2018年8月11日(土)~8月13日(月) 剱岳 2泊3日テン泊
2日目バリルート8月12日(日)☁/☂小 Ⅰ峰・Ⅱ峰
バリルートの登竜門へ1 落石遭遇からの続きです
落石とニアミスで助かった所で
再び気を引き締めて登り始めます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/c4/9dcb6204458dd1d80b2dde6f7a014cc1.jpg)
岩場とハイマツ沿いの2ルートに分かれる
露骨に出た岩肌は 戯れており
チチの足が止まった時点で
どちらを選択するのかをドキドキ待ちです
右側のザレた岩場を選択したとしても
私は左側のハイマツ帯を選ぶでしょう
チチは私の力量を考えて 左のハイマツ帯を選択!
後で知ったことですが
右を選択した場合 ザイルを出す事になると考えたそう…
良かったと安堵するも
左のコースも生半可なコースではありません
ハイマツが絡むように根を張り 行く手を阻む感じで
簡単には登らせてくれそうにありません
ハイマツコースを登る
一難去ってまた一難?
そんな岩場が続くけれど
岩自体はスタンスやホールドがあり まだ登りやすい
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/10/0aacf3a161c6e439261a80c44c88af60.jpg)
剣沢方面 登って来たルートを振り返る
高度感さえ怖がらなければ 何とかなりそう…
しかし…私にとっては 高い所は…
高所恐怖症との戦いは続きます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/49/abc6a915ee8f24c6defbdba654a2899d.jpg)
尾根歩きといっても ルーファイは必須!
源次郎尾根のようなバリルートには
標識や標布などありません
人の踏み跡があれば 万々歳…
微かな人の踏み跡であったり
岩の状態を見ながら コースを選択していきます
ベニバナイチゴ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/e3/d2646ec91b5cb4e488638386569721b3.jpg)
正面の岩場…
ここは正面を登っていくと
途中で踏み跡が左右に分かれます
まずは右の踏み跡を確認
左の方が踏み跡は濃い…
左右の踏み跡を確認します
右の方は岩の陰を過ぎると薄くなり
難易度も高くなる感じです
左の方を偵察に行くと ガリーになったそこには
踏み跡がしっかりとついています
しかし 足元は崩れやすく 落石注意!
不安定な所はお助けビレーを♪
緩やかになってホッ!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/00/5f63e313e015786e2ea96020082935a0.jpg)
振り返って…登って来たザレ場
しっかりとした岩ばかりではありません
ザレ場で 足元の不安定な所があり
何よりも落石が起こりやすい状態です
その上 八ツ峰の方からだったり
下の方からだったり…
ラク~
おぉ~
〇◇×※@*?~~~
などと大きな声が反響して聞こえると
背筋に冷たいものが走ります
…あっ 私は 石を落としていませんよ![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0199.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0162.gif)
ここからは 広い斜面を九十九折に登っていきます
すると 緊張が少し緩み 疲れがドッと出ます
少しここで休憩を取ります
その間に 譲ってくれた先行者のパーティーに追いつかれます
しんどいわ!
お互いに 汗で髪の毛は汗で濡れ…
顔は紅潮し 笑顔を見せても疲れ顔… そして
これが これから先の挨拶の言葉になりました
先行者を見送って…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/d5/f43cdd8fe9aa3ee67d73c68d304f541d.jpg)
8名の先行パーティーが過ぎたところで 後に続きます
こうして抜きつ抜かれつで歩きながら
しんどいわ!の挨拶を交わすうちに
次第に親しみを感じる様になります
1峰への登りは長い列
平坦な尾根になった所で
今度は先行パーティーが休憩をとり
我が家が追い越していきます
この時 先行パーティーの人たちが
1峰はもう少し先だけど 雷鳥が…そこに…と
教えて下さいます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/76/e73a30f45afe810fd25a2f7b8a14f8e6.jpg)
おぉ~ ご立派!そのお姿!![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0137.gif)
少し回り込んでみると
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/5e/c7263ce1c2308d53d443d13f33849eca.jpg)
何か…!![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0202.gif)
きゃぁ~
雷鳥さんが覗いてるぅ~♪![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0139.gif)
年甲斐もなくギャル・バージョンの叫び
おチビちゃんは写真に収める事が出来ませんでしたが
親子連れの所を目撃した様です
今までの疲れがこの時だけは どこかに飛んでいました![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0199.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/85/8f7132b40c73889cacf2d64dd297a453.jpg)
1峰
何処が1峰のピークなのか…
多分この辺りが…?
