会津の鋸鍛冶屋です。目立てを習得して頂きたく、Youtubeに目立て関係の動画をアップしています。お目通し下さい! 

目立てを身に付けたい方に仕事場にて実習支援しています。勿論、無料。
メールからの日程調整を致しましょう。

撞木柄のガガり鋸で、赤松を

2020年02月06日 11時52分49秒 |  #鋸

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撞木柄のガガり鋸を求めて戴いた四国の方から、写真が送られてきた。

きっかけは、オークションサイトからの質問。

その方の評価を見ると、悪い!

然し、文面にはオークションのやり方が解らないので困まっている様子でした。

不案内な為に、評価を悪くしただけなのだろうと、メール交換に進めた。

 

自分で板を取りたい!」が、目的で縦挽き鋸を探していた。

何通かのメール交換の末に、撞木柄のガガり鋸を納品。

 

約一年経ったところで画像添付のメールが届いた。

その後が、気になっていたので直ぐに思い出した。

発送直後に県内のご夫婦の来宅があり、電話では「窓鋸を見たい」でしたが、

仕事場に入るなり、「縦挽き鋸を見せて」でしたので、ビックリ !

おっしゃったのが奥様でしたから。

二件も続いた縦挽き鋸。

女性が木工作業の板取りを自身で作業するとは、世の中、変わったなぁ!

この印象が強かったので、記憶に残っていました。

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添付写真は これ! 予想に反したタップリな重量感。

 

一見、問題が無いようですが、「ラインが合わせられなかった !」との事。

この太さに水分タップリと見える、赤松。

余程の慎重感を持たないでは、鋸身の薄さが負けてしまいますね。

せめて乾燥材であれば、良かった。

厚みが有り、重量が手助けする大鋸なら、気持ち良く切り込むでしょうね。

「シャリー シャリー」音が聞こえそうです。

手持ちの落札した大鋸を特別安価で提供しようか ? と、思いましたが

押し売りに為りかねないし、「甘く考えていた。勉強になった。楽しかった!」

「対象にする木材を検討しつつ、趣味とします ! 」

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これで良かったのでしょうね。 

でも、近くだったら大鋸持参で出掛け、大鋸挽き体験をして頂きたいです。

ーー 中屋伝左衛門 この冬 最高降雪量の会津 ーー

 

 


「まどのこ屋」開設

2020年01月02日 14時25分48秒 |  #鋸

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明けましておめでとうございます。

無事に新たな年を迎える事が出来ました。

本年も、気の向くままに書いて参ります。

宜しくお願いします。


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昨年ですが、京都の津川さんが、ホームページを

立ち上げました!

 

 まどのこ屋 」(左をクリックでジャンプします)

https://0k8qw.crayonsite.net/ 

ホームページの名称に、ひらがなを使った根拠を聞いたのは、

地酒と馬刺しの居酒屋でした。

 

伝左衛門さんが見せてくれた写真に写ってる

幼い姉妹が、窓鋸を型どった中に、書かれていた 

平仮名の優しい感じに魅力を持ったから!」。

 

 

何かを見聞きして、何かを感じられる。 人って、いいですねぇ!

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昨年は、強い意志で鋸に関わっている方との出会いがありました。

「もう、お会いする事は、無いだろう」と諦めていた方との再会がありました。

人様に おいで頂けるような処では無い、仕事場に遠路お出かけ下さり

貴重なお話を聞かせて下さったり、古い時代の名工の鋸を手に

取らせて下さった方とのコンタクトもありました。

又、お会いするチャンスを戴きながら、期を逃してしまった失態もありました。

 

本年はいかなる時間を迎えるか?

残り少ない、貴重な時間を無駄にせぬよう!

まだ前進する生き代は、あるでしょう!

基本は、健康と自覚しつつ、進めます。

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昨年末は元気がない自分を感じていましたが、大晦日の菩提寺恒例の

{除夜の鐘}で何回目かの鐘担当になり、百数十人のお世話をさせて頂きました。

小さなお子さんには、踏み台を使って貰い、綱の持ち方やらを指導する、などなど。

全ての方との挨拶・会話を重ねている内に、元気が出ている、、、、

不思議な自分を感じての、越年でした。

気の持ちようが、大事かな?

 

 

 

 

 

 


思いがけないプレゼント!

2019年12月06日 13時27分17秒 |  #鋸

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配達された荷物は、京都から。

何事? 不安な気持ちで解包すると、鋸とポスター。

丸められたポスターを慎重に開くと、カレンダー ふた月分の写真部分。

直感は「京都名所の写真」。  外れではなかった。

津川造園が管理を委ねられている、鷹峯圓成寺(妙見宮)の 2カット。

津川氏のいつもながらの丁寧な文書入りでした。

 

 十年ほどの間に数度来宅いただいてのコミュニケーションで、私の好みを承知して下さっているなればこそ!

伝左衛門が喜んで観る筈だ! と聞こえそうです。

 「会津はいい処ですね」。に私が返した「何をとっても京都には敵いません!」

写真撮りが好きな私が、京都の紅葉に憧れを抱いていると、口にした時。

デジカメ持参で数日かかっても写し切れない京都! 「遠いなぁ」

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 <深澤勝次師匠の9寸両刃>

気持ちは、一気に懐かしい深澤仕事場に。

 <裏面の 本勝刻印が懐かしい!>

 

ジックリと気持ちが入り込んだのは、無数の槌痕でした。

もしかしたら、「己が打った槌痕かも知れない?(可能性はアル)」

 

まさしく、違っていました。

この狂い取り(曲り除去)の槌使いは、

一二氏の長男・一夫氏(2代目勝次)に違いなし!

几帳面な氏の性格が表れています。一二師匠の槌使いは粗かった。

<2枚の写真は、同じ箇所の表裏>

表側に切り出し槌を使って、持ち上げている箇所の反対側には痕が有りません

無数の槌痕から窺えるのは、そこを見、背中を丸め、狙いを定め、慎重に槌を当てる。

氏の姿を思い出させてくれています。

 

歪みの具合、曲り除去の仕上がりは「さすが!」です。

 

本年もお仏前に伺う事ができなかった。

来年こそ!

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「オークションで手に入ったから」と送って下さった津川さんに大きな感謝を致します!

 有難うございました !!

 

 


「会津手語り」が、民報出版文化賞を受賞!

2019年07月19日 13時14分17秒 |  #鋸

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中屋伝左衛門も取材対象になった、写真家・赤沼博志氏が出版した

「会津手語り‣鍛冶屋編」が、

第42回福島民報出版文化賞の、奨励賞を受賞 !

朝刊紙面に見慣れた、顔写真が載っている。

脇に眼を遣ると会津手語り・・・」。間違いないっ!

 

優れた出版物を顕彰し、出版会文化の向上を目指すべく創設されていた。

 

直ぐに電話を掛けたが、繋がらない。

多くの方々からの電話・メールの対応に追われている事だろうと、

気を伺いながら大鋸の目立てに時間を移した。

 

そして 三度目 ! 懐かしい・清々しい声が応じてくれた。

おめでとうございます!」で、すべてが通じたようだ。

 

別れ間際に「8月に K氏が訪れる」と。

 

 

過日、東京から山内氏が来宅され、助左衛門鋸について語り合うことが出来たが

こんな私との再開を望んでいらっしゃる。

K氏と山内氏が同席したとしたら、何かが生まれるだろうか?

共に遠来となる、両氏の初対面は意義あるものに成りえるか?

梅雨明けの夏の気温は如何なるか?

 

しばし、状況を見る事にしよう。