会津の鋸鍛冶屋です。目立てを習得して頂きたく、Youtubeに目立て関係の動画をアップしています。お目通し下さい! 

目立てを身に付けたい方に仕事場にて実習支援しています。勿論、無料。
メールからの日程調整を致しましょう。

剪定鋸を機械で目立てしたら

2017年12月21日 15時13分34秒 | うんちく・小ネタ

果樹園経営の方から 「目立てを頼みたい」 との電話。

私が{ふくしま産業賞}を受賞した新聞記事が掲載されてから

にわかに増えたのが <目立て> に関わるメールと電話。

果樹園管理には欠かせない剪定鋸の目立てをメーカーに依頼したが

 戻ってきた愛用の鋸の姿は <豹変> 。


 

上の鋸が、購入時の幅。

下は、2度の目立て依頼で狭くなった鋸。

 

< なぜ こうなってしまったか >

お判りでしょうか?

鋸を見た方が、メーカーに問い合わせたところ

返ってきた言葉は 、、、、

「うちでは、この目立てしか出来ません」。

 

メーカーさんの仕事は、

先ず、目の部分を全て切り取って、平らにしてから

機械にセットして、スイッチ・オン 

ダイヤホイールで摺りこまれ、目が綺麗に形になってきます。

あとは、アサリを出して --- 終了!

 

鋸身(鋼の部分)に、伸縮条件がある事を御存知ですか?

伸び と 詰まり なんですが ------

説明が、難しいんです。

ですから、飛ばして続けますと

上記の、剪定鋸は <詰まった状態> で

お客さんの手元に 戻ってきたのです。

 

剪定作業中に、 <違和感> を感じたら

鋸扱いに慣れている人 といえます。

大方は 「こんなもん」、、、でしょう。

 

鋸鍛冶屋の 奮起を期待しています。

私は 1944年生まれですから、先が無い。

採算が取れない職業に好んで入る人は居ないでしょうね。

メーカーさんに、生産部門 と 製作部門 を

設けて頂きたい気持ちが有ります。

 

せめて!

目立てを身に付ける人が増えることを

期待しています。

出来る限りの、支援をするつもりです。