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しゃべれども しゃべれども そのさん

2007-06-06 | 
で、原作を通勤途上3日で読んだ。
この手の本は、一気に読みたいけど、一日じゃ勿体無い。
でも、一気に読みたいのを我慢するのは、辛い。
でも、我慢したおかげで幸せだったここ数日、次どーなるんだろう、って。

う~ん、読んでみて。

映画も見に行こう、原作といい勝負していそうだし。


しゃべれども しゃべれども そのに

2007-06-06 | 
なんか、聞いた題名だなと思った時に、直ぐに思い出した。

ほんの数日前にCSでやってた番組の封切映画の紹介というか、メーキングでやってたんよ。
国分太一が落語家の二つ目役。後は知らないんだけど、香里奈って誰?綺麗だけど。
でも、面白そうだな、久し振りに映画館で見ようかな?

と、思った映画の原作が調べたわけでも無く、本屋で目に飛び込んでくる。
縁だな~、と思う。


しゃべれども、しゃべれども そのいち

2007-06-06 | 
ここ数ヶ月、読む本は自分より同世代以下若い女流作家の恋愛もん、と意識して読んでたんよ。
ほんと、意識しないとワンパターンな作家ばっかりになってしまうんで。

山本文緒、江國香識、姫野カオルコ。
姫野カオルコの『ツ、イ、ラ、ク』は、いい。
ブログに書こうと思いつつ、ちょいまち状態。

佐藤多佳子の『しゃべれども しゃべれども』

この本を買ったのも、同年代以下の女流作家の文庫本の流れで選んだのだけれども。
 この作家いいやん。
 初めての作家だし、最初の作から読もう、っと。
 『しゃべれども、しゃべれども』か・・・。


ちょっと待って

2007-04-23 | 
『ガセネッタ&シモネッタ』 米原万里 (文春文庫)

ちょい、いやすごく面白い。って表現も語彙不足。
しっかり追っかけしてから、書き込みするのでしばらく沈黙、ご容赦。


21世紀に生きる君たちへ

2007-01-26 | 
司馬遼太郎が考えたこと3と昨年の2月に司馬遼太郎記念館に行った事について書いた。

その時は書かなかったのだけれど、記念館の地下一階に『二十一世紀に生きる君たちへ』という小学6年生の国語の教科書に書いた文章が掲げられていた。
いい文章なので掲載したくて、あちこち探してパクってきたんだけど、一枚の画像に繋げたら、横長になりすぎてIEで表示させると読めなくなってしまった。
スクロールできる表示はないかと、当時調べたんだけどよく解らないままに放置していた。なんのことはない、直接画像を貼るんじゃなく画像の貼ったHTMLを貼ればスクロール可能になるや。

z15.gif

↑クリックすると大きくなりますが、3065×360の大きさなので覚悟して開いて下さい。スクロールも逆ですが。

あと著作権等に問題がありましたらメール下さい。すぐに対処します。


久し振りに本の話でも

2007-01-19 | 
『父の肖像』 辻井 喬(つじい たかし) 新潮文庫

かつてのセゾングループのオーナーである堤清二=辻井喬が、父親である堤康次郎の伝記(?)風小説。登場人物は、家族は仮名だが政治家などは実名で登場し誰かはすぐ解る。
(といっても、異母兄弟間の仲の悪さを週刊誌ゴシップで読んだ記憶ぐらいかしかないけど)

辻井喬自身が『私』と『楠恭二』で書き分けられており、父親と私との葛藤でもあり、伝記としての康次郎と清二の関係でもある。
親子関係も複雑なことも相まって、なかなかすんなりと読めず苦労した。

しっかし『明治男』ってすごいね。『立身出世』『家長制度』、軟弱世代ねじには無理だわ。一番の感想。


赤い月2

2006-07-08 | 
文庫本になってからでないと読まない(めない)もんで、映画化とかTV化しているの知らなかった。

TV東京
 波子  高島礼子
 啓介  中村獅童
 森田  内藤剛志

映画
 波子  常盤貴子
 啓介  伊勢谷友介
 森田  香川照之

戯曲
 波子  平 淑恵
 啓介  長谷川博己
 森田  石田圭祐

うーん、やっぱり原作読んでから映画・TV・芝居を観るのはよそう。
 
 


黄昏に歌え

2006-07-07 | 
引き続き、なかにし礼の『黄昏に歌え』(幻冬舎文庫)

なかにし礼の自伝的小説の第3弾。

『兄弟』が戦後満州から引き揚げてきてからの話
『赤い月』が満州時代の話
『黄昏の歌』は少し視点を変えてまとめ、背景って話

作詞家として大成功して、作家としても成功して、って人はやっぱり真剣なんだと思う。
仕事にしても、恋愛にしても、生き方・人生についても。

つくづくお気楽、問題先送り、事なかれ主義の自分が情けない。


赤い月

2006-07-06 | 
引き続き、なかにし礼の『赤い月』(新潮文庫)

