山に癒されて…♪

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大峰山脈と台高を結ぶ支峰 静かなる伯母ヶ峰

2016年06月23日 | 山登り 近畿 台高・高見山方面
2016年6月18日(土曜日)晴れ後曇り


地図上で伯母ヶ峰を探してみます


大峰山脈から 東に延びる尾根の先に位置しながらも
伯母ヶ峰は 台高山脈の一員として鎮座する形になっておりました




その尾根上で 
西方面の大峰山脈側は 笙の窟尾根 
方面の台高山脈側は 七窪尾根と名前が変わります


 

大峰山系台高山系を結ぶ唯一の尾根の端に鎮座する伯母ヶ峰
どんなお山なのでしょう… ワクワクしながら車を走らせます



最初は伯母ヶ峰へは 大台ケ原ドライブウェイのトンネル口から
尾根に上がる取りつきがあり それを考えていましたが… 
それでは簡単に登れてしまうようです

チョッと面白みに欠けるかも… なので…
和佐又口から登ってみる事にしました


ただ…このコースは展望はあまり期待できないような…
お花のあるポイントもわかりませんし…
どんな様相で受け入れてくれるのでしょう…
ほんの少しドキドキします♪



コースタイム

8:15 和佐又口バス停 → 9:30 東屋 和佐又山分岐 9:40 → 9:52 1132mP 尾根分岐 → 10:30 伯母峰峠 10:37 → 
11:39 伯母ヶ峰 1267m → 12:54 伯母峰峠 → 13:49 東屋 和佐又山分岐 → 14:35 和佐又口バス停










コース状況

特に危険な個所はありませんが
取り付きから稜線に出るまでは 
急な坂があり、落ち葉が多く滑りやすいです
票布テープがこまめに打たれあり、迷うところはありません
登山ポストはありませんでした


駐車スペース:和佐又口のトイレ前もしくはバス停上部の路肩に駐車できる

立寄りの湯:入之波温泉 山鳩湯 大人 800円




参考時間:5時間48分

所要時間:6時間11分

歩行距離:11.33km





 和佐又口トイレ

和佐又口バス停



いつもはこの上の 和佐又山ヒュッテまで車で行って
そこの駐車場に停めてから 
普賢岳和佐又山の周回コースを楽しみます
今回はここから登る事になります



 和佐又山登山道入り口




バス停から道を挟んだ所から取り付きの入り口はあります
ただし…初っ端から急な取り付きになります

本当は階段になっていますが
落ち葉に埋もれて 階段だとは気付かないほど…
踏ん張っても踏ん張ってもあららズルッ!

これは…先が思いやられます

何とか足場を確保しながら
急な斜面の道をジグザグに登っていきます









落ち葉の道は深く
湿気を含んだ薄暗い急な道が何やら不気味…

チチの通った後落ち葉がカサッと動きます…
ふと目を凝らすと…何かが蠢いております

細く延びたひも状の蠢くもの…
ヒルが顔を出して獲物を探しております


ひぇ~


急な斜面では 
ヒルヒルダンスを間近で見る事に…


いや~


思わず必死で歩きだします




 



苔むした岩肌を落ちる滝の姿を見ます
しかし…
静寂さと神秘さが伝わるものの
じっと ここで 見惚れる余裕のない私
 

 急な階段



静かな谷間の道も 今は…味わうよりも
足元が気になって仕方がありません

湿気の多い 落ち葉の道から早く抜け出したい と…
ただ足早に通り過ぎようとしています…

チチが歩いた後には
ヒル鎌首を上げて 
得物はどこぞ!と 
鞭のようにしなって動いているのですから…


私の頭の中では


え~らいやっちゃ~
え~らいやっちゃ~


よいよいよいよい
 と

阿波踊りの曲が…!



