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にこの庵

ひっそりと、にこ道をつづります。

6,2011年GWの旅~坂の街歩き~

2011-05-02 | 
GWの旅、最終日は尾道の街にて古寺巡りをしました。

尾道は坂の街。

前日に部活動並みにサイクリングをした私にとっては、坂の街の散策はかなり過酷でしたが、
風情のある情緒豊かな街並みに、すっかり魅了されてしまいました

お、線路が見えた。

旅の初日、私はこの線路を走る電車に乗って、倉敷から尾道にやってきました。

あー。

見下ろす家並みの向こうに、海がチラリと見えます。

ちょうど八重桜が満開で、とってもキレイ。

こちらは、宝土寺というお寺の境内から見た景色です。

お地蔵さん、こんにちは。

「足るを知る これ第一の富」
はい、その通りだと思います。

それにしても素敵だなぁ~

こんな狭い路地を、時折地元の方とすれ違いながらくねくね進んでいきます。

この先はどこへ続いているのかな。
ドキドキワクワク。

おや。

ねこちゃん、こんにちは。

頭上に広がった空が、とてもきれい。

ちょっと南国ムードね。

あ、こんなところにカフェかしら

ちょっと休んでいこうかな。

わぉ!
なんて素敵なカフェなんでしょ

親しげに「やぁ!」ってやってるみたいですが、知り合いではありません。

ちょうど私がお邪魔したとき、窓際の席で男性(↑)が休んでいらっしゃいましたが、
私の姿を認めると、「どうぞこちらへ。とても素敵な眺めですよ」と、とても穏やかな表情で控えめに言って、
特等席を譲ってくださいました。

男性がおっしゃったように、本当に素敵なところ

外はやや暑く、うっすら汗をかくほどでしたが、
ここは窓を開けると、そよそよと爽やかな海からの風が入ってきて、とーっても心地よい。

ほぅ。
なんて素敵な街なんだろう

コーヒーフロートにしてみました。
美味しいよ

ところで、尾道には沢山のお寺がありますが、一番有名なのは千光寺かな?

山の上にあるお寺で、ふもとからロープウェーでのぼってくることもできます。
(でもロープウェー乗り場には、長蛇の列!)

素敵な旅への縁と、日ごろの感謝で手を合わせ、山の上から見渡せる瀬戸内の眺めを楽しみ、
帰りはロープウェーで下へ降りました。

尾道の街と海を一望。

ロープウェーでふもとに降りる途中でびっくりしたのが、ロープウェーの真下に神社があること!

ほらね、境内の上をロープウェーのロープが通ってるでしょ。

落下物予防のため、社殿の上には網が張ってありましたが、
それにしても神様の頭上を通過するとは、なんとも居心地の悪い…

ということで、こちらの神様へご挨拶に伺いました。

艮(うしとら)神社です。
この尾道の街にはじめて造られた神社だそうで、平安時代創建だって!
大きな楠に囲まれた境内は、なんだかとても神聖な雰囲気が漂っていました。

予定では、この先さらに歩いて古寺巡りを続けるつもりだったのですが、
すでにほとんどの体力を消耗してしまって、足も痛く、もう歩けそうもなかったので、
GWの旅はここで終了することにしました。

最後にまた港へ行って海を眺め、この街にさよならをしてこの旅は終わりを迎えました。

にこ

5,2011年GWの旅~夜の海~

2011-05-01 | 
旅の2日目、潮風をたっぷり浴び、すっかり磯臭くなった私が夕食に選んだのは、尾道ラーメン。

尾道といえば、ラーメンでしょう!(それ以外よく知らないだけ)

夕食にはまだ少し早い時間でしたが、海沿いのラーメン屋さんに入って尾道ラーメンと餃子を一気にペロリ。
くぅ~っ!ビールがうまい!(尾道ラーメンもね!)

そして宿までの帰り道、酔い覚ましがてら海辺を散歩することにしました

尾道の夜、今日でおしまいかぁ(2日しか過ごしていないけど…)。

こうやって食後に海辺を散歩するなんてことも、またしばらく出来ないんだなぁ。
なんて、ちょっぴり淋しい気持ちに浸りながらテクテク。

それにしても…

私はこの光景がとっても気に入ってしまいました

青がキレイ。

係留されている船が、波にゆられてギシギシと音をたてています。
その音の合間を縫うように、たぷたぷと波の音が聞こえます。

対岸の島との間を、数分おきに行き来する船のエンジン音が聞こえます。

若者たちが海を眺めながら一列に横並びになって、何かをほおばっています。
ふふ、青春だなぁ

海はますます暗く黒々としてきて、その闇の中、造船所のクレーンがかすかに浮かんでいるのが見えます。

暗闇に釣り糸をたらす人がいます。
こんな時間に何か釣れるのかしら

なんだか、映画みたい…
尾道の人にとっては当たり前の日常の光景なんだろうけど、
私にとってはとても不思議な感じ、どこか違う世界に迷い込んだみたいな光景でした。

実際、尾道という街は映画やドラマによく使われるそうで、
あちこちに「あの映画の名シーンはこちらで撮影されました」なんて場所をいくつか発見することが出来ました。

そういえば、宮崎駿さんの「千と千尋の神隠し」という映画で、
日が暮れた海の闇にぽっかりと船が現れて、沢山の神様がぞろぞろとやってくるシーンがありましたが、
しばらくこの光景を眺めていたら、あれを思いだしました。

対岸の島と行き来する船に乗っているのは、人間じゃなくて神様かもしれない。
どうしよう、大根とかひよこの姿をした神様がぞろぞろと降りてきたら…

ちょっとドキドキ、なんだかワクワク

明日は尾道の古寺巡りをします。
早く宿へ帰って、脚を休めてあげなきゃ

にこ

4,2011年GWの旅~海を見おろす国宝~

2011-05-01 | 
超ハードなサイクリングを終え、ヨレヨレの脚をかばいながら観光案内所へ自転車を返却した後、
船の出港まで時間があったので、観光地図片手に瀬戸田の街歩きをすることにしました。

なになに、耕三寺というお寺さんがあるのね。
ちょっといってみましょー

きゃっ!

派手ね~!

ちょっと…
今観てみたいタイプのお寺ではなかったので中には入らず、外から眺めるだけにとどめました

もう一つ、向上寺というお寺もあるようなので、そっちに行ってみましょう。
どうしよう、そっちもこんなハデハデなお寺だったら…

そんな事を考えながら観光地図に案内されるまま歩いていくと…

お!お地蔵さんが「こっちだよ!」って案内役してくれています。
道は間違ってないみたい。

あら

きれいなお花も迎えてくれています。
和むわぁ

しかし道は徐々に山道となり、若干登り坂が厳しくなってきました。

はぁ、はぁ

サイクリングで疲れ果てた脚にはちょっと辛いね。

と、息を切らしながら先に進むと、

お~!
海が見えるよ!素敵な眺めだわ~

更に少し進むと…

三重塔が!

感動!素晴らしい景色!!

ぜーぜーはーはー言ってたのに、この景色が目に飛び込んできた途端、ふわっと体が軽くなりました。
何度も感嘆の声をあげました、「わー!わー!」って、子供みたいに

近くに行って見ましょう。

こりゃまたなんと素敵なたたずまい!

国宝、向上寺の三重塔です。
1432年建立、昭和38年には解体修理を行ったそうですが、用材の大部分は建立当初のものだそうです。

瀬戸内の海を眺めながら、たたずむ国宝はとても静かな山の上にありました。

しかもこの国宝。

拝観料100円って!

