「楽しい仏像彫刻」、第一回目のクラスに行ってきました。
場所は、家から車で10分くらいのところにある、とある小学校の図工室。
フレックスタイム制を利用して、通常より1時間早く終業し、急いで帰宅。
パパッとご飯を食べ、荷物(上履き、彫刻刀、筆記用具、ものさし)を持って、車を走らせます

駐車場の位置が分からなくてちょっと迷い、図工室に着いたのは開始間際。
慌ててガラガラッ!とドアを開けると、そこには病院の待合室だか老人ホームのような光景がっ!
さすがの私も「間違えました!」って引きかえそうかと思ったし、おそらくすでに図工室にいた面々も、
「え?あなた、何か用?」って感じで、お互い「え?」な空気が一瞬漂いました。
でもよく見ると、仏像彫刻に必要な道具が揃えられていたから、場所は間違いなさそうだと判断。
いくら病院の待合室のような雰囲気だからって、ノンノンノン!
私はここに婚活しにきたわけではなく、仏像彫るためにやってきたのです。
ですから、意を決して「こんにちはー!」とその中へ飛び込みました。
まずはみんなで自己紹介をしました。
20人クラスのうち、半分はすでに以前からこの仏像彫刻を学んでいる方々で、
「今年もまたお願いします」という人や、もう5年も続けていますという方など様々。
私同様、今年初めて仏像彫刻にトライするという方も10人いまして、
仕事をリタイアした後に、じっくり仏像彫刻をやってみたかったという方や、
私のように以前から興味があり、この講座を見つけて喜び勇んできましたという方などが大半でした。
で、8割以上が高齢者といわれる年齢層の方々でして、なんといいますか、こう、空気が違う。。
お若い方でも、そうですねぇ、おそらく40代後半くらいなのかな…もちろん、私が最年少です。
私の目の前にお座りになっていた生徒さんは、おそらく80代半ばくらいかと思われます。
おさるのジョージ
にそっくりなの!
ちなみに女性は私ともう1人、50代くらいの方の2名だけでした。
この講座の先生は、都内でも教室を持っているそうですが、そちらでは若い方も数名いらっしゃるそうです。
自己紹介が終わると、すでに自分で彫り進めていける方たちをヨソに、
新人さんは先生の下に集まり、彫刻刀の持ち方や、指を切らない彫り方などを学びます。
そして早速、彫刻刀を構えて、仏像彫刻の基本となる「球」彫りにチャレンジ!
↓木曽檜といわれる檜の3cm四方くらいの角材を渡され、それを彫刻刀一本でまぁるくしていくのです。

(せっかくなので仏像てぬぐい↑
)
慣れない彫刻刀に、悪戦苦闘。
ついつい肩に力が入ってしまうのですが、そんなときは腕をだら~んとして力をぬく。
そして、少しずつ角をとるように、黙々とひたすら彫り続けます。
と、隣に座っていたジョージの、彫刻刀を持つ手が震えているではありませんか!
刃先がこっちに向いてて、ちょっと怖いんですけど…
先生は易々と球を仕上げていくので、私にも簡単に出来るんじゃな~い?って思えるんだけど、
いやはや、球を彫るのは難しい…
人それぞれ得手不得手もあるのでしょうが、私は少しずーつ彫っていくので、進みはカメのごとく。
早い方だと、30分くらいでもう丸っこい形が出来上がる方もいて、そういう人を見てジョージは
「あぁ、すごいですねー、上手ですねー」と、とっても謙虚な物言いで褒めるのです。
そんなジョージは私と同じく、ゆっくりじっくりタイプのようで、まだまだ無骨な楕円状態。
お互い、「難しいですね~」なんて微笑を交わしながら、再び彫刻刀を動かします。
こういう作業は、私は非常に没頭しやすく、無心になれて、すごく楽しい
ただの丸を彫るだけなのにすごく楽しいので、これは正解だったな~なんて早くもご機嫌になっていたら、
隣のジョージがポツリと、「自分の頭は丸いのに(ツルツルしています)、これ(檜)を丸くするのは難しいなぁ」。
…はぁ。
(とりあえず、「うふふ」と笑って見せる)
ジョージのポツリ対応に少し戸惑いつつも、さらに夢中で彫り続け、いつしか体はじんわり汗ばんできます。
もちろん、首には手ぬぐいです。
そしてジョージがまたまたポツリ。
「目がかすんでよく見えないよ」。
…
なんと声をかけてあげればいいか分からず、「あははぁ」と笑うことしか出来ませんでした。
こうして2時間半の、第一回目の講座は終了となりました。
普段、触れ合うことがない年齢層の方々と、同じ学び舎にて仏像を彫る。
なんだかすごく刺激的だったし、一心不乱に彫刻刀をふるう作業は楽しかったです。
それから先生が、"楽しい仏像彫刻"という講座名を掲げたことについて、
「仏像を彫るのは決して簡単ではないけれど、楽しいか楽しくないかはご自身次第ですよ」とおっしゃっていました。
私は「楽しい!」っていう気持ちで、これからも続けていける気がしました。
だから買っちゃったもんねー!一本4500円の彫刻刀!

