失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「青い風吹き抜けるとき」 青木ひとみ 1993年

2015-06-25 | アイドル系
青木ひとみの唯一の音源。

これしかないのでもちろんピュア8㎝シンガー。WEB上にもほとんど情報らしい情報はない。

①青い風吹き抜けるとき フジテレビ系「どうーなってるの?!」エンディング・テーマ
作詞:浅井大輔、作曲:勝誠二、編曲:Achilles, C. D.
爽快感のあるメロディは、アイドルのデビュー曲として申し分ないクオリティ。漠然とした爽やかイメージを並べ「忘れかけてた自分に逢える」などと自分探しOLめいた独白でまとめた歌詞はかなりぼんやりしてる。しかしなんだろう、この野蛮さすら感じさせる勢いは。もちろんデビュー前にボイストレーニングとかするのだろうけど、一旦アドバイスは聞いた上で、すぐに忘れて歌いだしちゃう感じ?基本地声歌いで、サビはガッツの塊のようなひとりハモリ。ロングトーンの最後でふらつくのをOKテイクにしたのはわざとだろ!ほかにもいろいろ編集がんばった感はあるが、曲が終わるころにはすっかり青木ひとみファンになっていた私にとって、そんなことはどうでもよろしい。

②100%の恋人に
作詞:浅井大輔、作曲:勝誠二、編曲:Achilles, C. D.
イントロのフレーズは聖子「秘密の花園」へのオマージュだな。どことなく「白いパラソル」っぽいAメロもいい。「♪ひゃーくーぱーせーんとー!」と張り上げるサビはダブルヴォーカル(ハモらず)でパワー全開!①と同じく、この音域が最もパワフル&魅力的に地声が響くんだな。こっちもサビあとの低く着地するところでふらつくのだが、もう逆に成功しているような気がしてくるから不思議。

③①のカラオケ

定価930円、中古で200円。
目を伏せ、ややアンニュイムードのジャケが内容に合っていないのが残念。これじゃお酒が似合うムード歌謡ジャケだろ。2曲ともフレッシュな魅力にあふれた傑作だけに、惜しい!


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