標識も何もありませんから そう思う事に
それにしても 長い尾根…
周りは灰白色のベールに包まれ な~んにも見えません
Ⅰ・Ⅱ峰のコルへの下り点はどこ?
ごつごつ岩稜の1峰
あら…ゴゼンタチバナが…
おっ あそこがコル?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/31/23109f87f1b1f9fe649e5c872ee56e2c.jpg)
Ⅰ・Ⅱ峰のコルへの下り
1峰の端まで来たようです
下に見えるのがⅠ・Ⅱのコルのようです
ガスッているお陰で 高度感が薄れ
恐怖も迫力感も余り感じません
ただ 足元には注意して慎重に下っていきます
Ⅰ・Ⅱ峰のコル
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/45/95836710dfaed9ef53ab5842d45183b7.jpg)
Ⅰ峰からⅡ峰の登りは短い 頑張ろう
励ますように言うと チチは一気に登っていきます
Ⅱ峰はガスの中
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/62/cd8c056a275fe901140bf8125f9ed3f4.jpg)
一層濃くなるガスは Ⅱ峰を隠します
しかし 岩肌はしっかりとしています
自分の事は自分で確認しながら登っていきます
足元確認! ホールド確認!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/8a/d2d08605e5fa86712fe6c1a5586aac88.jpg)
灰白色のベールから透けて見える陰…
あれがⅡ峰のピークなのでしょうか…
チチはルートを確認しながら登っていきます
チチの登る姿を追う
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/4a/dc74e8e870764e35153157ce39e6f85a.jpg)
漸くⅡ峰が姿を現してきました
あのゴジラの背のような尾根を進めば
Ⅱ峰のメインディッシュ…30mの懸垂が待っています
Ⅱ峰ピーク
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/14/962f228b5ff5fec2e4aa3ce26f997ea4.jpg)
Ⅱ峰のピークから 薄っすらと下降点が浮かび上がってきます
それはまるで
ガメラの頭の様にも 船の舳先のようにもみえ
このままどこかに旅立つ感じをうけます…
いえいえ…現実に戻って
あのあたりから 懸垂で下らねばならないのです
さぁ! 懸垂地点まで急ぎましょう
下降点に人が?
Ⅱ峰の下降点には7~8名の1パーティさんがおられ
下降中でした
なんでも 20人以上の渋滞があり
漸く順番が回って来たとか…
この狭い下降点でどれだけの時間待機していたのでしょう
それが捌けて 落ち着いた所に辿り着いた感じです
山では 特に危険な所では知らない人同士でも
仲間意識が生まれるものです
気付いた事や情報はすぐに交換し合います
私的には この瞬間が好きです![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0139.gif)
一期一会かもしれない
知り合いになるかもしれない
どちらにしても この瞬間だけは
山という共通の話題に一体感が生まれますから♪
動く石
黄色で囲んだ石… 岩というべき大きさですが
この石が動く石です
懸垂の時どうしても 当たる所です
触るとグラグラしているらしい…![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0252.gif)
いつかは落ちる可能性があるようですが
今は ダメです!![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0162.gif)
ビレーを取る時も 懸垂をするときも
支点の位置に注意![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0160.gif)
丁度 順番待ちをしている間に
先の先行パーティーさんも来られました
動く石の事を伝えると 一斉に え~っ!
