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桐野夏生

2008-03-17 | 
『魂萌え!』に引き続いて桐野夏生を順番に。

『OUT』 と

村野ミロシリーズの
『顔に降りかかる雨』
『天使に見捨てられた夜』
『ダーク』
+αで
『ローズガーデン』
『水の眠り灰の夢』

ひと言で言うと『面白かった』んよ。
でも、なんつーか複雑。特に『ダーク』。
もう少し周辺探ってからコメントするね。


サンドラ・ブラウン 最後の銃弾

2008-01-18 | 
北米一美しい街、サヴァナ。殺人課刑事のダンカンは真夜中に、レアード判事の邸宅に呼び出された。侵入犯を撃ったのは判事の美しい妻エリース。正当防衛を主張する彼女には多くの謎がある。事件の背後に浮かんでくる犯罪組織の親玉サヴィッチ。だが、ダンカンはしだいにエリースに惹かれていった。判事の妻で、しかも殺人の容疑者に……。全米で170万部突破、集英社文庫待望の新刊登場!

ひと言で言えば『純愛(?)ラブサスペンス』です。
今回の作品も期待通りハラハラドキドキ、面白かったよ。
ハッピーエンドはお約束なんだけど、解っていても止められない、っーパターン。
特に今回は刑事と(敵対する)判事の妻が、主演男優女優なんですから。

サンドラ・ブラウンの作品が好き、ってのは村山由佳が好き、別マが好き、とある意味同じで少々恥ずかしいのだが、大好き。

寅さんでも、黄門様でも、サンドラ・ブラウンでも、村山由佳でも、コチ亀でも、ナイワ金融道でも、ゴルゴ13でも、売れる作品=たくさんの人に愛される作品の特徴はワンパターンである。ワンパターンでも飽きさせないで読者を引き付けるのは、なんだろ・・・?
シリーズ物は、次の作品はドーなんだろうと気になる反面、下手したらもうウンザリとの紙一重な分、難しいと思う。

変なテクニックじゃなくて、ワンパターンでもなんでも確固した作者の想いが、読者の共感を琴線を振るわせるだと思う。寅さんなら旅、黄門様なら勧善懲悪、サンドラ・ブラウン、村山由佳なら純愛・・・、など作者の『こだわり』が読者を安心して作品を楽しめる、と思わせることができベストセラーになるんだろうな。


村上由佳と村山由佳

2007-12-25 | 
どこでどう混同されるのか、『星々の舟』で直木賞をとった村山由佳さんは、決して村上さんではありません。
今日、おいらも間違ってたことを、教えてもらった。(ほ樽さん、ありがとう)

で、ネット上で調べているんだけれど、見事に混同している。
で、混同していることに、おいらみたいに、どうも気が付いていない人が、いる。
同じブログ内で村上、村山の両方を使用している人も、簡単に見つかった。

勘違いされる「村上由佳」という有名人物がいるのか、と思ったけど今のところ見つからない。
何故なんだろうね・・・?


漫画

2007-12-25 | 
少女マンガの話になって、そーいやこのブログで漫画の話をあんまり書いていないな~、と今更がら思って調べたけれど、ないねあんまり。

漫画は子供時代から継続して読んでる。
今でも、読書量よりも漫画にかけている時間のほうが多い。
買って読むのじゃなくて、漫画喫茶。
会社の帰りに持ち込み可の漫画喫茶で缶ビール、チューハイを飲んで漫画を読んでいるのは、私です。

考えてみれば漫画を買って読む事は殆どなかった。

子供時代は近所に貸本屋があって、そこで借りて読んだ。
うちの父親はマンガとかTVを目の敵にしていて、決してマンガを買う事は許されなかった。(不幸)
その貸し本屋も立ち読みをするだけして、気に入った単行本を借りるのが常で、週刊誌はもったいなくて借りる事が出来なかった。(不幸)

それがトラウマでか、巨人の星も明日のジョーも、同時代的に読んだのではなく、単行本化されて、それも立ち読みで読んだ。
近頃の本屋さんはすべて袋に入っていて立ち読みできないね~。
立ち読みの文化(?)がなくなったのは哀しい。

学生時代や独身時代は、喫茶店。普通の喫茶店で漫画を沢山置いてある喫茶店ってあったよね。暇だったからコーヒー一杯で半日いる事も茶飯事だった。
流石に別マは立ち読みや喫茶店で、読むのが恥ずかしかったので、購入していた。
購入するのも、恥ずかしかったけど。

