この馬券に神が舞い降りる

だから...
もうハズレ馬券は買わない。

2回中山5日目

2014-03-15 07:19:28 | 馬券
鎌倉の家の窓から、庭に咲く満開の梅の木を見つめていた。
冬の寒さにじっと耐えて、雪さえちらつくこの季節に花を咲かす梅の木。
季節は繰り返されて、時は流れているのに、柏木修平の人生は何も変わっていない。

3年の月日が経ったというのに、明日をも知れぬ不安を抱えながら病と闘う日々。
妻や老いた母に世話をかけてつつ生きながらえている。
亡き妻「晄」との牧場を再興するなどということは、夢のまた夢。
生きながらえる希望はどこにあるのか。
すでに子供たちは新しい道を歩きはじめている。福島の地に戻る意味すら薄れている。

未だに汚染水を流し続ける原子力発電所がそこにある限り、復興も再発もはじまらない。
人が作り出したゴジラがそこに棲み続け、放射能をまき散らす地に、日本の政治家たちは無策だ。
あまつさえふたたび第2、第3のゴジラを生き返えさそうとしている。

生きる希望を問うのは自分がまだ恵まれているから、そう思う。
帰れる実家があり暖が取れる。新しい妻と人生すらやり直しているではないか。
喪失感は同じでも、家族を失いながらも福島の地に執着し、仮設に暮らす人々の喪失感の深さは自分では計り知れないし、背負い切れるものではない。誰かを罵る前に、自分自身、無策で無力なのだ。

牧場で生まれた最後の仔馬は3歳となった。
中央競馬に登録されてことがキセキであり、勝利することはそのまたキセキかもしれない。
サラブレットは勝利してこそサラブレット、しかし人間はどうだろう。
勝った負けたが人生ではない。
走り続けること、いや歩み続けることに意義があるのだ。





先週も予想どおりに内田博幸騎手800勝は最終レースでした。
怪我を乗り越え復活したのですが、以前ほどのカリスマ性が薄れた感があります。
その内田騎手が801勝目あげるため、今日は中京競馬場に登場。
リーディングの川田将雅騎手と争いが楽しみです。

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