拝観料100円もさることながら、この拝観料入れですよ。
国宝なのに、こんな手作り感たっぷりの木箱ですよ。

素朴でいいなぁ、瀬戸田

にこ

3,2011年GWの旅~しまなみ街道を渡る~

2011-05-01 | 
瀬戸内、生口島の海沿いを、潮風を浴びながらママチャリでサイクリング。
「ひょっこりひょうたん島」を口ずさみ、とっても幸せな満たされた気持ちで軽快にママチャリをこいでいると、

やがて見えてきました。
生口島と、これから向かおうとしている大三島をつなぐ多田羅大橋です。

おぉ、あの橋を渡るのね。
ふんふふ~~~ん

と、この辺りまではよかったのですが、橋に近づいていって初めて気付きました。
あの橋を渡るには、坂道を登らねばならないということを。

しかも自転車道で多田羅大橋に入ろうとする坂道は、かなり急勾配です。
ママチャリを借りてしまったことをほんのちょっぴり後悔しました

右に左にハンドルを揺らしつつ、ひぃひぃ言いながらもどうにか橋の入り口までやってくることが出来、
いよいよ海上、多田羅大橋を渡ります。

ひゃほー!気持ちい~

やや海風が強いですが、車道と歩道&自転車道はきちんと分かれているので危なくありません。

この先愛媛県。

向こうに見えるのは大三島です。

待っててねー!

さっき、あれほど大変な思いをして坂道を登ってきたことも忘れてしまうほど、気持ちの良い海上サイクリング。

大三島に上陸して、まずは多田羅しまなみ公園に立ち寄りました。
お土産屋さんや食べ物屋さんが入っている道の駅で、海を眺めながらお茶を飲んだりも出来ます。

でっかいひらめが頭上からこちらを見下ろしています。
この真下に大きな水槽があって、ひらめやら鯛が悠々と泳いでいました。

なんでもひらめが名物らしいので、ひらめ料理を頂くことにしました。

ひらめの丸々一匹から揚げ~(と、地ビールも)

窓際の席で海を眺めながら、あぶらののった新鮮なひらめに食らいつきます。
旅先でその地の新鮮なものを頂けるのは、とっても幸せなことだと思いました。

腹ごしらえをした後は、全国の山祇神社、三島神社の総本社である大山祇神社(おおやまづみじんじゃ)へ。
地図で見ると、多田羅しまなみ公園からざっと7kmちょっとかな。
(地図の距離表示が分かりづらくて正確ではありません

自転車ならたいした距離じゃないだろと思って、さっそく神社めざして軽快にペダルをこぎはじめました。

しかし、私は間違っていました。
大山祇神社は、緩やかな坂道がずーっと続くその先にあったのです。

緑豊かな自転車ロードを、緩やかな坂道と戦いながらママチャリをこぎます。
そうだった、これからお参りしようとしている大山祇神社は、
「山の神、海の神、戦いの神として歴代の朝廷や武将から尊崇を集めた神社」だったのです。
戦いです、戦い。

延々と続く緩やかな坂道との戦い、日焼けが気になるお年頃なので紫外線との戦い、
そして、辛い辛い坂道サイクリングに負け、めげて引き返そうと思ってしまう自分自身との戦い。

私はその戦いに勝利しました。

大山祇神社に到着です!

山門。

新品だ。

がくがくに震える足で、鳥居をくぐり、境内へ。

広々してるなぁ。

天然記念物の、「雨乞いの楠」。

なんと日本最古の楠で、樹齢3000年!!!
迫力が違うわ~

こちらが拝殿。

厳かな空気が漂ってます。

ここに無事連れて来て頂いたこと、日々の恵に感謝し手を合わせました。

Wikipediaによりますと、こちら大山祇神社は、
「源氏、平家をはじめ多くの武将が武具を奉納し、武運長久を祈ったため、
国宝、重要文化財の指定をうけた日本の甲冑の約4割がこの神社に集まっている。
近代においても日本の初代総理大臣の伊藤博文、旧帝国海軍連合艦隊司令長官・
山本五十六をはじめ、現在でも海上自衛隊、海上保安庁の幹部などが参拝している。」
なんだそうで、国宝館にこれらお宝が展示されているんだそうです。

来るときは苦しめられた緩やかな坂道も帰りは楽チンですが、帰りも多少登り坂があって、
もう坂道ではペダルがほとんどこげない状態だったので、そこは自転車を降りて押しながら歩きました。

右奥のほうに、多田羅大橋の上の部分が見える~

八重桜の花びらが地面をピンクに染めてる。

美しいな~

そしてどうにかこうにか多田羅大橋まで戻ってくることが出来、再び海上を走ります。

多田羅大橋から見下ろした海。

ちなみに多田羅大橋を自転車で渡る時は、通行料の100円が必要です。

生口島側にこんな料金所がありますので、ここに設置してあるボックスに100円を入れます。

生口島へ戻り、ココまでくればゴールは近いという安心感が沸いてきました。

大変な道のりだったけど、楽しかった~
足はガクガクだけど…

にこ

2,2011年GWの旅~潮風ハッピーサイクリング~

2011-05-01 | 
旅の初日は、倉敷観光をしたあとに電車で尾道へ移動しました。
尾道の初めて見る景色にキョロキョロワクワク
しかし、天気予報によると翌日は80%の確立で雨。

あぁぁ、せっかく海をわたってサイクリングしようと思っていたのに…

がしかし。

翌日、見事に晴れました!

朝の早いうちは少し雨が降っていたようですが、朝食をすませて外に出る頃には雨はやんで
雲の切れ間から太陽の日ざしが降り注いでいました。

ワーイ

尾道駅前の港から、高速フェリーに乗ります。


ここから生口島の瀬戸田港までは約40分の船旅。

おっ、あの船に乗るのね。

ふだん、海と縁のない私にとって、この移動手段はとっても新鮮でワクワクしっぱなし
まるで子どものようにはしゃいじゃいました。

瀬戸田港について、まずは観光案内所にてレンタサイクルを調達。
そして、そこからすぐのところにある平山郁夫美術館へ。

平山郁夫さんは、ここ瀬戸内の大三島で生まれ育ったそうで、子どもの頃の落書のような絵から、
晩年の大作までたくさんの作品が展示されていました。

そして私はひとつの作品にぎゅぎゅっとひきつけられました。

生口島と大三島をつなぐ多田羅大橋の夜景を描いた作品の、青。
その絵が発している青が非常に美しくインパクトがあって、思わず「うわっ」と声をあげたほど。
夜空の青と海面の青、そこにかかる多田羅大橋もやはり青くうつり、うっすら景色に溶け込んでいます。

こんなに美しい青をみたことがありませんでした。
深く深く、心にしみこんできて、その青に全身が包まれ、染められていくようでした。

鑑賞を終えた後は、瀬戸田産のレモンをつかったレモンジュースで一休み。

添えられたハチミツでほんのり甘くしてもヨシ。

さて。
では、潮風を浴びながらのサイクリングに出かけましょう

海沿いの道をずーっとひたすらママチャリこいで進みます。

なんだか無性にワクワクしちゃって、「ひょっこりひょうたん島」をひたすら歌い続けました。
後で知ったのは、このすぐ近くに本当に”ひょうたん島”という名前の島があったということ。

な~みをちゃぷちゃぷちゃぷちゃぷかきわけて~
ちゃ~ぷ、ちゃ~ぷ、ちゃ~ぷ!
くーもをすいすいすいすいおいぬいて~
すいっすいっすいっ!