そりゃそうですよね…![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0199.gif)
さて 私たちの番がやってきました
降下地点の問題で チチが先に下りる事になります
チチ 降下!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/5c/8d9805cb8e6b0f72d717b4fb6281fd38.jpg)
続いて 私…
ザイルは50m1本
ちょっと足りない長さを クライムダウンしなければなりません
残される身としては 覚悟はしておりましたが
不安が一杯で緊張しておりました
しかし、先行パーティーの方と順番が逆になったことで
1人ではなくなり 勇気づけられます
その上 その先行パーティーのリーダーさんが 岳連の指導者!
神は私にお助けを下さったようです
グラつく石を避けてビレーを取らなければならないアクシデントを
先行パーティーのリーダーさんが補助して下さり
私は迷わず懸垂下降をする事が出来ました
これで二度目のお助けとなり救われた私です
ありがとうございます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/11/18bcf9b62e84e47ef738875a99e273ce.jpg)
Ⅱ峰を振り返る
ザイルスケール30mの下降点を見上げます
黄色い囲み部分が ザイル50mでの着地点
そこから5mほどクライムダウンをしてコルに下ります
先行パーティーの1人が降りてきた時点で
お礼を言って 剱岳山頂へと向かいます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/57/f3dae5c24df8796dfa6445531a4c003e.jpg)
ここからは 長い急登が続く…頑張ろう
チチもここから先の思い出は余り良いものがないのでしょうか
しんどい登りが続くと知らせてくれます
私的には この懸垂下降が終わった時点で
やり遂げた気持ちでいました…
それが甘かったと知る事になります
つづく
2日目バリルート8月12日(日)☁/☂小 Ⅰ峰・Ⅱ峰
バリルートの登竜門へ1 落石遭遇からの続きです
落石とニアミスで助かった所で
再び気を引き締めて登り始めます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/c4/9dcb6204458dd1d80b2dde6f7a014cc1.jpg)
岩場とハイマツ沿いの2ルートに分かれる
露骨に出た岩肌は 戯れており
チチの足が止まった時点で
どちらを選択するのかをドキドキ待ちです
右側のザレた岩場を選択したとしても
私は左側のハイマツ帯を選ぶでしょう
チチは私の力量を考えて 左のハイマツ帯を選択!
後で知ったことですが
右を選択した場合 ザイルを出す事になると考えたそう…
良かったと安堵するも
左のコースも生半可なコースではありません
ハイマツが絡むように根を張り 行く手を阻む感じで
簡単には登らせてくれそうにありません
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/92/17abeb8476ee57056a5b9c5198df3cb5.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/b9/3544d247797bea997a03dc7334687a76.jpg)
そんな岩場が続くけれど
岩自体はスタンスやホールドがあり まだ登りやすい
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/10/0aacf3a161c6e439261a80c44c88af60.jpg)
剣沢方面 登って来たルートを振り返る
高度感さえ怖がらなければ 何とかなりそう…
しかし…私にとっては 高い所は…
高所恐怖症との戦いは続きます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/49/abc6a915ee8f24c6defbdba654a2899d.jpg)
尾根歩きといっても ルーファイは必須!
源次郎尾根のようなバリルートには
標識や標布などありません
人の踏み跡があれば 万々歳…
微かな人の踏み跡であったり
岩の状態を見ながら コースを選択していきます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/41/3c0b498271f7f9fa9d8547e25250c499.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/e3/d2646ec91b5cb4e488638386569721b3.jpg)
正面の岩場…
ここは正面を登っていくと
途中で踏み跡が左右に分かれます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/17/2142d0b49f785597a724e8781a067976.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/c3/3646ab87d211486c7ee3929b7e7b39e6.jpg)
左右の踏み跡を確認します
右の方は岩の陰を過ぎると薄くなり
難易度も高くなる感じです
左の方を偵察に行くと ガリーになったそこには
踏み跡がしっかりとついています
しかし 足元は崩れやすく 落石注意!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/ec/5e99032df4bdb51c777c263c6c4e557e.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/7a/8fede01e0f0faf89fe11c94c33a8a735.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/00/5f63e313e015786e2ea96020082935a0.jpg)
振り返って…登って来たザレ場
しっかりとした岩ばかりではありません
ザレ場で 足元の不安定な所があり
何よりも落石が起こりやすい状態です
その上 八ツ峰の方からだったり
下の方からだったり…
ラク~
おぉ~
〇◇×※@*?~~~
などと大きな声が反響して聞こえると
背筋に冷たいものが走ります
…あっ 私は 石を落としていませんよ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0199.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0162.gif)
ここからは 広い斜面を九十九折に登っていきます
すると 緊張が少し緩み 疲れがドッと出ます
少しここで休憩を取ります
その間に 譲ってくれた先行者のパーティーに追いつかれます
しんどいわ!
