国立那須甲子青少年自然の家~職員ブログ~

国立那須甲子青少年自然の家の最新情報をお届けします。

体験活動安全管理講習 ~山系活動編~

2011-06-30 11:50:22 | 研修
 6月27日~29日まで、国立信州高遠青少年自然の家で行われた
国立青少年教育振興機構主催の体験活動安全管理講習 ~山系活動編~に
職員2名で参加してきました。
 昨年は機構職員のみの参加のため40名の参加者だったのですが、
今年は民間団体等の指導者も対象に行ったので、80名の参加がありました。



  1日目は「体験活動における事故事例と法的責任」について
早川 修弁護士にご講義いただきました。
 ・安全はあらゆる事業の根幹を成すもの
 ・リスクマネジメントの秘訣は「声がけと先まわり」
 ・アナフィラキシーショックはエビネフリンの投与が有効
等を学びました。ちなみに那須甲子青少年自然の家の場合は
白河厚生総合病院で投与できます。




 2日目は実習で守屋山を登山しました。



 昨日講義を受けたリスクの洗い出し(丸太橋
看板、遭難や滑落危険箇所等)をしながら登りました。





 山頂では指導者としての装備(テーピング、ロープ
絆創膏、ヘッドライト等)の説明がありました。




 下山して、「指導者の安全管理の向上について」を
関西学院大学 甲斐 知彦教授にご講義いただきました。



 リスクマップを使って演習を行いました。
危険因子がレットゾーン(発生確率、危険衝撃度大)にあるものを
グリーンゾーン(発生確率、危険衝撃度小)に移行させていくこと等を
学びました。


 3日目は「東日本大震災に学ぶ想定外を乗り越える危機管理」を
群馬大学大学院 片田 敏孝教授にご講義いただきました。
 釜石市の児童生徒の避難に学ぶ「避難三原則」
「想定にとらわれるな」「最善を尽くせ」「率先避難者たれ」
等を学びました。




 最後に協議をしました。
内容は昨日学習したリスクマップを用いて、グループごとに
登山でレッドゾーンにあるリスクを洗い出し、リスクを軽減させ、
(発生確率、危険衝撃度を減少)グリーンゾーンに移行する手立てを
話し合いグループごとに発表しました。
 三日間有意義な研修を行うことができました。
 (文責 専門職:齋藤)
 



那須岳登山

2011-06-27 09:28:32 | 登山・ハイキング
 6月26日に休日を利用して那須岳を登山してきました。
コースはロープウェイを利用して、茶臼岳~朝日岳~三本槍岳を
巡るものでした。
 当日は濃霧、後半は土砂降りの雨というあいにくの天候でしたが、
無線の交信テストもかねて登ってきました。
 10時にロープウェイ山麓駅を出発し山頂駅へ
無線は山麓駅は交信不能、山頂駅は場所によって交信可能でした。



 山頂駅から40分ほどで茶臼岳山頂に到着。無線は交信可能でした。
火口を一周して朝日岳を目指します。



 鎖場を抜けると朝日岳山頂への分岐があります。茶臼岳山頂から
60分ほどで朝日岳山頂に到着。無線は分岐、山頂とも交信不能でした。



 分岐まで戻り昼食を食べました。
ラーメンとおにぎりを食べ、三本槍岳を目指します。
80分ほどで三本槍岳山頂に到着。無線は交信可能でした。



 三本槍岳に向かう途中は霧も若干おさまり、尾根からきれいな景色を
眺めることができました。
 三本槍岳からの帰路、雨が降り始め徐々に強くなってきました。
 熊見曽根分岐から三斗小屋温泉方面を目指そうかと考えましたが、
天候と時間を考え、もと来た道を戻りました。分岐では無線は交信可能でした。




 峰ノ茶屋跡避難小屋まで戻り、牛ヶ首経由で山頂駅に向かいました。
牛ヶ首までのルートは蒸気と火山ガスを噴出しているのがいたるところで見られました。
最終のロープウェイ(16時24分)に何とか間に合い下山しました。
 (文責 専門職:齋藤)



ヨガでリラックス&絵画教室

2011-06-25 15:27:20 | 東日本大震災
ヨガ教室がありました



ゆっくりじっくり自分のペースで体を伸ばしたり,もみほぐしたり

心地良い時間が流れていきました

終わった後は,ちょっと雑談





こちらは,緑川先生の絵画教室



みなさんリラックスしながら絵を描いたり,工作をしたり

こちらも心地良い時間が流れていました

専門職:鈴木


モリアオガエル

2011-06-23 13:58:52 | 動植物
今年もなすかしの池の周りの木にモリアオガエルの卵が見つかりました



近くに行ってみるとたくさんあります



偶然にも,デジカメで写真を撮ってみると,カエルも写っていました



孵化したオタマジャクシは,泡の中で雨を待ち,雨と一緒に下の池に落ちます

無事に立派なモリアオガエルに成長して,森からまたこの池に戻ってきてね

専門職:鈴木




夏山遭難救助訓練

2011-06-21 16:55:15 | 研修
 6月19日(日)に白河地区山岳遭難対策協議会主管の
夏山遭難救助訓練に職員2名で参加してきました。

 参加団体は地元警察・役場・森林管理署・各山岳会・消防等
総勢70名ほどの参加でした。



 想定は「《登山中のパーティーの1名が怪我をして動けない》
との通報を受け、救助に向かう」というものでした。

 救助隊の編成は尾根隊と沢隊で、私達は尾根隊で参加しました。

 集合場所の国道289号甲子トンネル入口駐車場で開会式を終え、
甲子峠登山口に向かいました。



 ご覧の林道を通り、甲子峠登山口に到着、訓練開始です。

 訓練場所は
 甲子峠登山口~甲子山~奥甲子大黒屋
です。

 前回の甲子旭岳登頂の際に通ったルートと
行きはほぼ同じです。

 訓練内容は
  ・無線の交信テスト
  ・登山コースの整備
等も含まれます。





 トラロープの張り替えをしているところです。
遭難救助も大切ですが、遭難を未然に防ぐことは
それ以上に大切な活動です。



 雪渓(通称:カモシカ沢)まで足を伸ばして活動しました。
前回100m位あった雪渓もだいぶ小さくなりました。



 
 つたうるしです。葉っぱが3枚で見分けます。真っ赤に
紅葉するのは美しいが…人によっては近くを通るだけで
かぶれてしまうので注意です。




 山のエキスパートのみなさんに同行させていただき、
訓練の合間に会話(気象、植物等)していただき、それも
私には有意義な訓練でした。
 (文責 専門職:齋藤)