やや雲が多いですが、このくらいがちょうどいい。
潮風がとっても、とーーーっても心地よくて、とーーーーーっても幸せな気分。
この世で今一番幸せを感じているのは自分だろうと、間違いなくそう思えるほどの気持ちよさ。

ちゃぷちゃぷ。
あぁ、幸せ~~~


この後、大変なことになるとも知らず、このときの私は全身でハッピーにひたっていたのでした。

にこ

1,2011年GWの旅~半世紀の時を経て~

2011-04-30 | 
今年のGWは、会社カレンダーにより丸々1週間のお休みがありました。

これだけまとまった休みがあるのなら、当然どこかへ行きたくなるもので、
少し前から何処に行こうかあれこれ考えていましたが、
あったかい地方の穏やかな海に行きたいと思ったので、行ってきました。

倉敷&尾道へ。

1日目。

羽田から岡山空港へ、更にその先をバスにて倉敷市内に向かいました。

私の乗っている飛行機と並行に飛んでいる飛行機が、白くてまっすぐな飛行機雲を残していきます。

倉敷といえば、古くからの街並みが大切に保存されている美観地区が有名です。

かつて、港町として栄えたこの地域の中心には倉敷川が流れていて、
両脇には新芽を吹き始めた柳の葉がゆら~りゆらり。

そして、笠をかぶった船頭さんがこぐ川舟も、ゆら~りゆらりと泳いでいて、
その光景だけでずいぶんくつろいだ気持ちにさせてもらいました。

近くに神社があったので、お参りに行ったり、

(ひぃこら言いながら階段をのぼって…)

(阿智神社)

路地を入ったところにある雑貨屋さんをのぞいてみたり、

(こんな古い蔵造りの建物が連なっています)

瀬戸内のお魚を食べさせてくれるお店でランチをとったり、

(ぷりぷり新鮮な鯛茶漬け)

素敵な雰囲気の喫茶店で、水出しコーヒーでホッとひと息ついたり。

(落ち着く~)


そして、こちら。

今から半世紀以上も前、私の父はここを訪れ、一枚のスナップ写真を残していました。

さらにそれから数年後、同じこの場所・アングルで写真を撮り、その写真は今私の手元にあります。

私も同じ場所に立ってその風景を眺め、見知らぬご親切な方に写真を撮ってもらいました。

この地を一緒に訪れることは叶いませんでしたが、
きっと隣にたってこの景色を眺めているなぁと感じました。

にこ

奈良公園の朝、東寺の午後

2011-02-06 | 
旅の2日目、早朝、奈良公園。

連なる山並みの向こう側に、うっすらと太陽の赤い色がもれはじめています。
公園の芝は、冬の厳しい寒さのために霜がおりて一面真っ白。

足元から、じんじんするくらいの冷たい空気が這い上がってきて、それはもう強烈なんだけど、
しばらく立ち止まってこの光景を眺めずにいられませんでした。

ふと振り返ると、鹿さんたちが寄ってきました。

親子かな。なんか、幸せそうな表情してる~

東大寺を目指します。

まだ観光客の姿はまばらで、数える程度しかいませんでした。

大仏殿正面から、向こうに中門を眺めます。

こんなに寒い朝も、この子達、頑張ってます。
   
うんしょ!

大仏殿にて大仏様にご挨拶し、続いて戒壇院へ。
戒壇院といえば、ラブ!広目天がいらっしゃいます。
去年の11月に訪れたときに、まるで雷に打たれたような衝撃的なフォーリンラブを経験した、あの広目天です。

やっぱりかっこいいなぁ

微動だにせず(当たり前だけど)、ぴしりと前を見据え、口元にはニヒルな微笑み。
堂内を時計回りに何度か回った後、さすがに寒すぎてギブアップ。
暖房設備なんか無いからね。

うぅん、残念だけど、また会いにきまーす!

続いて二月堂、三月堂、四月堂へ。

間もなくお水取りが行われる、二月堂からの眺めです。
写真左下のほうにみえる屋根は、大仏殿です。

高台からの眺めと、たくさんの仏像との対面を楽しみ、春日大社へ向かいました。

今回も本殿前までいって参拝をしました。

本殿へ向かう途中にある祓いの社にて、しっかりお祓い、フリフリします。

この、ふさふさの付いたやつで自ら穢れを取り除いてから、神様にご挨拶に行きます。

日々の恵への感謝、今日再びこうしてご縁を頂いてここにお参りに来ることができたことへの感謝を述べ、
春日大社を後にしました。

時間があれば、ここから歩いて20分くらいの距離にある新薬師寺まで歩いていきたかったのだけど、
夕方には京都発の新幹線に乗らなければならなかったため、今回は諦めて京都に戻りました。

そして、この旅のしめくくりは東寺。

教王護国寺というのが正式名称の東寺には、弘法大師空海の指導により作られた立体曼荼羅があります。
五仏(五智如来)と五菩薩・五明王・四天王に帝釈天と梵天を加えたもので、空海の没後4年を経て完成したそうです。

立体曼荼羅。
如来、菩薩、明王、天が勢ぞろいしたその光景は、息を呑む圧倒的な世界です。

一度にこんなにたくさんの種類の仏像を拝む事が出来るのは、見仏好きにはこの上ない贅沢。

はぁ、ほんとにすごい。
立体曼荼羅という仏像軍団のパワーがすごすぎて、疲労感すら感じてしまいます。

ややぐったりしながら講堂を出ると、五重塔が目に入りました。

この旅も、終わりを迎えます。

にこ

仏さまを拝むということ

2011-02-05 | 
京都観光を終えて、昼過ぎに奈良に到着しました。

京都もそうでしたが、奈良もとても寒かった。
事前に天気予報はチェックしていましたが、気温は自分が住んでいるところと似たようなものだったので、
「そんなもんかー」と思って油断してたら、盆地の冬はそんなもんじゃなかった。

ぎゅーんと体が縮こまり、これではとてもじゃないけど自転車移動はできないと、諦めてバスに乗りました。

海龍王寺へ。

とても質素な古びた山門に最初少しびっくりしましたが、
しばらくそれを眺めていたら、
とても丁寧に大事に扱われ、そして皆に親しまれてきたんだというのが伝わってきました。

山門をくぐり、築地壁に囲まれた参道を歩くと、タイムワープするかのような錯覚が起きます。

一歩一歩、違う世界に入っていくみたい。

数年前に、宮崎駿さんの「千と千尋の神隠し」という映画がありましたが、
あの冒頭、主人公が神の世界に入り込んでいくシーンと同じような感じ。

参道を進んだ先に小窓のついた小さな受付があり、
こちらのお寺の住職さんである石川重元さんがおひとりで迎えてくれました。

「あ!石川さん!」とそれに気付いたのは、私が持っている奈良のガイド本に石川さんが載っていたからです。
お寺のHPにも、みうらじゅんさんとの対談が案内されていたりしたので、すぐに気付きました。

有名人に会えたようなウキッとした気持ちを抑えて、まずは本堂へご挨拶に向かいます。

本尊は十一面観音菩薩。
長い間秘仏とされていたため、当時の彩色があざやかに残っている貴重な仏さまです。
しかも、かなり近くでそれを拝むことができます。

この海龍王寺さん、「仏さまを拝む」本来のあり方を大切にしてくださっています。
いまどき、どちらのお寺さんに行ってもカメラによる撮影は当然ですが、写生禁止のところがほとんどです。

でも海龍王寺さんは、それがOKなのです。

複数人で長時間居座ったり、他の方のご迷惑になるような行為は遠慮してくださいという貼り紙がありますが、
写生そのものは禁じていないのです。

仏像好きには、なんてありがたいことでしょう。
そして、仏さまを拝みに来た方には、なんと優しいことでしょう。

ぎちぎちしていなくて、心がぽっとあったかくなるような感じがしました。

たくさんの人たちに仏さまを愛してもらって、より身近に感じてもらって、
心のよりどころとしてもらって、みんなで大事に守っていく。

本来のあり方なのではないかと思います。

そんなあったかい海龍王寺さんの住職さんもまたお優しい人柄が全身からにじみ出ているような方でした。
帰るときに声をかけてみたら、控えめに「どうもありがとうございます」と笑顔でおっしゃってくださいました。

また、私が伺ったとき、他に観光客の方がほとんどいなくてとてもゆっくり仏さまを拝むことが出来たのだけど、
後で、この時間帯は不思議と人が途切れる時間なんだということを、ご住職さんから直接知る機会があり、
偶然にもありがたいことだなぁとしみじみ思いました。

続いて海龍王寺さんから歩いて5分ほどのところにある法華寺へ。

こちらにも美しい仏さまがいらっしゃいます。
本尊は十一面観音像。
光明皇后のお姿をうつしたものだと伝えられており、ちょっと珍しい光背を背負ってらっしゃいます。

そして本日のしめくくりは、西大寺。

以前は、東の東大寺と並んで称される、大きな敷地を持ったお寺さんだったようです。

本堂で仏さまに手をあわせていると、
息子さんに連れられたおばあちゃんが、まつられた仏さまの前で手をすり合わせながら、
「ありがとうございます。がんばらせてもらってます。ありがとうございます。」
と、頭をぺこぺこしながら、大きな声で繰り返している姿に出くわしました。