お互いに 汗で髪の毛は汗で濡れ…
顔は紅潮し 笑顔を見せても疲れ顔… そして
これが これから先の挨拶の言葉になりました
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/6e/a4ffc509a84ab8d4884b0cf08a88dd73.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/d5/f43cdd8fe9aa3ee67d73c68d304f541d.jpg)
8名の先行パーティーが過ぎたところで 後に続きます
こうして抜きつ抜かれつで歩きながら
しんどいわ!の挨拶を交わすうちに
次第に親しみを感じる様になります
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/d6/463507128c19d66609b6e70ef924c69d.jpg)
平坦な尾根になった所で
今度は先行パーティーが休憩をとり
我が家が追い越していきます
この時 先行パーティーの人たちが
1峰はもう少し先だけど 雷鳥が…そこに…と
教えて下さいます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/76/e73a30f45afe810fd25a2f7b8a14f8e6.jpg)
おぉ~ ご立派!そのお姿!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0137.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/b0/67e3edec5cf1c43b407ae3abbe2e98b7.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/5e/c7263ce1c2308d53d443d13f33849eca.jpg)
何か…!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0202.gif)
きゃぁ~
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0139.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0139.gif)
年甲斐もなくギャル・バージョンの叫び
おチビちゃんは写真に収める事が出来ませんでしたが
親子連れの所を目撃した様です
今までの疲れがこの時だけは どこかに飛んでいました
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0199.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/85/8f7132b40c73889cacf2d64dd297a453.jpg)
1峰
何処が1峰のピークなのか…
多分この辺りが…?
標識も何もありませんから そう思う事に
それにしても 長い尾根…
周りは灰白色のベールに包まれ な~んにも見えません
Ⅰ・Ⅱ峰のコルへの下り点はどこ?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/62/942d2fb0c14b4ebbda65c015e5c6a4b2.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/a1/e5405ab2183497c1cc2110adf437c859.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/54/99e4766aedad2671bc4275b1753c944c.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/31/23109f87f1b1f9fe649e5c872ee56e2c.jpg)
Ⅰ・Ⅱ峰のコルへの下り
1峰の端まで来たようです
下に見えるのがⅠ・Ⅱのコルのようです
ガスッているお陰で 高度感が薄れ
恐怖も迫力感も余り感じません
ただ 足元には注意して慎重に下っていきます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/25/eb0687081da69e88e36afc6383d418b3.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/45/95836710dfaed9ef53ab5842d45183b7.jpg)
Ⅰ峰からⅡ峰の登りは短い 頑張ろう
励ますように言うと チチは一気に登っていきます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/f1/1d22ad538b24a52b1c5bc23c2bd07300.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/62/cd8c056a275fe901140bf8125f9ed3f4.jpg)
一層濃くなるガスは Ⅱ峰を隠します
しかし 岩肌はしっかりとしています
自分の事は自分で確認しながら登っていきます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/c3/1e19fe21008ee5c7b575d41c5ca40395.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/8a/d2d08605e5fa86712fe6c1a5586aac88.jpg)
灰白色のベールから透けて見える陰…
あれがⅡ峰のピークなのでしょうか…