結婚してから子供につられるように単行本は買うようになったけど、決して週刊誌は購入しない(つーか出来ない)。子供の頃についた癖はなかなか取れないもんだ。

ここまで書いて気が付いた。今の状態。
まんがは、立ち読みか、漫画喫茶。気に入ったものは購入するけど単行本。
週刊紙(ポストと現代)は、立ち読みか、漫画喫茶。購入はしない、時々電車で拾って帰る。
本は滅多に新刊書は買わない、文庫になるまで待つ、というより新刊書はチェックしていない。かつ古本屋が1~2割程度。(通勤途上にブックオフがあれば、もっと比率は上がるだろう)
映画は新作を劇場でというのは、年1作程度。すべてTVで観てる。

なんというか、とほほ。


おいコー

2007-12-21 | 
主人公の「ショーリ」君と「かれん」は『従姉弟』どうし。
で、高3の彼の新任『美術教師』かれんは、5歳『年上』。
で、双方の親の転勤で、かれんの弟を含めて3人で『同居』する事に。

『従姉弟』、『美術教師』、『年上』、『同居』、これだけ揃えばアンタ無敵でっせ。
で、ショーリ君は、料理・洗濯・家事一般が得意で、かれんは美人で奥手純情(カマトト?)だし。

つーことで少女マンガの世界でしょ。

で、ついでに告白すると、少女マンガは嫌いでないです。
学生の頃、技術系男ばっかりのクラスでは『りぼん』派Vs『別マ』派が、激しくバトルをしてました。(?)
もちろん(?)、オイラは別マ派。

なんてたって、大谷博子の『星くず』シリーズが好きだった。
由布子に似て欲しいで由似、ってのはなんなんだとは思ったけど。
洗剤や鉛筆に似た変な名前とからかった男の子を泣かせたシーンが妙に思い出される。
(と、ひとり想い出にふけっている変な親父です)

そのほか、「いつもポケットにショパン」くらもちふさこ、「愛のアランフェス」槙村さとる、「いらかの波」河あきら、などがお気に入り。
おまけは、娘のりぼんでやっていた『こどちゃ』
でもさー、なんで終盤で話を重たくしちゃったんだろう・・・、残念だよな。

しっかし『おいコー』『別マ』『こどちゃ』、わかる?
(ブログのタイトルどおり、独り言です、気にしないで)


村山由佳ファン

2007-12-19 | 
50才目前カウントダウン始めたいい年こいた親父が、『村山由佳』が好き、と宣言するのには、実は結構恥ずかしい。
やましい、とかじゃなくて、『照れる』に近い『恥ずかしい』

ネットだから言えるんで、リアルじゃ絶対に言わない。
でも、隠せば隠すほど大きな声で叫びたいやん、『すっきやで~~』、って。
ネットの世界があってよかった。

村山由佳の作品を勝手に分類すると3つのパターンに分かれる気がする。
パターン1はデビュー作の『天使の卵』などチョイややこしい恋愛パターン。
パターン2は、『ショーリ』と『かれん』のジュニア風恋愛シリーズ。
パターン3は、『野生の風』『きみのためにできること』『青のフェルマータ』等の、ちょい恋愛はあるけどね、というパターン。

で、親父の癖として、なんか分析して分類しないと、気が済まないつー悪い癖なんだけど、懲りない。

村山由佳の凄い所は、『どこにでもいそうな人物』が『いくらでもありそうな出来事』を淡々と表現して、それでも涙するほど読者を引きつける、ってことに尽きる。琴線に触れるんよ。
ちょい前の世代の作家は、黒人との奔放なSEXとか、子連れ出勤が・・・、など話題性や作家の妙な主張(こだわり)でしか、勝負のネタがなかった事に対して、ある意味こんな主義主張がなくて・・・と思うよ。

でも時代(じゃなくて時代を超えて皆が望むものは)は、押し付けがましい主義主張はいらない、ってことなんかな~って思う。
(と、ぐだぐだ言っているのも外れに近い行為だな)

で、村山由佳ファンと宣言するのが何故恥ずかしいかと言うと、なんてたって『おいコー』シリーズ。少女マンガ風というか、少女マンガをそのまま活字にしたような、本な訳。
で、この手のパターンも、結構嫌いでないのが、いい年こいた親父には、かなり恥ずかしいものがある。
少女マンガ嫌いな人は、『おいコー』シリーズは後回しに、パターン3からお先にどうぞ。