この本堂には、ご本尊である釈迦如来立像をはじめとした、数体の仏さまがまつられています。
その一体一体の前で、それを繰り返してらっしゃいました。

あとで、このおばあちゃんの息子さんと、堂内にいらしたお寺の方が話しているのが聞えてきましたが、
この親子は年に1~2回、こうして西大寺におまいりに来るんだそうです。

その度に、このように仏さまに頭を下げて手を合わせ、
「ありがとうございます。がんばらせてもらってます。ありがとうございます。」と感謝を述べるんだそうな。

仏像が美術品のように扱われることが多くなった現在、
このように仏さまに親しむことの出来る本来の姿が残っている奈良のお寺さんに、
ありがたいなぁととてもあたたかな優しい気持ちにさせられ、自然と笑顔になりました。

にこ

思い立って、京都

2011-02-05 | 
3日前、「そうだ、京都&奈良に行こう」と思い立ち、
2日前、みどりの窓口にて、新幹線の切符を購入。

季節柄、幸い新幹線も宿も空きがあり、このように唐突に私の京都&奈良行きが決まりました。

京都駅に到着後、まっさきに三十三間堂へ向かいました。

蓮華王院三十三間堂

いつ行っても観光客でいっぱいの、千手観音がびっしりと並ぶ、あの三十三間堂です。

朝が早かったため、ぼーっとした頭をふら~りふら~りさせながら、おぼつかない足取りでお堂の中に入ります。
薄暗いお堂の、独特の空気の中へ一歩足を踏み入れるなり、「あぁ、来たんだ!」という現実と、
仏の世界のとても不思議な空気がいっぺんに私の中に入ってきて、一瞬ぶるっと身震いしました。

千体仏が立ち並ぶ光景。
想像のつかない世界です。

そして、千体仏に見下ろされる緊張感。
空気はひんやり冷たいのに、熱気すら感じました。

三十三間堂のあとは、そのお隣にある養源院へ。

こちらには今年のNHK大河ドラマの主役であるお江さんと、その母親お市さんの供養塔があります。
豊臣秀吉の側室である淀殿が、父である浅井長政の追善供養のために創建したお寺だそうです。

そしてここには、俵屋宗達の描いた白い象の杉戸絵があるのです。

私は以前からこのユーモラスな象の絵が好きで、以前東京国立博物館で目にしたことがあったのですが、
せっかくならその場所で見てみたいなぁと思って立ち寄ったので、
そこにお江さんのお墓があるとか、そういったことは全く知りませんでした。

せっかくだし、お寺の方にもすすめられたので、それぞれの供養塔の前で手をあわせました。
↓お江さんのお墓                           ↓お市さんのお墓
   
その後、住職の説明を聞きながら、ご本尊や白い象の杉戸絵や380余名の血を吸った血天井などを拝見。

こちらは幕末の戊辰戦争の時には、薩摩病院にもなったんだって。
いろんな歴史を背負ったお寺さんなんですねぇ。

続いて、歩いて北上し、六波羅蜜寺へ。

こちらは、951年に空也上人によって創建されたお寺で、その空也上人を描いた珍しい像があります。
鹿の角の杖を持った空也上人の口から、阿弥陀如来がぴょろぴょろと飛び出ている像です。

空也上人とは…

お寺さんでいただくパンフレットによりますと、
「森羅万象に生命を感じ、ただ、南無阿弥陀仏を称え、今日あることを喜び、歓喜踊躍しつつ念仏を唱えた。
上人はつねに、市民の中にあって伝道に励んだので、人々は親しみをこめて「市の聖」と呼び慣わした。
上人が鞍馬山に閑居後、常々心の友としてその鳴き声を愛した鹿を、猟師が射殺したと知り、
大変悲しんでその皮と角を請い受け、皮は皮ごろもとし、角を杖の頭につけて生涯わが身から離さなかったという。」

そんな空也上人の姿、こちらでご確認ください。

ところで、なぜこの六波羅蜜寺に来たかと言いますと、この珍しい空也上人の像を見たかったのと、
そのお寺が「六波羅蜜」だったからです。

六波羅蜜とはなんぞや?とは、ご興味のある方は先ほどのリンク先でご確認いただければと思うのですが、
悟りの境地に至るための、六つの修行のことをいいます。

で、その六波羅蜜がなんなの?といいますと、私の守り本尊は普賢菩薩です。
その普賢菩薩が乗っている白い象には、牙が6本はえています。
その6本の牙がそれぞれ六波羅蜜を現しているんだと、何かの本で読んだことがありました。

それ以来ずっとそれが気になっていて、布施、持戒、忍辱、精進、禅定、智慧の六波羅蜜を頭のすみにおいてきました。

今回突然京都に行こう!と思い立ったときも、この六波羅蜜寺は絶対に行こうと思ったお寺のひとつでした。
だから来れてよかったです

にこ

冬の花火

2010-12-10 | 
親孝行のため、伊香保温泉に行ってきました。

3年ほど前だったかな、やはりその時も伊香保へ親孝行旅行に連れて行ったのですが、
その後、私は仕事を辞めたり学生やったりしていたので、
まとまったお金が無く、してあげたい気持ちは満々だったのだけど、実現出来ないでいたのです。

今年ようやく定職に就き、微々たるもんではございますが賞与も頂くことができたので、
まずは親に感謝の気持ちをと、家から車で1時間半程で行ける伊香保温泉に行くことにしたのです。

行きは昼過ぎにのんびり家を出て宿に直行。
チェックイン開始の15時くらいには宿についてしまいました。

まずはひとっぷろ。
本日到着のお客様第一号だったので、温泉は貸切状態。
となると、やっぱり泳いじゃうよね~~~

ひとっぷろで体を温めた後、身支度を整えて向かったのは榛名山。
なんでも、榛名湖のイルミネーションがちょうど今日から始まるとの事。
今日は点灯式もあるので、ぜひいかがですか?と宿の方に言われたので、
夕食まで時間は沢山あるから、折角だから行ってみよう!ということになりました。

榛名湖までは専用のバスで向かいます。
山道をぐんぐんのぼっていくと、いつの間にかそこは銀世界…

えぇぇっっ!?

雪です。たっぷり雪が積もってます。
そんなつもりじゃなかったから、びっくり。

あうあうあうっ。
寒いよう
あまりの寒さに焚き火がたかれており、皆その周りに集まってました。

やがてカウントダウンとともにイルミネーションの灯が一斉にともり、
さすがに最初は皆、「わぁ~」なんて言って、イルミネーションの間を歩き始めるのですが、
まぁね、イルミネーションですから、そう珍しいものでもないことに気付いて、
結局また焚き火の周りに戻ってきちゃうんですよ。

しかし、寒いからもう帰ろうと思っても、バスの時間が決まっているので自由に帰れない。
あったかいものでも食べようかと思っても、
この後宿で美味しい懐石料理を頂くことになってるので、今食べるわけにはいかない。

すると、「間もなく花火が始まります~」とのアナウンスが。
え?冬の花火?
人の流れについていくと、やがてドドーーン!と地鳴りがして花火がバンバン打ちあがり始めました。

わ~~~
冬の花火なんて、初めて!!!