ここで一句 


チチの歩に ヒル顔だして 阿波踊り


お粗末でした


ヒルの事がなければ
鳥の囀りを聞きながら
何とも癒えぬ癒しの空間の広がる樹林帯です



  ガクウツギ

木漏れ日の雑木林



九十九折の道も次第に歩きやすい山道になり
曲がり角で そのまま道なりに行ってしまいそうな所は
ロープが張られています

薄暗い樹林の中にいると
木漏れ日の暖かさが恋しく 開けた感じではありませんが
優しさに包まれて ホッとするときでもあります




日本岳、小普賢、大普賢



時に 樹間から大峰の峰々が姿を見せてくれます

今歩いているところが 大峰山系かというと
大峰の雰囲気ではなく どこのお山を歩いているのだろうと思うのですが

大峰のお山を身近に見ると
やはりその繋がりの中に居る事を実感します



 コアジサイ

崩れた道の迂回路



所々 崩壊した跡があり
新たに付けられた道を少し下ります・・・が
見る以上に急な下りです 
階段になっているのですが
なんとまぁ~歩きにくい事

ロープが張ってありますが
用心して歩く事に こしたことは事はないようです…



  ピンクのヤマボウシ

ピンクのヤマボウシと和佐俣山



そんな 桧の樹林帯を進むと
その懐の合間に お花が添えられています

そしてふと開けた斜面に ピンクに染まった木が…
よく見ると ヤマボウシの木です

ピンクのヤマボウシ…聞いていたものの
生では 初めて見ました♪



 樹林帯から開けたら…



ヤマボウシに別れを告げて進む先に 
樹林の切れ間のような明るさが…



 
和佐俣山の分岐の東屋



近づいてみると 東屋がありました
見た目は しっかりとしたきれいな東屋…



 今にも抜けそうな床  ニガナ



よく見ると 床は穴が開いて 今にも抜けそう…

動物の糞がポツンと置かれ…
何か 風化した 時の流れを感じます

その傍らに咲く ニガナのお花が 目を惹きました




東屋から望む 日本岳、小普賢、大普賢


和佐俣山



しかしここからの眺めは期待以上です

足元に注意しながら 東屋の中に入ると
大峰の山々がよく見えます

ここで 一本取るのも良いのでしょうが
休憩は 東屋の外でする事に…




和佐俣山の分岐



丁度ここは 和佐又山への分岐点でもあり、
ここから 大峰へのルートをとる事も出来ます

しかし、今回の目的は伯母ヶ峰

その脇にある、ちょっと見落としそうな入り口から
の尾根に向かって進むことにします




 伯母ヶ峰入り口




ヒノキの樹林の中の急な登りを
頑張って歩きます

そして 10分ほど進むと
二重稜線の尾根にでます



 二重稜線の尾根を渡る



大普賢から延びる尾根和佐俣山への尾根の二重尾根

少し左方向へ折れて下り
大普賢から延びる尾根へと渡るように移動します




 1132mP 



二重稜線を移動して尾根に出ます そこが1132mポイントのようです
この1132mPを境に 東西に尾根の名前が変わります

西の方面に笙の窟尾根を見ます
この尾根を行くとその先に 日本岳があり小普賢 大普賢へと続きます
今回は伯母ヶ峰へ向かう為 に進路を取って 七窪尾根へと進みます



七窪尾根



枝打ちされた美林の中を 暫し歩きます


 急な下り




道はアップダウンの尾根道となりますが
緩やかであったり 急であったり
意外に変化に富んだ道です

それでも、時折吹く風の優しさもあり
のんびりとした山歩きが楽しめる尾根道です




 上北村と川上村の行政境




丁度 村境を示す標識があり
そのあたりで見かけた、面白いもの…

樹木に捕り込まれているのは…?


皆様にはどのように映りますでしょうか…?








さらに尾根道を進みますが
尾根は 道を挟んで植林自然林に分かれています

面が自然林地帯
面がヒノキの植林地帯


左右に違いを見ながら歩くのもまた 面白いです



そして 人工のものが見えてきます…




奈良県伯母ヶ峰中継所 の電波塔



自然の中に 目立つ存在で立っていますが
違和感は感じません…



   二つ目の電波塔



少し離れたところにも
二塔目の電波塔が建てられています

その横を静かに通り過ぎて
少し下り気味に尾根を進みます




 緩やかに下っていきます
 尾根の突き当りに鉄の階段が見えてきます それを下ります
 その脇に見えるドライブウェイ迂回林道




尾根から覗いてみると ドライブウェイ迂回林道からも鉄の階段があり 
それを登ると 直接尾根に上がれるのが見て取れます



 
ここが 伯母ヶ峰へ登れる最短コースとなります


そのドライブウェイ迂回林道の大台口隧道の上を歩き
尾根の突き当りにある鉄の階段を下っていきます




 伯母峰峠 関西電力無線中継所



鉄階段を下った先にも 白い建物があり 
ここが伯母峰峠のようです

標識や 看板をさがしますが見つかりません
地図で確認をしてみると やはり伯母峰峠に位置しますので
間違いはないと 勝手に思っております





伯母峰峠



伯母峰峠に上がる道はなく
階段の上部に川上村側と上北山村側から上がる道があるだけのようです


と言えども
なんだか 閉鎖的な山間といった感じではありますが
白いウツギの花が満開に迎えてくれて
峠らしからぬ峠を愉しみます




 ウツギ




今度…ここからの尾根歩きは…
台高山脈のお山を楽しみます


つづく




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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
えぇあそこにヒルが (紀州のカモシカ)
2016-06-23 07:13:17
あの急登の登山道にヒルが・・・・・、あの道も何年か前に2回通っていますが、思っていたより大変な道でした。
あの東家の腰掛の下に使ってしまったガスボンベが多数おいていたのを見ました。
都築を楽しみにしています。
返信する
こんにちわ♪ (nanekobi5963)
2016-06-23 15:50:49
そうなんです!
大峰や台高のお山はよく行きますが
正直 ヒルに逢うのは今回が初めてです

