会津の鋸鍛冶屋です。目立てを習得して頂きたく、Youtubeに目立て関係の動画をアップしています。お目通し下さい! 

目立てを身に付けたい方に仕事場にて実習支援しています。勿論、無料。
メールからの日程調整を致しましょう。

 < 窓鋸(マドのこぎり)を目立てする >

2019年08月30日 14時26分36秒 | 鋸目立て

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窓鋸目立てを してみましょう。

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N さんがヤスリを使った後の写真が 下の写真です。

最初の眼・刃の状態から、このように目立てを済ませました。

最初に見た状態とは大きく変わった

綺麗な鋸肌です。

間違いなく切れる様になった! と感じます。

「進める中での意識は、どこにあったか?」を尋ねたところ

「動画を参考にして、リズム良くヤスリを動かす事と、形を変えない事」を

事前に、しっかりとイメージを持ちつつ進められたそうです。これが正しいと言えます。

残念そうな吐息が聞こえそうだったのは「太い丸太に切れ目を作り、万力代わりとした!」事。

鋸が前後に動く中での、思うに任せられないヤスリ使いが想像できます。

 

この画像を受け取った後の返信には

「ガガリ刃は、他の刃よりも少し低く(短く)」とだけでした。学習なさるでしょう。

この後は、他の点を解説していきますが、今日はここまでデス。 

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コメント書き込みがありました。

丸太に切れ込みを入れるのを直角ではなく斜め45度くらいに入れればヤスリを下からスリあげられてやりやすくなるかもしれませんね。
切れ込みと鋸の間にできる隙間に薄い木のクサビを打ち込めばぐらつきもましになるのではと思います。

有難うございます。

 書き込んでくれた方には問い合わせが既に届いていました。

その対応にもなれ! と進めています。

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上の2枚はポイントになる箇所を示しています。初めてにしては「良く、整えた」と言えます。

次の写真に描いた 緑の線が理想だとしますと、外れています。

しかしながら、<悪くしてしまっている状態>ではないんです。 ここからの手直しは十分に出来ます。

コメントにあった「ヤスリを下方向から磨り上げる」だけで、 赤丸の部分は奇麗になりますね。

右側の丸部は、こちら側から磨り上げるように右の下刃を磨ればいいし

左側の丸部は裏側からの下刃スリで、ガガリ刃の付け根と合わせれば整います

隣り合っている目の、繋がる箇所を 表と裏のヤスリ使いで合致させます。

、、、、、

目の付け根部分を、スッキリさせましょう。

次は ガガリ刃の根元です。

製品を販売目的での仕事ですので、見た目 も重要視していました。

ご自身の鋸でしたら、必要なしです。むしろ! 札幌の Nさんが図らずも根元を広くしましたが、

木屑を処理するのに効果が有るかも ?

[目立てを楽しみたい!]でしたら、そのポイントは数多くありますね。

伝左衛門


のこぎりの 歪み(ひずみ)について

2019年08月28日 18時30分42秒 | 鋸目立て

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弟子入りした直後の未だ鋸を理解できていない頃から、

お師匠さん・深澤一二氏から、強く指導されたのが<歪み取り>でした。

如何にして歪みの無い鋸を仕上げるか!  これが当面の目標でした。

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「歪み」とは、鋼内部の「伸縮」です。

延びてる部分と、詰まっている部分が出来ます。

鋸制作の最後の艶出し工程の前までに、伸縮を調整するのですが、

鋼は熱が加わると狂いを生じさせて、歪みを作ります。

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木を切る作業中にも、目立てをして鋸身に磨り込んでも、鋼は 暴れます

以下は伝左衛門なりの解説です。

詰まって(縮まって)いると木の中で動きが悪くなるのが伝わってきます。

捻じれが出来て切り溝が広がります。


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下記は専門的な付録です。


           ==== 会津 中屋伝左衛門 ====


目立てを勉強中の方々の利便になるか?

2019年08月23日 13時26分49秒 | 鋸目立て

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Youtubeの目立て動画を参考にして目立てに挑んでいる方が、
ヤスリを使った事により、どのような状態になったか?
鋸が支障なく機能する 刃・目になっていれば良いのですが、
悪い状態にしてしまったとしたら、「原因は何か?」「どうすれば良かったか?」
答えを見出そうとする事もあると考えます。

このブログのコメント欄を利用する事で、繰り返し応答が出来るのではないか?と
思い、実験の為のページとして書いてみました。
Youtubeの参照「曲り直し動画」の URLです。併せてご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=IHiKHNIGpOc

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下は、縦にして見る凹みと横にして見る、狂い探しです。

図の中の文字がぼけています。クリックして表示願います。

左方向に光源があり、右側から 目玉が見ています。

空色部が凹み



横一文字に刃を付けた、<切り出し槌>を使います。


空色箇所が上がれば、裏面の膨らみが比例して凹み、「平らに成った!」デス。

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内容によっては、新たなページを書く(日数はかかるでしょう)。

こんな事が出来れば、幸いです。