15分ほどでしたが、間近で迫力ある花火をたっぷり見ることができて大満足!
イルミネーションはすっかりかすんでいました…



翌日。

宿をチェックアウトし、10分ほど車を走らせたところにある水澤観音に立ち寄りました。

以前、伊香保に来た時は、〇〇博物館やら牧場くらいしか見るとこないんだな~と思っていたけど、
あるんですね、伊香保にもお寺が。

車を降りてまずはお参り。

まぁ、立派な本堂だこと!
本尊は十一面千手観世音菩薩で秘仏だそうです。

ホームページにて詳細を確認しましたところ、
「東京へ三十六里、日光へ三十六里、善光寺へ三十六里という枢要なる霊場であるこの地は、
歴代天皇の勅願寺として伝わり、上野の国司の菩提寺です。
また、朱色に塗られた御堂よ三つ葉葵は、徳川家の祈願寺として名を馳せたゆえんです。」
とのこと。

こちらは六角堂。

内部には地獄道、餓鬼道、畜生道、修羅道、人間界、天人界の六道を守る地蔵尊を祀り、
六道輪廻を表しているんだって。

へぇぇ。全然知らなかったよ、伊香保にこんな場所があるだなんて。
次に伊香保に来たときにも、ぜひ立ち寄りたいと思います。

次に、つるし雛でギネスに認定されたという地球屋というお店に寄ってみました。
和風な布地で作られた小物とか、着物とか、手作り用品の材料なんかを取り扱ってるお店のようで、
一角にコーヒーを飲める場所があったので、そこで一息していくことに。

ここで揚げてないドーナツをいただきました。

これが美味しかったの!
かぼちゃやらりんごやらが混ぜ込まれたドーナツが十数種類並んでいて、どれにしようか迷っちゃいます。
油で揚げていないから酸化しないので日持ちがしますよ!との店員さんの一言で、
お土産にいくつか持って帰ることにしました。

店内でドーナツ食べればコーヒー一杯無料というのもうれしい
ご馳走様でした~。

続いて向かったのは、卯三郎こけし
特にこけしが欲しかったわけではなく、時間があったので何気なく寄ってみたのですが、
ここでこけしの色付け体験が出来るという事を知り、チャレンジすることに!

エプロンと一緒に、こんな卵型をした木を渡されます。

これに鉛筆で下絵をつけます。

こんな感じでどうかな。

母は昔から手先を使った趣味を多く持っているので、こういうの得意なんだけど、
私はあんまり得意じゃないので、苦戦しちゃいました

しかし、色付けしてる間、二人とも超真剣!
どうにか塗り終えて、気付けば1時間も経過していました。
う~~~!肩こった!!!

出来上がったものをお店の人に渡すと、ラッカーで仕上げをしてくれます。

できた!どう?かわいい??

まさか伊香保にこんなに沢山見所があるとは思っていなかったなぁ~。
母も喜んでくれたので嬉しかったです

そして、
お母さん、いつもいつもありがとね。
その一言が言えたのでよかった。

にこ

11,お誕生日旅行,2010@京都&奈良 ~気付きのメモ~

2010-11-27 | 
奈良から京都へ戻る道中、この旅をしめくくるのはどこがいいかな?と考えていました。
見仏か、紅葉か。

あれこれ考えた挙句、「えぇい!一番すいていそうなバスに乗ろう!」と決めて、
京都駅ロータリーに出ましたところ、もんのすごいバス待ちの人!
特に東山方面に向かうバス停は長蛇の列。

しばらくぼーっと長蛇の列を眺めていると、
その向こう側に待ち人がまばらで、淋しげなバス停があるではありませんか。
よし、あそこのバスに乗ろう。

それは嵐山行きのバスでした。
迷わず嵐山行きのバスに乗りこみ、揺られること約1時間。
ウトウトしかけた私の目の前に広がる光景は、大勢の観光客でごったがえす渡月橋。

きゃ~~~!
気づけば私の乗っているバスは、尋常じゃない交通渋滞に巻き込まれていて、なかなか前に進まない。

警察車両が出張っており、警察の方が交通整理までしてる。
大変な人混み。
あぁぁ、失敗…バス停はあんなにすいてたけど、人は確実に嵐山に集っていたのです。
こんなんじゃ、帰りのバスに乗るのもひと苦労だよ~~~

渡月橋の向こうにそびえる山の紅葉は今が盛り。

渡月橋にはものすごい数の人が連なっており、今にも橋からはみ出て落っこちちゃうんじゃないかとハラハラ。
見ただけで疲れてしまって、渡月橋を眺められるベンチに座ってひと休み。

ふと、コバラがすいたことに気づいて、甘いものを食べに向かいました。

琴きき茶屋さんにて、名物の櫻もち。
疲れた体にほんのり甘い櫻もちが美味し~ッ

しかし、人はいっこうに減る様子も無く、このままここにいても何も解決しそうもなかったので、
また少し景色を眺めただけで、早々に嵐山を引き上げることにしました。

嵐電で終点の四条大宮まで出て、そこからバスで東山方面へ。
お土産を買いたくて祇園に向かいました。

京都市内の道路はどこも激しい交通渋滞。
ちょっと進むのにすごく時間がかかります。
仕方ないよね、この時期だもん。

ようやく祇園につき、バスを降りると目の前の八坂神社に人が次々と流れ込んでいきます。
もう日も暮れて真っ暗なのに、ここはにぎやかな様子。

西桜門です。

あれれ?なんでこんなににぎやかなの?ちょっと行ってみよう。
参道には出店が並び、お祭りムード。

そして本殿前。

一般的に、夜は神社へのお参りは控えるものって聞いていたけど、今日は何かあるのかしら?
紅葉の素晴らしい季節だから、昼も夜もお構いなしに神様とそれを楽しもうってことかしら?

結局、なんだか分からないけど、これも何かのお導きだろうと思って、
この3日間の旅を見守ってくださってありがとうございました、と手を合わせてきました。

3日間、たくさんの神様や仏様に会いました。
その度に、「あぁ、私は神様仏様にいつも見守られているんだ」という事を強く感じました。

日々、自分の生活、仕事やそれ以外の面で、いろんなことがあります。
悩みが尽きることはなく、その度に頭を抱えたり、泣いたり、胸を痛めたりします。
考えても答えを見つけられず、不安になったり、眠れなくなったり、途方に暮れることもあります。

でも、なーんにも心配することないんです。

それがよく分かりました。

私たちは守られているからです。
だから不安に支配されたり、心配で頭を悩ます必要なんかないんです。

常に神様や仏様に感謝の気持ちを持って謙虚に頭を下げる。
信心と努力を怠らず、神社やお寺にお参りに来た時は、日々の恵やお見守り頂いている事に感謝し、
そこで全てを落としてキレイにさせてもらって、後は信じて委ねるだけでいいのです。

神仏は、そのような人に対して悪いようにはしません。
その人にとって、最善の道へと手引きしてくれるのです。

辛いことも、悲しいことも、不安な気持ちも、神仏はすべて分かってくれているのです。
そして私の全てを受け入れてくれているのです。最初から。
あとは自分の心持ち次第。

それを今回の旅で、頭ではなく、心から理解できたように思います。

なんにも心配しないでいい。
全てをキレイにして、あとは神仏に任せる。
私には仏様も、ご先祖様もみんなついてくれている。
何も恐れることはない。
それに気づくことが大事。
私はたくさんの神様、仏様に守られている。

帰りのバスを待つ間、京都駅のカフェでこの3日間を振り返る間に私がメモ帳に書きとめた気付きのメモです。

にこ

10,お誕生日旅行,2010@京都&奈良 ~斑鳩の地~

2010-11-27 | 
春日大社から参道をまっすぐ戻ってくると、やがて興福寺に突き当たります。

三面六臂の阿修羅像で有名な興福寺。
この前を通りかかったのが、ちょうど拝観がスタートする午前9時。
予定では寄るつもりはなかったのだけど、このタイミングで、
「ちょっと寄ってきなさいヨ」って言われてるような気がしたので、立ち寄ることにしました。

すでに駐車場には大型観光バスが何台も停車しており、次から次へと観光客が国宝館に吸い込まれていきます。
私も早速拝観券を購入し、中へ入るとまぁ、びっくり。

いつの間にこんなキレイな建物に生まれ変わっていたの?
博物館みたいです。

以前はガラス越しにしか対面できなかった阿修羅などが、隔てるものの無い展示になっているのはうれしい。
さすがにこの阿修羅の周りは人だかりでしたが、まだこの時間、割とゆっくりと見て回ることが出来ました。

興福寺には阿修羅のほかにも沢山の素晴らしい仏像があります。
見仏大好きっ子であれば、半日くらいは時間がつぶせるところなのですが、
今回は当初からの予定には興福寺は含まれておらず、
この後、会いに行こうと決めていた仏像が他に待っていたので、早々に退散しました。

五重塔が朝日に照らされています。

JR奈良駅に出て、電車とバスを乗り継いで私が向かったのは法隆寺です。

この斑鳩の地に降り立ったときから、今までと違う空気が、時間が流れているような妙な感覚に陥りました。
興福寺の賑わいから離れ、田園風景を眺めながら電車に揺られる事で、
何かのスイッチがプチンと入り、タイムスリップしたような感じです。

不思議な感覚を抱いたまま、法隆寺の前に並ぶお土産屋さんの中から一軒を選び、そこで昼食をとることにしました。
どこのお土産屋さんも「塩うどん」なるものののぼりを掲げています。

塩うどん?

