ホリコは今…

見たり、聞いたり、感じたり、そんなものを何かに綴って残したい、そう思うこの頃です。

「あかざ堂」の柱は“あかざの杖?”

2016-01-13 23:16:10 | 日記
   1月13日(水)
   今年初めての定例会(台東区観光ボランティアガイド)

   実はこの日を心待ちにしていました。
   ガイドの皆さんに“ある物”を見せたかったのです。

   それは
   ゴツゴツした堅くてそれなのに軽くて手触りの良い“棒”
   友人を通して
   北海道に住む友人の知人の方から送っていただいた“棒”です。

   まず
   何も説明しないで皆さんに回しました。
   何だろう?
   香木?
   臭いはないよ?
   怪訝な顔で“棒”が会場に回ります。

   そろそろ良いかな?

   「あかざの杖です!」
   エッ? 何?
   「あかざ堂」の“あかざ”の杖です。

   これが?
   “あかざ”って草じゃなかったの?
   こんなに堅く太くなるの?

   会場内がざわざわざわ…

   浅草寺の歴史を語る説明版に描かれている絵
   浅草寺の始まりのお堂の絵
   「あかざ堂」
   その柱になっているあれが
   今
   皆さんが手にした“あかざの杖”です。

   う~ん
   皆さん納得です。


S・Yさん
“あかざの杖”のお披露目終了しました。
ガイドの皆さんたち
怪訝な顔から笑顔に
そして最後に「そうなのか、これなのか」と納得
大成功でした。
北海道の送ってくださったお友達に
くれぐれもよろしくお伝えください。
ありがとうございました。


   【附則】 昔むかしのお話です。
        ちょっとやそっとの昔ではありません。  
        おおよそ1400年ほど前のお話です。

        そのころの浅草は   
        海も近かったので
        人々は田畑を耕しながら
        川や海に出てお魚をとって暮らしていました。

        ある麗らかな春の日のことです。
        漁師の檜前浜成(ひのくまのはまなり)は
        弟の竹成(たけなり)と
        隅田川へ魚をとりに出かけました。
        ところが
        何度網を打っても一匹の魚もかかってきません。
        あきらめて帰ろうと
        最後に投げた網に何か黒っぽいものがかかりました。

        「何だろう?」
        汚れを取ってきれいにしてみると
        金色に輝く仏さまが現れました。
        まぶしくて見つめていられません。
        二人は思わず頭を深くたれ、手を合わせました。

        二人は村長さん・土師中知(はじのなかとも)を訪ねました。
        村長さんはじっと仏さまを見ておっしゃいました。
        「これは大変ありがたい観音さまだ。
         観音さまが多くの人をお助けくださるために
        この地にご出現なさったのだ。」

        観音様をおまつりするお堂をつくるため
        近くで元気に遊んでいる子供たちに
        丈の高い草を集めさせました。
        浜成と竹成には太い“あかざ”の茎を集めさせて
        小さなお堂を造り観音様をおまつりしました。

        そのお堂は「あかざ堂」とよばれました。
        これが「浅草寺」の始まりです。
     
              浅草寺観音物語紙芝居より(台東区観光ボランティアガイド)




   
   

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