なかにし礼の自伝的小説の第2弾。
両親の夢と野望を胸に渡った満州の地での物語り。

なかにし礼さんと、オイラは約20歳違う。
でも歴史的な運命や環境はなんと違う事であろう。
逆にオイラとオイラと20歳若い世代と、そりゃ違うだろうけど、なんと平和なんだろう。

平和に感謝しなくっちゃ、ほんとよ。


兄弟

2006-07-02 | 
ここ数週間何気なく読んだ本が、結構重くってさ。
中山可穂さんの本も初体験のジャンルの本だったし、

『兄弟』なかにし礼(新潮社文庫)
「兄さん、死んでくれてありがとう」。16年間絶縁状態だった兄の死を聞いた胸裡に、破滅的な生涯を送ったその姿が甦る・・・。
なかにし礼、って時には娼婦のようになどの流行歌の作詞家で有名な人。
一芸に秀でる人は何でも出来るよね、作家としても直木賞受賞作家。

兄弟とか姉妹って不思議だよね・・・
小さい頃は良いも悪いも身近にいすぎて空気みたいもんだし
思春期には兄妹や姉弟は妙に遠い存在だし
お互いに所帯を持つような歳になると、説明しなくても親に対しての共通の想いが解る・・・。
まぁそう思えるのも親の恩、子供たちの精進かな、と思えるのは幸せだわ。


中山可穂

2006-06-23 | 
唐突であるが自分よりも若い女性作家の「恋愛小説」を読もうと思い立って、いつもの本屋で探した。
普段は、女性や男性なんて意識しなくて選んでいて、ジャンルも推理であろうが歴史であろうがお構いなしの節操のない読者なんだけれど。

ホント、唐突であるが自分より若い女性作家、と思い立ったんよ。
小池真理子、サンドラ・ブラウン、高樹のぶ子、向田邦子・・・、あぁ~、みんな年上だ。
ひとに言わせると「ババ専」なんだと。

で、中山可穂の『マラケシュ心中』(講談社文庫)

こんな世界もあるのね~

とにかく読んでみたら。


久し振りに本ネタ

2006-06-03 | 
 『ジョッキー』 松樹剛史 集英社文庫

いい。
なにがいいと言うと、渋い。
なにが渋いと言うと、売れない競馬騎手の話であるのがいい。

売れない理由が本人の技術・技能ではなく、世渡りが出来ない悲哀ってのが、更にいい。
(決してオイラが出世できないのは「本人のスキルじゃなくて上へのゴマすりだ」などと投影して言っている訳じゃないよ。)


 『スポーツドクター』 松樹剛史 集英社文庫

コッチの本を先に読んだ。『ジョッキー』の作者と同一だとは思わなかった。全然ジャンル違うヤン。
主人公も女子高校生、一見は爽やか系だし。

でも確かに、主人公は爽やか女子高生と売れない騎手と大きく違っていても、共通することが。
まず、普通の作家が選び難いテーマ(騎手とかスポーツドクター)を選んでキッチリとした取材で書き込んでいると思われる点。
主人公達の淡い恋心程度の恋愛事情が伏線として流れている事。
平凡に平凡ながら物語として成立している事。

『ちょっとおませな清純女子中学生』に読んで欲しい本だな。
うちのブログは女子中学生が来る筈ないし、中学生のお母さん勧めてみたら?


ワサビの日本人と唐辛子の韓国人

2006-03-05 | 
ワサビの日本人と唐辛子の韓国人(呉 善花:お そんふぁ)祥伝社黄金文庫

うっすらと、親日的な本を書いて韓国では売国奴呼ばわりされた作家である、と認識していたが、今回がおいらにとって初めて読んだ本。

すごく解りやすかった。

 ワサビと唐辛子はそれぞれ日本と韓国を代表する香辛料である。
 このふたつの香辛料が人体に及ぼす作用は、見事に両国の国民性を物語っている。
 ワサビは、身体の内側にジーンと染みわたる辛さ。
 唐辛子は、頭のてっぺんからカーッと立ち上る辛さ。
 「吸収」と「発散」のイメージなのだ。

 (日本人の友人と自宅のテレビで、日本対韓国のバレーボールの試合を見ていて)
 呉さん:『イギョラ、イギョラ(勝て、勝て)』
 日本人の友人:『負けるな』『勝たせて』
 ・・・
 呉さんが友人に聞く『負けるな』ってそんな消極的な言い方で力入るの?
 『勝たせて!』って叫んだのは、あれは誰に向かって言っているの?