気になって、早速オーダー。
やがて運ばれてきた塩うどん。

おつゆの中で、白いつややかなうどんが光っています。
あとは薬味が数種類ついているだけの、ごくシンプルなおうどんです。

一番の特徴は、あさりのだし汁を使っているということでしょう。
このようなおうどんは初めてでしたが、あさりのだしがしっかり出ていてとってもおいしい!
薬味もひとつひとつが味が濃くて香り豊かで、とり皿一杯ごとに薬味を変えて味を楽しみました。

体がポカポカになったところで、法隆寺です。

世界最古の木造建築を抱える法隆寺は、聖徳太子によって建てられました。

中門を守る仁王像。
あ                             うん。
   
こちらも日本で最も古い仁王像なんだそうな。
ほぇ~。

金堂と五重塔です。

この金堂に、ご本尊が安置されています。

聖徳太子のために造られた、飛鳥時代の釈迦三尊像。
父君のために造られた、飛鳥時代の薬師如来坐像。
母君のために造られた、鎌倉時代の阿弥陀如来坐像。
それらを四天王が守っており、そのほかにも数体の仏像が安置されていました。

釈迦三尊像とじっくり対面しようと意気込んでいたのだけど、ここはとにかく修学旅行生が多い!
次から次に、「はい、1組~」、「はい、2組~」ってやってくるものだから、堂内大変慌しい。
しかも、仏様と私たちとの間には頑丈は金網が張り巡らされており、
ただでさえ仏像との距離が遠いのに、もう、なんだかよく見えない…がっかり。

そもそもこんな喧騒の中じゃ、ゆっくり拝めないよね。
拝もうとすると横から後ろから学生さんやらツアーの観光客やらがグイグイ押し寄せてくるし。

はぁぁ。。

気を取り直して、百済観音堂へ。
この観音像、すらりとした体の柔らかな曲線が特徴的です。
こちらの仏像にも会いたかった。
こちらは金網も無く、修学旅行生でごった返すこともなく、正面と側面からじっくり眺める事が出来ました。
(HPより拝借)
なんとも優美なお姿。
八頭身といわれるスタイルは、日本の仏像には珍しいもの。
その表情からは、慈悲深い御心をみてとることが出来ました。

ふぅ、満足。

さて、次は夢殿へ向かいましょう。

やけに雲が近くに感じる。
あぁ、独特の空気感、まただ~。
なんだろう、時代がよく分からなくなる…

こちらが夢殿。

八角の円堂になっており、聖徳太子等身大の救世観音像(秘仏)が安置されています。
中に立ち入ることは出来ませんが、
小さく開いた格子窓から中をのぞき見ることが出来るので、まわりをぐるり一周。

その後、すぐ近くにある中宮寺にて見仏。

こちらの建物自体は、高松宮妃殿下の御発願により昭和43年5月に落慶したもの。

こちらに安置されているのが、本尊の菩薩半跏像。
如意輪観世音菩薩とも、弥勒菩薩とも言われている仏様との対面です。
(HPより拝借)
美術家たちの間では、アルカイックスマイル(古典的微笑)の典型として高く評価されており、
エジプトのスフィンクス、レオナルド・ダ・ヴィンチ作のモナリザと並んで、
世界の三大微笑像とも呼ばれているそうです。

考える姿が共通する、広隆寺の弥勒菩薩像とはまた違う印象を受けました。
なんて言うのかな…こちらの菩薩様は生徒会長みたいなの。
わかるかなぁ…

がっしりした上半身、やや厚い胸板が男性を想像させ、アルカイックスマイルが落ち着き払った心を現しており、
考える姿をされていますが、悩ましげな印象はあまり受けず、安心感を与えてくれます。

ただ、個人的には、広隆寺の弥勒菩薩のほうが、より心に入ってきます。
そばに立ち、時に手をとって私の心の悲しみを吸い取ってくれたり、
少し遠い場所から何も言わず見守ってくれたり、いろんな表情を見せてくれます。
より近しさを感じるのが広隆寺の弥勒菩薩で、私はそんな弥勒菩薩がやっぱりすごく好きなんだと思いました。

さて。
そろそろ京都へ戻りましょう。

にこ

9,お誕生日旅行,2010@京都&奈良 ~神様へ朝のご挨拶~

2010-11-27 | 
旅、3日目、最終日。

昨晩はこの最終日の行程をどうしたものかと考えあぐね、眠るのが少し遅くなってしまいました。
あれを見たい、あそこにも行きたい。

でもお天気はどう?自分の体調はどう?

お天気は上々。
体調は…さすがに疲れ気味。

私はこの旅のお供に、万歩計を連れてきました。
万歩計はこの2日間、平均して24000歩という数字をたたき出していました。

そりゃ疲れるよね

で、朝一番に私が向かったのは春日大社。
2年前に来たときにはそれほど思わなかったのだけど、
今回の旅で、私はこの奈良公園の辺りを本当に本当に気に入ってしまったのです。

空気が清々しく時間はゆっくり大らかに流れ、神の使いといわれる鹿さんたちがごく普通に生活に溶け込んでいる。
私の普段の生活範囲には鹿などいなくて、それは動物園に観にいくものなので、
そういった動物が当たり前にその辺にいる光景というのがなんとも不思議で、
人間社会と鹿さんたちが共存している事が嬉しく、そんな空気がとても心地よい。
辺り一帯、春日大社の神様に守られている独特な空気を感じ、安心感を得て心も自然と穏やかになります。

再び、その心地よい空気を全身で感じたくて、春日大社に向かいました。
途中までバスを利用して、疲れた足を休めます。

朝の7時を回ったところだったので、参道に観光客の姿はまばら。

めいっぱい空気を吸い込みながら、ずんずん本殿へ向かいます。

本殿への参拝は午前8時からなので、今日はその手前で参拝。

ワクワクするようないいお天気だなぁ。
しばらくその空気に浸った後、昨日来た時にちょっと気になっていたところへ向かいました。

春日大社には、本社に祀られた4柱の神様の他、霊験あらかたな神様が摂社・末社として61社も祀られています。
その中でも特に境内の南側、奥の院の参道沿いに鎮座する12社の神様は、福徳に関して絶大な力があるんだとか。
せっかくなので、そちらにも参拝しに行ってみました。

12社の中で、第一番に数えられているのが、若宮神社。

背後に神奈備山がそびえています。
春日大社のご本殿とほぼ同じ造りになっており、正しい知恵をお授けくださる神様が祀られているそうな。

その他、心願成就の神様や延命長寿をお守りくださる神様、金運を守護してくださる神様など、
それぞれの社の前で手を合わせ、山道を進みます。

こんな風に、小さいながら神様がところどころに祀られています。

そして。
迷子になってしまいました(泣)
だって、道が続いてたんだもん。
だから、どっかに出ると思ったんだもん

気づけば周りは森で、なんだか怖いの。
誰もいないしさっ、ちょっと薄暗いしさっ。

そうなると、近くの大木に「うっひっひっひ」みたいな顔が浮かんでくるような、
木の根っこに手足がはえて、私を追っかけてくるような、そんな妄想が膨らみます。

しかししかし、怖いのはそれだけではありません。
各地で聞えてくる「熊出没注意!」のニュース。
こんなにひと気がない山の中、熊が出てもちっともおかしくない!
と、ビクビクしていると、あっちのほうでガサガサッ!

