国立那須甲子青少年自然の家~職員ブログ~

国立那須甲子青少年自然の家の最新情報をお届けします。

なすかしの森環境スタディー第8日~なかがわ水遊園・野外炊飯・キャンプファイヤー~

2010-07-31 22:41:25 | 企画事業
「眠いなあ~」と言いながらも今日も元気になかがわ水遊園をめざして出発しました。

なかがわ水遊園では、清流を流れる淡水魚の観察や治水・利水について学びました。

午後に自然の家に戻り、野外炊飯を行いました。
今日は、2回目なので、火熾しはスムーズにいったようで、どの班もご飯はすぐに炊きあがりました。



また、今日の炊飯のねらいは、エコクッキングです。
材料の野菜のくずや残飯の量、そして使用した水の量を初日の炊飯と比較するものです。

1班に水10ℓ入りのポリ容器が3本、合計30ℓの水が配付されました。





子どもたちは、野菜のくずを出さないように野菜を切ったり、米のとぎ汁をとっておいて、最後の食器洗いに使ったりしていました。





問題は片付けです。水の量を意識しながら、一生懸命にかなたわしでこすって釜や鍋の汚れを落としていました。

さて、今回の炊飯で水は、どれくらい使われたのでしょうか。?

ところでカレーの味は、どうだったのでしょうか。

夜は、室内でキャンプファイヤーができるプレイホールでキャンプファイヤーを行いました。

ファイヤーロードの中を歩き、プレイホールに入場した後、火の神子の先導で川の精霊(通常は火の神ですが、今回は環境スタディーにちなんで)、3人の川守の神が入場しました。




阿武隈川、那珂川、渡良瀬川それぞれの川の守り神は、「これからも清く美しい川にしていきます。」と誓いを立て、川の精霊より火を授けられました。



そして、その火は営火台に点火され、大きな炎となって参加者全員を照らしました。



その後、ボランティアのジンちゃんの進行で「猛獣狩りへ行こうよ」などのレクリェーションを行い、楽しい時間を送りました。

最後に参加者、ボランティア、職員がそれぞれに今回の環境スタディーを通しての感想を発表して、今日の活動は終了しました。

なすかしの森環境スタディー第7日~那珂川河口・本流・源流探検~

2010-07-30 21:07:47 | 企画事業
今日も疲れを感じさせずに、明るく元気に自然の家を出発しました。

今日は、栃木県から茨城県へ流れる関東を代表する那珂川の探検です。

阿武隈川は、源流→上流→中流→下流→河口と探検してきましたが、那珂川は、河口→下流→中流→上流→源流へと探検していきます。

〈海に注ぐ那珂川の河口〉


最初に、茨城県大洗に向かい、河口付近の水生生物や水の濁り具合などを観察しました。



そこには、小さい魚や手長エビ、シジミなどがいました。





そして、バスの車窓から那珂川下流を眺め、水の濁り具合や川の地形、川の流れの速さ、植物などを観察しながら、那珂川中流(栃木県大田原市)へと移動しました。

那珂川の流れる大田原市黒羽向町にある「黒羽やな」に行きました。

〈黒羽やな〉

※ やな(梁)とは、木を打ち並べて、川の水を堰(せき)1ヶ所に流すようにして、そこに流れてくる魚を梁簾(やなす:篠竹で編ん造ったすだれのこと)に落とし入れて魚を捕る仕掛け。