どうだ!!
にこ
場所は、家から車で10分くらいのところにある、とある小学校の図工室。
フレックスタイム制を利用して、通常より1時間早く終業し、急いで帰宅。
パパッとご飯を食べ、荷物(上履き、彫刻刀、筆記用具、ものさし)を持って、車を走らせます


駐車場の位置が分からなくてちょっと迷い、図工室に着いたのは開始間際。
慌ててガラガラッ!とドアを開けると、そこには病院の待合室だか老人ホームのような光景がっ!
さすがの私も「間違えました!」って引きかえそうかと思ったし、おそらくすでに図工室にいた面々も、
「え?あなた、何か用?」って感じで、お互い「え?」な空気が一瞬漂いました。
でもよく見ると、仏像彫刻に必要な道具が揃えられていたから、場所は間違いなさそうだと判断。
いくら病院の待合室のような雰囲気だからって、ノンノンノン!
私はここに婚活しにきたわけではなく、仏像彫るためにやってきたのです。
ですから、意を決して「こんにちはー!」とその中へ飛び込みました。
まずはみんなで自己紹介をしました。
20人クラスのうち、半分はすでに以前からこの仏像彫刻を学んでいる方々で、
「今年もまたお願いします」という人や、もう5年も続けていますという方など様々。
私同様、今年初めて仏像彫刻にトライするという方も10人いまして、
仕事をリタイアした後に、じっくり仏像彫刻をやってみたかったという方や、
私のように以前から興味があり、この講座を見つけて喜び勇んできましたという方などが大半でした。
で、8割以上が高齢者といわれる年齢層の方々でして、なんといいますか、こう、空気が違う。。
お若い方でも、そうですねぇ、おそらく40代後半くらいなのかな…もちろん、私が最年少です。
私の目の前にお座りになっていた生徒さんは、おそらく80代半ばくらいかと思われます。
おさるのジョージ

ちなみに女性は私ともう1人、50代くらいの方の2名だけでした。
この講座の先生は、都内でも教室を持っているそうですが、そちらでは若い方も数名いらっしゃるそうです。
自己紹介が終わると、すでに自分で彫り進めていける方たちをヨソに、
新人さんは先生の下に集まり、彫刻刀の持ち方や、指を切らない彫り方などを学びます。
そして早速、彫刻刀を構えて、仏像彫刻の基本となる「球」彫りにチャレンジ!
↓木曽檜といわれる檜の3cm四方くらいの角材を渡され、それを彫刻刀一本でまぁるくしていくのです。

(せっかくなので仏像てぬぐい↑

慣れない彫刻刀に、悪戦苦闘。
ついつい肩に力が入ってしまうのですが、そんなときは腕をだら~んとして力をぬく。
そして、少しずつ角をとるように、黙々とひたすら彫り続けます。
と、隣に座っていたジョージの、彫刻刀を持つ手が震えているではありませんか!
刃先がこっちに向いてて、ちょっと怖いんですけど…
先生は易々と球を仕上げていくので、私にも簡単に出来るんじゃな~い?って思えるんだけど、
いやはや、球を彫るのは難しい…
人それぞれ得手不得手もあるのでしょうが、私は少しずーつ彫っていくので、進みはカメのごとく。
早い方だと、30分くらいでもう丸っこい形が出来上がる方もいて、そういう人を見てジョージは
「あぁ、すごいですねー、上手ですねー」と、とっても謙虚な物言いで褒めるのです。
そんなジョージは私と同じく、ゆっくりじっくりタイプのようで、まだまだ無骨な楕円状態。
お互い、「難しいですね~」なんて微笑を交わしながら、再び彫刻刀を動かします。
こういう作業は、私は非常に没頭しやすく、無心になれて、すごく楽しい

ただの丸を彫るだけなのにすごく楽しいので、これは正解だったな~なんて早くもご機嫌になっていたら、
隣のジョージがポツリと、「自分の頭は丸いのに(ツルツルしています)、これ(檜)を丸くするのは難しいなぁ」。
…はぁ。
(とりあえず、「うふふ」と笑って見せる)
ジョージのポツリ対応に少し戸惑いつつも、さらに夢中で彫り続け、いつしか体はじんわり汗ばんできます。
もちろん、首には手ぬぐいです。
そしてジョージがまたまたポツリ。
「目がかすんでよく見えないよ」。
…

なんと声をかけてあげればいいか分からず、「あははぁ」と笑うことしか出来ませんでした。
こうして2時間半の、第一回目の講座は終了となりました。
普段、触れ合うことがない年齢層の方々と、同じ学び舎にて仏像を彫る。
なんだかすごく刺激的だったし、一心不乱に彫刻刀をふるう作業は楽しかったです。
それから先生が、"楽しい仏像彫刻"という講座名を掲げたことについて、
「仏像を彫るのは決して簡単ではないけれど、楽しいか楽しくないかはご自身次第ですよ」とおっしゃっていました。
私は「楽しい!」っていう気持ちで、これからも続けていける気がしました。
だから買っちゃったもんねー!一本4500円の彫刻刀!

どうだ!!
にこ