きゃっ!

身を低くし、音のしたほうに目をやると、リスだかモモンガみたいな小動物が、
木の上をサササーッとかけていきました。

ほっとしたのも束の間、今度は私の背後でバサバサッ!

きゃっ!

振り返ると、鹿が私を凝視してる。
どきーん!

お互い一歩も譲らす、にらめっこ状態。
すると、その鹿さんの後ろからまた一匹、また一匹と鹿さんが飛び出てきて、
その真っ黒なつややかな瞳で私をひたと見つめてきます。

熊じゃなくてよかった…
と、ほっと気をぬくと同時に、鹿さんたちはすごい勢いであっちのほうに行ってしまいました。
あぁ、道案内してほしかった…

そして、誰もいなくなった。
心細くなり、その場に立ちすくむ私。

と、向こうのほうでぶぅんと車の走り去る音が聞えるではありませんか。
行ってみると民家が見え、道案内の看板があったのでほっと胸をなでおろし、現在地を確認。
よかった、帰れる。。

再び春日大社の本を目指し、森を歩き、そして先ほど参拝した若宮神社に到着。

若宮神社の大楠です。

ココまでくればもう安心。
すると、なにやら男の人の声が澄んだ空気の中、響き渡ってきました。

何事かと、本殿前へ移動して様子を伺うと、神職が本殿の入り口のところで正面に向かって正座し、
頭を下げ、祝詞をあげるところに遭遇!

朝のご挨拶なのでしょうか。
普段、神社などで祈祷をする姿は見かけた事がありますが、こういった光景を見るのは初めてでした。
これはぜひ私も一緒に神様に朝のご挨拶を!と思い、神職の背中を見つめる形で賽銭箱の前に立ち、
神職が祝詞をあげる間、ずっと手を合わせ、頭を下げ続けました。

すっかりいい気分になって春日大社へ戻ると、お守りなどを売っている窓口が開いており、
どうしても祝詞が欲しくなった私は受付にいた巫女さんに尋ねました。
普段は窓口には置いていないけど、ご用意はありますよとのことだったので、一冊頂くことに。
これを手に取ったときの晴れ晴れした気分、高揚感。

旅の最終日も、神仏に見守られて素晴らしい一日になりそうな予感。

にこ

8,お誕生日旅行,2010@京都&奈良 ~心でつなぐ~

2010-11-26 | 
私は旅に出ると、夢中になるあまり、歩きすぎてしまいます。
はっと気づくと、ろくに食事もとらずに歩き続けて、修行僧のようになってしまうことがあります。
時々意識が朦朧とし、お友達から心配の声も頂いたので、今回は乗り物を活用することにしました。

で、自転車です。

京都もそうですが、奈良もレンタサイクル屋さんが繁盛していて、サイクリングロードみたいなのが整備されているので、
天気がよければ自転車で気持ちよく、安全に走ることが出来るのです。

春日大社への参拝を終えた後、次の目的地は薬師寺。

春日大社からみると、JR奈良駅をはさんで西の方角になります。
バスも走っていますが、自らを動力とする自転車のほうが自由だし気楽で(自分に合ってるし)、
お天気もいいので、レンタサイクル屋さんで一台調達し、サイクリングすることに。

JR奈良駅から、とにかく西へ進めば薬師寺がある。
それだけ頭に叩き込んで出発。

慣れぬ土地故、時々不安になりながらも20分か30分ほどでしょうか。
ようやくそれらしい甍が見えてまいりました。

2年ぶりの薬師寺です。
薬師寺に来るにあたってはいくつか目的がありました。

見仏はもちろんですが、
間もなく大改修が始まる東塔を見ておきたかったこと、そして写経です。

自転車をとめて、早速拝観券を購入し、中へ進みます。

中門をくぐり、左手に東塔。
薬師寺創建当初からの姿を保っている、大変貴重な建築物です。

改修が始まったら今後10年はその姿を見ることができなくなります。

この東塔と対に建つ西塔に挟まれて先に進むと、そこには立派な金堂が。

そしてこちらでタイミングよく、「これから法話が始まりますよー」との呼びかけが聞こえたので、
こりゃ、ありがたいお話が聞けるわ~と急いでそちらに向かいました。

薬師三尊がまつられた金堂内で、三尊の脇に長椅子がいくつか並べられ、そこに座ってお坊さんのお話を聞きます。
私は知らなかったのですが、薬師寺の法話は面白いことで有名だそうで、
お寺の方と言うとどうも固いイメージがありますが、ここでお話をして下さったお坊さんは大変ユーモアのある方で、
しょっぱなから笑わせてくれ、30分程だったかと思いますが、その間何度も笑いが起きていました。

とても愉快な気持ちにさせてくれ、しかし、薬師寺の歴史やご本尊である薬師如来、
脇侍の日光菩薩、月光菩薩についてなど、丁寧に分かりやすくお話してくださいます。

薬師如来、またの名を医王如来ともいい、その名の通り病を治してくださるありがたい仏様です。
お医者さんを想像していただければ分かりやすいかと思います。
脇侍である日光菩薩、月光菩薩は、昼夜を問わず私たちの健康を見守ってくださる看護師さん。

病を治してくださるといいますが、それは体の病だけではなく、心の病についてもまた然り。

恨み、妬み、怒り、不平不満、疑う心、欲深い心、嘘をつくこと、自分を卑下することなど、
すべて、心が健康でないために罹ってしまう心の病です。
薬師如来はこういった病(苦)を取り除き、楽を与えてくださる、抜苦与楽の仏様なんだそうです。

ありがたや。

法話を聞き終え、改めて薬師三尊と対面。
やっぱり、美しいいなぁ。
薬師如来はもちろんのこと、日光・月光菩薩の黒光りした体の見事な曲線とか。
なぜかこちらの三尊像に会うと、つい美術品を愛でるような視線になってしまいます。

この後、さらに大講堂にて見仏を済ませた後、写経道場へ向かいました。

ひとつ道路をはさんだ北の方角へ進むと、薬師寺のお写経道場があります。
道場に入ると受付で女性が迎えてくれ、作法などはあとで僧侶からお教えしますのでとのお話がありました。
しばらく待つと、作務衣を着たおじさんがやってきて、お寒い中ご苦労様ですと、丁寧に深々と頭を下げられました。

導かれるまま、後をついて歩きます。
写経部屋の前で、「これを写経をされている間はずっと口に含んでいてください」と手渡されたものがありました。

乾燥し、すっかりミイラ化して固くなった小さな木の実のようなもので、直径7mm程度。
特に味も無く、なんだか分からないけど、言われるままに口に含み、そしてお部屋に入りました。

畳敷きのひろ~い部屋に写経台がびっしり並べられていて、正座用の台と椅子に腰掛けられる台の2種類がありました。
写経といえば、畳のお部屋で正座して…というイメージですが、約1時間正座を続けるのは至難の業。
足がしびれて集中できなくなると困るし、おじさんにも「椅子のほうがいいかな」と言われたのでそうしました。

他に写経をされてる方が2人ほどいらっしゃいましたが、広いお部屋の中、大変静か。
席につき、おじさんに作法を教わり(終わった後に書いたものを納める時の所作など)、心を落ち着けて墨をすり始める。

こちらの写経は、お手本となる写経を下に敷いて、その上に越前和紙を置いてその文字を上からなぞるというもの。
越前和紙は1000年残るといわれる丈夫な和紙だそうで、
自分が書いた写経が、未来永劫この薬師寺にて保管されることになるんです。