ここでは、周辺を散策し、川の流れ方、周辺の地形について観察しました。

また、鮎のつかみ取りも体験することができました。


ナマズも上がってきました。


自分で捕まえた鮎は塩焼きにして、お昼に食べました。とってもおいしかったです。今日の昼食は、最高でした。



そこから、那珂川上流の深山ダムに直行しました。

世界一の規模を誇る揚水ダム「深山(みやま)ダム」を車窓から眺めていきました。

そして、学習センターで揚水ダムの仕組みなどを学習しました。



最後に那珂川源流にある「北の湯温泉」周辺散策し、源泉も自分の目で確認してきました。

〈山肌から湯気を立ち上げながら沸き出ている源泉〉


この源泉も那珂川へと注いでいきます。

午後6時45分、無事自然の家に到着しました。お疲れ様でした。

でも、子どもたちは、部屋ではしゃいでいます。まだ元気が残っているようです。



なすかしの森環境スタディー第6日~渡良瀬川源流探検~

2010-07-29 21:46:46 | 企画事業
 今日は、朝から雨が降り続く中、渡良瀬川上流の神子内川と銅親水公園(あかがねしんすいこうえん)へ向けて出発しました。

栃木県に入ると雨は降ってはいませんでした。

最初に渡良瀬川上流の神子内川で水生生物の観察を行いました。





その後は雨が降り出し、ずーと雨の中での探検となってしまいました。

次に渡良瀬川源流にある銅親水公園に向かいました。

そこで見えた景色は、鉱毒により一度失った森林を再生しようと努力している人間の姿でした。



環境スタディーの参加者も、全員一人ひとり自分の手で一人1本ずつ植樹をしてきました。




また、遠くの山の斜面を歩いている鹿を見ました。



最後に足尾環境学習センターを見学しました。

そこでは、足尾の歴史と自然を紹介したミニシアターや写真資料などが数多く展示されいていました。

足尾銅山の歴史や荒廃した足尾の山々を再生するために行われている治山事業の説明を見たり、聞いたりすることで、自然の大切さと環境問題を学び、考えることができました。



明日は、那珂川河口(茨城県)から上流(栃木県)への探検に出かけます。

なすかしの森環境スタディー第5日~阿武隈川上流探検(西郷瀞)~

2010-07-29 00:22:46 | 企画事業
8時30分に自然の家を出発し、阿武隈川周辺にある湧き水を見学に観察しました。

はじめに、西郷村羽太地区にある湧き水です。

田んぼの奥にある沢を進んで行くと、雑木林の中に砂を吹き上げるようにボコボコと清水が湧き出ていました。

それが沢になっていたのです。

その水は、きれいでとても冷たかったです。かつてはその周辺の家の飲み水にもなっていたということでした。

その沢には、クレソンが生息し、沢カニなどもいました。




次に川谷地区にある湧き水です。ここでも砂を吹き上げるように水が湧いていました。

その後、同じ川谷地区にある西郷瀞に行き、阿武隈川の上流探検へと出発しました。





川の深さが膝下まで所(結構楽に歩ける)、膝上から腰くらいまである所(体が流されて思うように進めない)、お腹を超えて胸までの所(体が浮いてしまって歩けない)での水の力の違いを体で感じながら目的地の「一休(ひとやす)みの滝」をめざしました。






途中、水生生物の観察もしっかり行いました。めだか、かじかも見つかりました。

最後にライフジャケットを着けて、「一休みの滝」で天然のウォータースライダーを楽しみました。


午後4時に自然の家に戻り、洗濯をしたり、ライフジャケットを洗ったりしました。

夕食後、午後7時30分に羽太地区にある田んぼへ蛍の鑑賞会に出かけました。

きれいな川にしかいないといわれる蛍。

そこにはたくさんの蛍がきれいな光を放しながら飛び交っていました。

素手で捕まえた子もいましたよ。

明日は、渡良瀬川源流(栃木県)探検です。

なすかしの森環境スタディー第4日~海から河口への探検~

2010-07-28 23:10:32 | 企画事業
今日は、9時から阿武隈川河口の姿を観察しました。

これまで、河口、つまり海をめざして、探検をしてきましたが、この日は、海から河口へと探検を進めました。


午後には、水生生物(魚類)の住む環境を考えるために造られた阿武隈大堰を見学しました。


午後4時半、無事に自然の家の帰ってきました。