村山由佳 追加です。

2007-12-19 | 
ちょっと時間はたっちゃったんだけど、人に薦めたこともあって、紹介。

雪の降る音 おいしいコーヒーのいれ方Ⅳ
緑の午後  おいしいコーヒーのいれ方Ⅴ
遠い背中  おいしいコーヒーのいれ方Ⅵ
坂の途中  おいしいコーヒーのいれ方Ⅶ

なかなかブックオフで『おいコー』シリーズが、105円で出てこない。
久しぶりに見つけたと思ったら未読のⅣをひとつ飛ばしてⅤしかない。
まぁいいかと読み始めたら、やっぱり気になってⅣは普通の本屋さんで、ついでにⅥ、Ⅶを購入。

シリーズものって、嵌ると嵌る、の典型的なパターンに、嵌っています。
『あんまり引っ張るなよな~』と悪態つきながらついつい読んでしまうんよね。


村山由佳 追加16冊目

2007-11-01 | 
『天使の梯子』集英社文庫

 バイト先のカフェで耳にした懐かしい声。
 それはフルチンこと古幡慎一が高校生時代に思いを寄せた先生、
 斉藤夏姫のものだった。

うん、これも良かった。フルチン君、頑張れ応援してた。

で、話が飛ぶのだけれど
人の名前が覚えられない、って事が今更ながら思い知った。
というか、村山由佳ファンといえないなぁ~、と反省。

というのは『天使の梯子』は『天使の卵』(実質上のデビュー作)の続編なんよ。
で、村山由佳の最初に読んだ本な筈。
更に『天使の梯子』の文庫本の腰帯にもしっかり『天使の卵』から10年って書いてあるのに。
『BAD KIDS』→『海を抱く BAD KIDS』と登場人物が同じというパターンも知っていながら。

で、『天使の梯子』を読み始めたら『夏姫』って名前で直ぐに解らないと。
ましてや一本槍歩太が出てきたところ、で気が付かないなんて。
で、恥ずかしながら『歩太』『夏姫』は兄妹みたいな関係だ、心配するなフルチン!というような読み方しているんだもんね。
(読んでいない人には訳わからん話だろうな~)

ほんと、漫然と読んでいるんだよな、ちょい情けない。


『象の背中』 よん

2007-09-23 | 
今まで言ってきたことは、死んでいく男の視点から見て理想の死だわ、って感想だった。

一日おいて考えてみると、奥さんにすれば死ぬ間際に真実をいっぺんに告白され、残されるものはどーするん、という立場からは何にも考えていないな。
特に愛人を見せ付けられ、あんな平静に対応できるか!、と怒る世間の奥さんも多いだろうな~。


『象の背中』 さん

2007-09-22 | 
賛否でるとしたら・・・

『こんな理想的に死ねるか・・・非現実的だ』と怒る人と
『非現実的だと思うけど、こんな死にかたしたい』とハマる人、に別れる。

オイラ後者。

でも同じ人でも人生のタイミングで、否定したり肯定したりする時期があると思う。例えばもう10歳若かったら、なんとしてでも生き延びるって選択したと思うし、逆に60歳になればまた別の執着が出るのかもしれない。
生命保険の条件とか、住宅ローンの条件とか、ある意味50歳前後が『死に頃』なんかも・・・惜しまれて死ぬ・・・

そういう意味で、この小説の設定は絶妙。


『象の背中』 に

2007-09-22 | 
>理想の死か 男のエゴか 賛否両論

これは男のオイラから、また主人公とほぼ同じ年齢のオイラから見れば、『理想の死』です。まだ死にたくないけど、こんな死に方出来るなら今でも死にたい、今こそ死にたいと思いました。
絶対無理だから言っているんですけどね。

男のエゴと賛否両論になっているんですか・・・?
余韻があるうちは、あんまり客観的な評判を調べたくないので、自分の感想のみですが、そうなら

『男のエゴの理想の死』ですね。あるいは
『男のエゴだからこそ理想の死』だわ。
賛否にならんやん


『象の背中』 いち

2007-09-22 | 
涙、涙、涙。

今日はちょっと特別の日。
友人の父親の葬式に行って、帰りは尼崎脱線事故の献花。
その電車の移動中に『象の背中』いっき読み。
更に前日まで井沢元彦の「仏教・神道・儒教集中講座」読んでて、宗教って死に対してどう向き合うか?が根本の原理になるやん。