チチはルートを確認しながら登っていきます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/7f/e676a7509154e0557fc3a649f2612f12.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/4a/dc74e8e870764e35153157ce39e6f85a.jpg)
漸くⅡ峰が姿を現してきました
あのゴジラの背のような尾根を進めば
Ⅱ峰のメインディッシュ…30mの懸垂が待っています
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/34/a3345e42b3fb5a139cb8b79e6a633736.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/14/962f228b5ff5fec2e4aa3ce26f997ea4.jpg)
Ⅱ峰のピークから 薄っすらと下降点が浮かび上がってきます
それはまるで
ガメラの頭の様にも 船の舳先のようにもみえ
このままどこかに旅立つ感じをうけます…
いえいえ…現実に戻って
あのあたりから 懸垂で下らねばならないのです
さぁ! 懸垂地点まで急ぎましょう
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/86/102bc0e7978af21abb0f68fbd89c1cd7.jpg)
Ⅱ峰の下降点には7~8名の1パーティさんがおられ
下降中でした
なんでも 20人以上の渋滞があり
漸く順番が回って来たとか…
この狭い下降点でどれだけの時間待機していたのでしょう
それが捌けて 落ち着いた所に辿り着いた感じです
山では 特に危険な所では知らない人同士でも
仲間意識が生まれるものです
気付いた事や情報はすぐに交換し合います
私的には この瞬間が好きです
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0139.gif)
一期一会かもしれない
知り合いになるかもしれない
どちらにしても この瞬間だけは
山という共通の話題に一体感が生まれますから♪
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/23/342fb82687c286133354bef9ce70786b.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/45/204a9d97bd5f29d03efd7992ad4dc3e6.jpg)
黄色で囲んだ石… 岩というべき大きさですが
この石が動く石です
懸垂の時どうしても 当たる所です
触るとグラグラしているらしい…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0252.gif)
いつかは落ちる可能性があるようですが
今は ダメです!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0162.gif)
ビレーを取る時も 懸垂をするときも
支点の位置に注意
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0160.gif)
丁度 順番待ちをしている間に
先の先行パーティーさんも来られました
動く石の事を伝えると 一斉に え~っ!
そりゃそうですよね…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0199.gif)
さて 私たちの番がやってきました
降下地点の問題で チチが先に下りる事になります
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/a1/ef4b2cb1451655304575af12745d2216.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/5c/8d9805cb8e6b0f72d717b4fb6281fd38.jpg)
続いて 私…
ザイルは50m1本
ちょっと足りない長さを クライムダウンしなければなりません
残される身としては 覚悟はしておりましたが
不安が一杯で緊張しておりました
しかし、先行パーティーの方と順番が逆になったことで
1人ではなくなり 勇気づけられます
その上 その先行パーティーのリーダーさんが 岳連の指導者!
神は私にお助けを下さったようです
グラつく石を避けてビレーを取らなければならないアクシデントを
先行パーティーのリーダーさんが補助して下さり
私は迷わず懸垂下降をする事が出来ました
これで二度目のお助けとなり救われた私です
ありがとうございます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/11/18bcf9b62e84e47ef738875a99e273ce.jpg)
Ⅱ峰を振り返る
ザイルスケール30mの下降点を見上げます
黄色い囲み部分が ザイル50mでの着地点
そこから5mほどクライムダウンをしてコルに下ります
先行パーティーの1人が降りてきた時点で
お礼を言って 剱岳山頂へと向かいます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/57/f3dae5c24df8796dfa6445531a4c003e.jpg)
ここからは 長い急登が続く…頑張ろう
チチもここから先の思い出は余り良いものがないのでしょうか
しんどい登りが続くと知らせてくれます
私的には この懸垂下降が終わった時点で
やり遂げた気持ちでいました…
それが甘かったと知る事になります
つづく
こんな記事は初めて見ました。ハラハラドキドキ
続きが楽しみです。
憧れていたお山でして やっと念願かなって登れました
実は 写真は 休む口実で撮るので
意外に沢山撮れました(笑)
自身の登った軌跡を
しっかり残したいという思いのブログですが
どうしても こんなダラダラと長いブログになってしまいます
そんな拙ブログにご訪問下さったことに
感謝いたします
コメントも残してくださってありがとうございます