久しぶりの一泊二日の出張。
電車に乗ることトータル13時間、待ち合わせを含めると14時間超。
昔と違って座席にゆとりがあって、座っているのはたいして苦にならなかった。
嬉しかったのは、まとまった読書時間が取れたこと。
文庫本をほぼ3冊を読んで充実感が。
出稼ぎ生活のこの一年、通勤時間が短くなったのは嬉しいけれど、本を読む時間が減った。
更に、歳だね~文庫本の字が辛くなってここ数年。
ホントに読書時間が激減した。
二日間幸せ~感。
それもたいして選んだ本じゃなくて駅の売店で、何気なく買った本がすべてHitした。
『飲めば都』 北村 薫 (新潮文庫)
北村さんの本は何作か読んだと思うけど、この本はミステリーじゃなくて・・・
まぁジャンルはいいや、軽いユーモア小説風といえばいいか。
文芸誌の編集者で、その名も 小酒井都
「髪短く、鼻筋通り、すっきりとした顔立ちだ。そこで、自分という車のハンドルをきちんと握っている人物に、まぁ見える。」
面白かった。特に酒飲みには「えへへ、あるある」感でシンクロすること間違いないね。
『限界集落株式会社』 黒野 伸一 (小学館文庫)
この作者は初見。
マクドもない、スタバもない、セブンイレブンさえない。
都心から中央自動車道で二時間あまり、インターチェンジを降りて更に一時間超え。
会社に辞表を叩きつけ事業を興してやろうと決断した「多岐川優」が訪れたのは、他界した祖父の家でじーさんばーさんしかいない限界集落「止村(とどめむら)」だった。
一時的な訪問の積もりが村の人達の交流するうちに、集落の農業経営を担うことになる、って話。
話しは現実味どうのこうの超越して、いいな~これが実現できればTPPや過疎化、限界集落化、若者のニート問題、雇用のミスマッチ・・・全部解決するやん!!
抜き差しならない社会問題を主題にしながら、ユーモラスでハートフルで、ちょっぴり「優」と「美穂」、「正登」と「あかね」の関係も気になるし~的なロマンスもあり。
この本も一気読みで『読了』
『嫌な女』 桂 望実 (光文社文庫)
この話は後日だな、ちょっと今までに読んだことがないジャンルというかストリーというかテイストというか、感想が難しい。
出だしが、もたついた感で読み難かったのだけれども、そのうちぐいぐいと惹きこまれた。
実はあと少しのところで出張二日目が終わってしまったのだけれども、未明に目が覚めて読んで朝の通勤、昼休みで読み切った。
まぁ後ほど。