そんな流れの中で読んだ『象の背中』、衝撃というか感動というか、ひょっとしたら初体験と思える程の心を動かされました。(絶賛)。

最初はさ、秋元 康で、ってこの人は確かオニャン子の・・・先入観たっぷりだったし、本屋で購入する際は来月の映画公開を目論んで平積みたっぷり並んでた。
こんなパターンの本は、オイラのへそ曲がり性格では、絶対購入しない。
薦めてくれた、ほ樽さん、感謝です。


村山由佳 予告編

2007-09-19 | 
ちょいコメントのレスに書いたのだけれども、今『村山由佳』を追っ掛けている。

ブックオフで105円になるまで待てない・・・程である。
(解るかな~)

普通はブログのネタが出来たとよろこんで感想を書くのだけれど、チョイ書きにくくて15冊(実は3冊ダブって購入、まぁ105円なんだもんでついつい)読んで、少しは気持ちを伝えられるかな、と思ったんだけど・・・。
取り敢えず、列挙。

天使の卵
BAD KIDS
もう一度デジャ・ヴ
野生の風
きみのためにできること
キスまでの距離 おいしいコーヒーのいれかたⅠ
青のフェルマータ
僕らの夏 おいしいコーヒーのいれかたⅡ
彼女の朝 おいしいコーヒーのいれかたⅢ

海を抱く BAD KIDS
夜明けまでの1マイル

星々の舟

すべての雲は銀の・・・(上・下)


ワレモコウ

2007-08-18 | 
えーっと、知り合いの日記の話題をパクリ。

吾亦紅

「ワレモコウ」って音を聞いて、思い出したのが

『シワよせて、煙草すうかや、ワレモコウ』という一句。

庄司薫の小説に出てきたな~、って直ぐに想い出したんだけど、なんせ約30年前の記憶で。裏を取るのにブックオフで『赤頭巾ちゃん気をつけて』『白鳥の歌なんか聞こえない』を買ってきて(よくあったと思うけど)調べたところ、・・・出てこない。
青春四部作のうち『ぼくの大好きな青髭』は結構時間があいた後の作なので、『さよなら怪傑黒頭巾』だとあたりをつけた。

今日、近所の図書館に行って見つけました。
やっぱり『さよなら怪傑黒頭巾』のなかで出てきます、『シワよせて、煙草すうかや、ワレモコウ』

で、この一句の意味を説明すると、長~くなりそうなので、簡単に最大の誤解覚悟で言うと、中年紳士の嫌ったらしいクドクド会話に、若い薫が秋に咲くワレモコウの如く年取っちゃお終いよ、と反撃した一句なんよ。(説明足らんよね・・・原作読んでね)

その知り合いの日記に、『30年前に読んだ小説の一節が突然呼び戻されて、その一句のワレモコウが中年紳士の悲哀にお似合いなんだんだな、って今になって認識できたって事に、長い間忘れていた宿題をしたみたいで』、感謝します。
ありがとう。


四日間の奇蹟

2007-06-29 | 
このところ本についてる。
ここ数ヶ月で『ツ・イ・ラ・ク』姫野カオルコ、『しゃべれどもしゃべれども』佐藤多佳子ときてオイラにとって大Hitを続けたところに、3連荘が来ました。

『四日間の奇蹟』浅倉卓弥(宝島社文庫)

2003年1月に第1回『このミステリーがすごい!』大賞の金賞受賞作品として、宝島社から刊行された。2004年1月に文庫化され、累計127万部。(Wikipedia)
2005年6月に映画公開されていて、TV放映もあったみたいだから知っている人も多いのかな。

映画のほうは未視聴。映画化しやすい原作かも。
またTVでもするだろうから、楽しみにしている。

この作品を読み始めた前半部分は、この作品がミステリーなのを忘れて読み込んでいた。
突然ミステリー仕立てに変わるのだけれども、う~~~ん、そうくるの・・・???
事情は解らないけど無理してミステリーにしなくても充分な作品なのに、中途半端なミステリー仕掛けにしなくても・・・。

ネタばれにしても充分読み応えあると思うけど、やっぱり読んでみて。