五劫の切れ端(ごこうのきれはし)

仏教の支流と源流のつまみ食い

玄奘さんの御仕事  参拾四

2006-01-26 20:18:44 | 玄奘さんのお仕事
■前回、唯識思想の分裂に言及しましたが、これをもう一度、唯識思想全体の流れ、特にインドから中国への流れの中に置き直して見る必要が有りそうです。ナーランダ僧院に着いた玄奘さんの活躍に目を奪われてしまうと、個人的な才能を賞揚するだけで終わってしまうのは、玄奘さんの仏教史に占める大きな意義を見失ってしまう事にもなります。玄奘さんをモデルとした『西遊記』では、インドに行く目的は仏教経典のオリジナルを持ち . . . 本文を読む