さわりだけ。

後、原理原則を持たない日本人、謎に満ちた日本美の秘密、「和の国・日本」の素顔に迫る、「受け身文化」の日本人と続く。

日本人留学生としての実地体験での素直な感情、というところが一番いい。
変なイデオロギーで『こうあるべき』という偏見が、お互いの不幸の元であることを再認識した。

靖国神社参拝どーのこーので、揉めているのは政治家だけ。
民間レベルはヨン様やイ・ビョンホン様で盛り上がっているんだから(一方通行でなければいいけど)

ただ気をつけなければならないのは、
罪(戦争の責任や植民地や在日に対しての差別や、ばかりではなく一般的な犯罪として)に対して、個々の責任の追求よりも周囲の環境や全体の責任であって、『水に流す』という日本人にとって一般的な反応であっても、対して韓国は親や肉親が受けた怨を忘れると言うのは『孝』あらざるべき不道徳な行いであり、あくまでも戦争責任を追及するのは『孝』である、という近くて遠い両国の発想の違いをお互いしっかり認識する必要がある。

呉さんの本、スカートの風を始め追っかけしよう、っと。


ちょいと感じている本の話

2006-02-24 | 
世界の[宗教と戦争]講座 井沢元彦 (徳間文庫)
 自分は無宗教とか無神論者という人が殆どだと思う。(日本人はね)
 『宗教音痴といわれる日本人の精神基盤に光をあてた格好の入門書』
 (は裏表紙の宣伝文句)

 おいら、このブログでグタグタ解ったような発言は1/3は、この人の受け売り。
 和、言霊、穢れ、今でも日本人特有の精神構造のキーワードを解き明かしてくれる。


「空気」の研究        山本七平 (文春文庫)

 井沢元彦氏の著書で何度も出て来る山本七平氏。
 オイラが井沢氏の本を読んで『目がウロコ』状態なら、
 山本氏の著書を読んで井沢氏はきっかけをつかんだそうな。
 もちろん伝わり方のレベルは全然違う、けど。

この本の書かれた時代背景がすこしの事だけど、オイラにとって記憶にはあるけどまだまだ幼くて問題意識のない時代の事件の話があって、なかなかすんなり頭には入らない。(受け入れる知識レベルが足りないけど、足りないという事が解る程のギャップ、自分自身の勉強不足なんよ)

 日本版マスキー法
 イタイイタイ病
 連合赤軍
 
『日本人が犯した諸問題』に対して、山本氏が(普通の人間が絶対に気が付かない)問題提起をし、その問題を井沢氏がきっちり解答を出した、と思う。

この二人の想いをしっかり理解することが、戦中・戦後の諸問題、日中・日韓問題に止まらず国内のややこしい問題を解くことになる。
オイラなりの解釈をして微力ながらひとりでも伝えることが出来たら、という気持ちになってます。


司馬遼太郎が考えたこと3

2006-02-06 | 
新潮文庫の『司馬遼太郎が考えたこと』を10月から読み始めて1~15巻読了。
途中このブログでちょいとご紹介したのだけれども。1、2。

司馬遼太郎は『坂の上の雲』を読んだぐらいで、もともと読んだ本を忘れて何度も同じ本を購入する程度の読書家(?)なんで、まぁ知名度の高い歴史小説家という印象だったのよ。
で、『司馬遼太郎が考えたこと』を読んでオイラ如きが評価、評論出来る筈もないけど歴史に対して目がウロコ状態、って感動してしまいました。

12月初めに13巻を読み終わった時点で(その時点では13巻までが既刊)、大阪八戸ノ里にある司馬遼太郎記念館に行って来た。


自宅と隣接地に建てられた記念館で構成されている。

自宅の雑木林風の庭
平屋建ての自宅

それを眺める明るい書斎
ガラス戸が反射して・・・

記念館の高さ11m地下1階から地上2階までの三層吹き抜けの壁面に2万余冊の大書架。

[残念ながら撮影不可]

目からウロコ状態の、その感情をブログに残したくてもうまく書けずにいたうちに、14巻が発売。
そうこうしているうちに、NHKの大河ドラマが『功名が辻』で本屋では司馬遼太郎関連本で溢れかえってる状況になってしまった。数日前にシリーズ最終巻の15巻を読了して増々気持ちを表現したいのだけれども、色々考えすぎるせいか素直な表現が出来ずに困っている。

今度の日曜日の2月12日は第10回「菜の花忌」(命日)
イベントは興味ないけど、拙いおいらの気持ちを少しはまとまった文章で書いてみたい。
(と思っているがどうなることやら・・・)