かないでね。」と看護師さんに念を押された。
あんまり楽しくない散歩だなあ…点滴台をカラカラ引きずりながら歩いていた。
ナースステーションの向かいに談話室のような広い空間がある。休日の面会時間になると、患者と見舞い客で賑やかになるところだ . . . 本文を読む
友人にメールで、テレビの料理番組をよく見ているよと伝えた。彼女の返事は、
「脳味噌からの美味しいもの食べたい指令が、胃形成機能とか 消化液分泌機能とかに効きそう」
だった。ほんまかいな?
ほんまかどうかはさておき、飲めない食べられない状態になってから料理番組や料理の本をよく見る。
もちろん、食いしん坊だからなのだけれど、なんとなく以前と違う欲望に突き動かされて見ちゃう感じなのだ。
どういう欲 . . . 本文を読む
私が入院している病院が実家から車で10分足らずということはもう書いたと思う。
そして、病院から徒歩20分の山の中腹には祖母の実家がある。子どもの頃の私にとっては「ひいおばあちゃんち」だった。
もう30年以上昔のひいおばあちゃんちは茅葺きだった。玄関を入るとまっすぐに土間が続き、土間の右奥の真っ暗な中にかまどの火が燃えていたのを覚えている。今なら映画のセットだ。
などという話を病院の窓から見える . . . 本文を読む
職場の人たちが暇潰しにと送ってくれた「ぐぅぱぁネコミーヤ」という猫の写真集に癒されている。
思えば、入院生活では猫が足りない。ネコ不足!
あのふにふにした首筋とかお腹とか眉間とか触りたいよなあ。
手術の日が決まった。検査と違って手術については何故か怖くない。むしろ、はやく手術しちゃってくださいという感じだ。
1日でもはやく家に帰って、ネコをなでなでするぞぉ! . . . 本文を読む
今日の予定は心電図と呼吸機能検査。心電図検査は受けたことがあるけれど、呼吸機能の方は初めてだ。
転院前の病院でも、CTや胃カメラ検査、エトセトラ…と初体験だらけだった。なにしろ大きな病気なんてしたことがなかったから。しかも入院している身では、ネットで検索するわけにもいかないし。
嫌なことは避けてきた。自分にあま~く生きてきた。だから、回避不可能な未知の検査だらけの毎日は
涙ちょちょぎれなの . . . 本文を読む
点滴に24時間繋がれているのである。
想像していたより点滴台を引っ張りながらの移動は軽やかでスムーズで…
しかしながら、何かにずっと繋がれているというのは嫌なもので、トイレひとつ行くのも億劫になってしまう。
はやくこの緊縛状態から抜け出さなくては病気になってしまう。
もう十分病気だけど。 . . . 本文を読む
なんと病院に入院しているのである。
7月ごろに始まった体調不良の原因がやっと判明した。胃ガンなのである。
自分がガンと言われて、もっとショックを受けるのかと思っていたら、さにあらず。やっと診断がついたことに対する安心の方が大きかった。
昨日、実家近くの病院に転院した。天気がよかった。新幹線の車窓から見た富士山が青空に映えてきれいだった。 . . . 本文を読む