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2019年8月11日 岳沢~奥穂高岳
紀美子平から前穂高岳まで
岩場の登りになります
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紀美子平から少し上がった所で
足が止まり見上げます・・・
まだまだ・・・
岸壁が立ちはだかる感じですが
見るほど高度感も傾斜もきつくはありません
自身の現段階の体力の状態から
紀美子平から前穂高まで1時間・・・?
それくらいを考えて
ゆっくりと登っていきます
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吊尾根 奥穂はガスが掛かる・・・
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upして・・・北穂高と槍ヶ岳
ガスの動きが微妙・・・だけど
まだ主稜線を見る事が出来ます
左からガスを引っかけた奥穂高岳
その奥穂高岳から右側に涸沢岳 北穂高岳
そして ガスを被る槍ヶ岳へと繋がって見えます
そして紀美子平から繋ぐ
吊り尾根も目の前から延びる感じです
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前穂高が遠い・・・
ここから 傾斜は緩いながらも
ガレ場を登って行きます
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前穂高岳 3090m
紀美子平から 約40分程かかって
山頂に着きました・・・けど
まっ白け!
な~にも見えません~
辺りは灰白色のガスに包まれ視界ゼロです
本来ならば 山頂の北側から
穂高岳から槍ヶ岳へと
その主稜線を望む事が出来るはずでしたが
今回は閉店されてしまいました・・・
不思議なものです
山頂に立つと しんどかった事を忘れて
あちらこちら動いてしまいます
疲れもどこかに飛んでいく感じです
そしてガスが動くと
その方向に目を向けて
一瞬の景色を追い求めます
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北尾根と屏風ノ頭
まだらに動くガスの切れ間に
北尾根と屏風ノ頭が姿を現します
チチが懐かしそうに見ています
チチにとっては
若き頃の思い出が残る岩稜・・・
私には
未知の岩稜・・・
それぞれに想いが交差します
そして ガスはすぐに
包み隠してしまいます
そんな ガスに包まれたこの状況の中で
一匹の大きな蝶が・・・
私達の周りを飛び回ります
どこから来たのでしょう・・・
良く見ると 翅の模様が
キアゲハのオスのよう・・・
キアゲハのオスは
開けた山頂部で占有行動をとると言いますが
こんな標高の高い岩だらけの山頂でも・・・
何かの使い・・・?
何とも不思議な感じを受けて暫く見ていました
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離れず 近づかず
山頂に別れを告げるまで
傍に居てくれました・・・
(ただ単に 私たちは
邪魔者だったのかもしれませんが・・・)
さぁ 下ろう!
チチの声で 紀美子平まで戻ります
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振り返って・・・
振り返ると 上はガスの中
降りるもの 登るものも
ガスの中に消えていく感じですが
岩稜の険しさはそのまま伝わってきます
空荷であったことが
意外に行動は早くできたものの
再びザックを背負うと その重さに
体が沈んでいく感じです
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ガスが不気味に動き
そこに引きずり込みそうな雰囲気です
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吊尾根は
なだらかなな吊橋のような稜線と思ったら
大間違いです
意外にしんどい!
いやいや かなりしんどい!
そう思うのはまだ早い・・・
いま 吊尾根歩きは
始まったばかり!
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こうしてみると・・・お花は多い
あのキアゲハ蝶もこのお花に誘われて
高い山に登って来られたのでしょう・・・
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最低コル
最低コルの文字がどうにかこうにか見えます
前穂高岳への分岐点からは
稜線上を歩くバリエーションルートとなり上級者コースです
ただこちらも ただいま
視界を奪われ稜線上です
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なんだかホッとするような尾根になります
吊尾根は広いのか狭いのか・・・
変化に富んでガスのお陰で 尾根歩きは
単調なものにはならずに済んでいます
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殺伐としたところにも
オンダテなどのお花畑があり
時に慰められます
だけど 緊張する場面も多い稜線です
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不気味なガスは 健在です
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どなた・・・?と雷鳥さん!
諦めていた雷鳥とご対面!
これはいい事あるかも
私にとって幸運の雷鳥さん
剱岳の源次郎尾根でも出会って
最後まで歩けました・・・
これは頑張って歩かねば・・・
そんな気持ちになり
吊り尾根を 更に進んでいきます
つづく
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