尾根道は本当に気持ちの良い所ですが
取り付くまでの道は やはり奈良のお山だと思うほど…

あの東屋にガスボンベが…?
気付きませんでしたが ただ…床から見える下の斜面に不安を感じましたが(笑)

また、続き頑張って書いていきます
どうぞお付き合いのほどお願い致します

コメントをありがとうございます♪
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やだ~ (たか)
2016-06-23 18:18:18
どんな山かしらと登山口に向かう
実は蛭の山だったのですね。
蛭はいやです。
絶対、駄目です。

それに引き替えnanekobiさんの度胸の良さ

あ~~~~~

お写真の中盤あたりから姿を消したのですか?
最後の美しいウツギのお写真が無かったら
ずっと蛭に心が振り回されるところでした。

木に埋められた標識
そうですねぇ
   はしたない事を想像して・・・・・・・・・・・




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ヒルの被害者です・・(^^)/ (延岡の山歩人K)
2016-06-24 07:07:57
お早うございます

最初から 急登りですね\(◎o◎)/

ヒル
延岡市の行縢山にも多いですよ
自分も 昨年(2015年)夏に登った時
かってみたことのない巨大なヒルがお腹に・・
おへそのところが 血だらけになり そのまま病院へ直行しました
病院の先生が 分厚い本(医学書?)からそのヒルの種類を見つけて
治療してくれました。
あれだけ出血して全く痛くないのも不思議です 敵ながらあっぱれ(^^)/
懐かしく思い出しました(*^_^*)
山に登っていると色々なことが有りますね
お話しが横道にそれ過ぎですみません
おおむね
樹林帯の中 静かで快適な登山道の様ですね
ウツギのお花が きれいですね
返信する
たか様 お早うございます (nanekobi5963)
2016-06-25 07:21:55
レスが遅くなりましてごめんなさい

大台や大峰で ヒルがいるとは聞いたことはあるのですが
お会いしたのは 今回が初めてなので…
今まで気づかなかったなんて なんと鈍感な私なのでしょうね(笑)
これからは、塩と酢を持参して入山せねばと考えております

木に埋められた標識…
凄いでしょう…木が標識を食べているのですから…

うふふ・・・
たか様もはしたない事を…(笑)
実は私もです…

似たような事かしら…(含笑)

ウツギのお花が お日様を浴びて生き生きしておりました
こんなお花を見ると元気を頂きますね


いつもコメントをありがとうございます♪
返信する
延岡の山歩人様 お早うございます (nanekobi5963)
2016-06-25 07:39:45
スミマセン(汗)
レスが遅くなりました~・・・

最近、仕事の合間に更新する時間が作れなくて…
言い訳ばかりの私です…


K様は ヒルに噛まれたことがあるのですか(驚)
血が止まらなかったでしょう!
蛭は自分が血を吸いやすくするために
抗凝固剤を使う  ふとときな輩ですから
大変だったでしょう!

その技も巧みで 噛んだことすら気づかれないように
するまことしなやかに取り付きますものね…
取り付く動作は、 走る獣にすら飛び移る速さ…敏捷な動きは 見る姿からは想像できませんが…

九州の方では 山蛭は 大きいイメージがあります
上からポタリと落下して取り付く蛭もおりますし
渓流などの水に潜み 人体に寄生する 鼻蛭などもおり…
やはり 自然の作り出すものには 怖いものがありますね…

蛭に噛まれても 「あっぱれ」と 敵を誉めるK様も
流石でございます

地方によっては 悪い血を吸わせるために 蛭を使っていた時代がありましたが…
今はどうなのでしょうね…
蛭に関しては…脱線してしまいそうです スミマセン
なので このあたりで・・・

大峰や台高山脈らしいお山でした
のんびりと歩くには 良い尾根でした

ネッ♪ネッ♪ ウツギのお花 きれいでしょう
とても癒されたんですよ♪

いつもコメントをありがとうございます
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