わぉ

写経道場に入ったのが15時半くらいだったかな。
薬師寺の拝観は17時までです。

本当はこの後、すぐ近くにある唐招提寺にも行きたかったのですが、すでにこんな時間。
焦って写経に身が入らないのがイヤだし、まだ旅は残り1日あるので、
今日はじっくりと写経に取り組もうと決めて、心を落ち着け、丁寧に一字一字書きはじめます。

1時間ほどたった頃でしょうか。
ようやく最後の一文字を書き終えて、自分の住所、氏名、そして願い事まで書いて終了。

部屋の正面に、写経を納める台があるので、その前まで行き、ぎこちないながら言われたとおりの所作をして、
写経を納めて参りました。

ちなみに般若心経一巻おさめるのに2,000円かかりますが、それは伽藍の修理費用などにあてられるそうです。

薬師寺は檀家を持たないお寺なので、改修などは全て自費で行わなければなりません。
今回大改修が行われる東塔などは世界遺産なので、
黙っていても国から「そろそろ改修しなさいよ」などの指示などが来るんだそうです。

東塔の改修に必要な費用は、見積りでざっと22億円。
全国からの参拝者が絶えない薬師寺とは言えポンと出せるような額ではなく、国から半分ほどの補助は頂けるそうです。

しかし、それ以外はすべてお寺側が準備しなければならず、
そのため、全国から寄付を募ったり、このように写経を納経することでその費用をまかなうんだそうな。

皆でこのお寺を守り、後世に残していくんですね。
そんな大改修に自分も微力ながら添えられるのであれば、嬉しいことだなと思いました。

写経を終えて部屋を出ると、先ほどのおじさんがちょうどいらして、おしゃべりしながら出口まで送ってくださいました。
しんと静まり返った廊下から見える庭園の景色は、11月下旬のこの時期ともなると、すでに日が暮れかかり寒々しい。

自分の両腕を抱えるようにさすりながら、「自転車で来ちゃったから、帰り道が寒そうだなぁ」と呟くと、
おじさんには「えっ、その格好で?」と本気でびっくりされてしまいました。
上着着用で頭に帽子はかぶってるけど、手袋とかマフラーとかはホテルに置いてきてしまったの。
自転車って、手が冷たくなっちゃうんだよね~

最後まで穏やかな笑みであたたかな雰囲気をまとったおじさんに、再び深々と頭を下げられ、
「またお待ちしてます」と見送られ、なんだか心がぽぅっとあったかくなる感じがしました。

間もなく17時。

西塔が夕暮れの空にそのシルエットを浮かべます。

最後にもう一度薬師三尊にご挨拶をして、薬師寺を後にしました。
自転車にまたがり、帰り道を確認する私の耳に、薬師寺の鐘の音が届きました。

ゴォーン、ゴォーンと、体のしんに優しく響いてくる、あたたかな音でした。

にこ

7,お誕生日旅行,2010@京都&奈良 ~神様へのお手紙~

2010-11-26 | 
東大寺の敷地から、再び春日大社の参道へ戻りました。
そろそろお腹がすいてきたので、以前、来た時にも立ち寄った茶屋にて少し早めのお昼を頂く事に。

春日荷茶屋さんにて、万葉粥とくず餅。
  
昆布だし、白味噌仕立ての万葉粥は内容が月替わりで、この時期はきのこ。
他に卵焼きや香の物などがつきます。

体がしんから温まる、優しい気持ちになれる味でした。
なんだか、この一日の旅を支えてくれるありがたい食べ物なんだって思えて、
それを春日の神様が与えてくださったんだと、とてもありがたい気持ちでいっぱいになりました。
デザートのくず餅もおいしかったよ~

万葉粥で体の中から温まったところで、春日大社の本殿を目指します。

二の鳥居。

そこをくぐると、鹿さんモチーフの手水舎に小学生が集っています。

鹿さんがくわえた筒?から水がシャーシャー流れ出ていて、そこからひしゃくに水を受ます。
が、いかんせん水流が強くて、ひしゃくから水がびしゃびしゃ飛び跳ねるので要注意。

やがて拝殿前に到着。

空色に朱色が鮮やかに映えています。

たいていは、この奥にある拝殿でお参りするのですが、
今回は更にその奥にある本殿前までいってお参りしようと特別参拝券を購入しました。
拝殿よりも、もっと近くで神様に手を合わせられるのです。

本殿へ行く手前に、自らの身を清めるための小さな社があり、
そこに祓串(はらいくし=棒に白紙を切ったものをつけたもの)が置かれているので、
それを手に取り、巫女さんみたいにフリフリしてみます。
これは神様に御祈祷をする前に、人間の罪や汚れを祓い落とすために使うもの。

中門です。

この奥に本殿があり、そちらに4柱の神様がまつられています。

本殿前は混み合うこともなく、静かに頭を下げ、手を合わせることができました。

中門から左右に伸びる御廊には、吊り灯籠が連なっていました。

参拝後、順路に沿って歩くと、内侍殿にたどり着きます。
内侍殿とは式年遷宮の際に御本社と若宮の神様をお移しする、神様の仮のお住まいとなる建物です。
それだけに大変神聖な場所で、普段は一般の人は滅多に立ち入ることができないのですが、
御本社および若宮の御造営を終えて、再び一般の方の入殿が叶うことになったという事です。

「日ごろの騒々しさからしばし離れ、心ゆく迄お参りをされるのも良いことと存じます」
と書いてある貼り紙を読み、興味を覚えて中をのぞくと、内部は畳敷きになっていて、
そこに写経台のような小さな机が20ほど並べられていました。
それらと対面する形で正面に祭壇が設けられており、式年遷宮の際にはそちらに神様がお移りになるとの事。

入り口付近には筆記用具などがおかれた長机が置いてあり、そこに用紙やペンが置いてあります。
なんと、神様へお手紙を書きましょうという、なんともありがたいコーナーになっており、
こんな神聖な場所で神様へお手紙をしたためることができるなんて、これはしたためないわけにはいきますまい!
と思って、気持ちを引き締めて、早速その神聖な内侍殿の内部に立ち入ります。

静まり返ったその部屋で、2~3名の方が机に向かっていらっしゃいました。
私も適当な場所へ腰を落ち着け、さて、何を書こうかなとしばらく思案。
いざ、神様へお手紙を書こう!となると、なんて書いていいのか悩みます。

やっぱり書き始めは「秋気いよいよ深まってまいりました」とか、季節の挨拶から?
それとも、くだけた感じで「こんにちは!」とか?

それに何を書いたらいいんだろう?
ペンを持ったまま途方に暮れてしまいました。

部屋をぐるりと見回し、しばらくぼんやりしていましたが、気負わず心のうちを書き連ねようという気持ちになり、
そんなこんなで、すっかり乱文に仕上がってしまいました。
折角こんな神聖な場所で、神様にお手紙書ける素晴らしい機会を得られたというのに。

でも神様は心が広くて聡明だから、乱文でも気持ちは分かってくださるはずだろうと考えて、
その手紙を封筒に入るように折り曲げ、祭壇前に設置された台へ納めました。

祭壇には皆さんの書いたお手紙を納めるための台と、その脇に祝詞が置かれていました。
そして、お手紙を納めるときに、祝詞をあげてくださいとの貼り紙が。

祝詞を?

私より先にお手紙を書き終えた方は、祝詞はあげずに祭壇の前で手を合わせただけでした。
私はこんなチャンスはめったに無い!と思い、祝詞をあげることにしました。

しかしそれを開いてみるとすべてひらがな書きだし、どこで区切って読むのか分からないし、
意味がさっぱり分からない。こりゃ、読経より難しいぞ。

こんな感じ↓
「たかまのはらにかむづまります すめらがむつかむろぎかむろみのみこともちて…」

これはもう、意味とか考えずに書かれている文字を一文字ずつ追うしかないという感じではありましたが、
つたない私の祝詞でも気持ちはきっと伝わるはず!と思って、2度も奉上しちゃいました。
下手なりに。

神様の仮の御殿で祝詞をあげるなんて機会には、そうそうめぐりあわないのでとてもよい想い出になりました。

神様へのお手紙。
心のうちは、神様と私だけの秘密です。

にこ