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小津安二郎監督の1959年公開作品。
小津映画に欠かせない笠智衆は今回、主人公の小さな兄弟のおとうさん役。
東野英治郎と呑みに行くお店が素敵すぎます(店の名は「うきよ」)。私もまぜてください。
劇中、川べりの新興住宅街では町会費が行方不明になったり、怪しい押し売りがやってきたり、やかましい若夫婦がご近所に迷惑かけたり、毎日いろんなことが起こる。
そんな中どうしてもテレビを買ってほしくて親と大喧嘩した兄弟(主に兄)、こう言い放つ。
「なんだよ!大人だって毎日、こんにちは、いいお天気ですね、
下らないことばっかり云ってるじゃないか!」
・・・そう下らなくもないことを知っている大人の皆さんは、その後の「いいお天気ですね」のシーンにぷぷっと笑いがでちゃうはず。
そして「お早よう」というタイトルのセンスにも唸ってしまうことでしょう。
兄弟が凝っている(?)オナラ遊びなど、毒毒しくない上品な笑いの効いた心温まる一作です。