失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「あしたのジョーネツ」 秋本祐希 1997年

2015-06-26 | 
女優・モデルとして活躍していた秋本祐希のコンプリート8㎝ディスコグラフィー。

1997年シングル「あしたのジョーネツ」でデビュー。翌年の2ndシングルに続いて、意外とアルバム『Holidays』を完成させた。シングル2枚の4曲と新曲2曲の6曲入り。シングル4枚あってもアルバムにたどり着かない人もいるのに、巡り合わせなんだろうね。アルバムタイトルの『Holidays』は現在も祐希さんのオフィシャルブログのタイトルとして生き残っている。

では左のデビューシングル。BMGジャパン、air RECORDSレーベルからのリリース。

①あしたのジョーネツ
作詞・作曲:大江千里、編曲:本間昭光
キリッとした外見にキュートヴォイス、意外にも安定した歌唱。上下運動の激しいサビも難なくこなしている。タイトルはパフィー「サーキットの娘」(1997)と同じく有名少年漫画タイトルのもじり。パフィーのが半年早かった。

②Jems
作詞・作曲:大江千里、編曲:本間昭光
メロディといい、語呂は二の次な詰め込み気味の歌詞といい、ものすごくコムロっぽい。コムロサウンドにも対応可能だったんだな、とこの曲を聴くとわかる。

③④カラオケ

定価1020円、中古で100円。
茶系でシックにまとめたジャケット。バストの美しさを上品に見せている。


右、2ndシングルは東芝EMI、M's Placeレーベルへ移籍してのリリース。

①SWEET HOLIDAYS
作詞・作曲:広瀬香美、編曲:本間昭光
ジャケのイメージそのままに、ナチュラル系へシフト。広瀬香美によるハッピーでポジティブな世界を、デビュー作より余裕のある歌唱で描き出す。個性を押し出していこうとか、オリコン上位を狙ったろうとかの野心のかけらも感じられない素直で伸びやかな美声。毒気ゼロの曲が聴きたいとき(そんなときもあるさ)はこれを聴こう。

②Distance
作詞:秋本祐希、作曲:広瀬香美、編曲:本間昭光
カップリングもいい。ふたりでSWEETに過ごす①に対して、こちらは切ない想いを抱きながら「一人きり 過ごす日曜」。シンプルでちょっと影のあるサビのメロディが秀逸。広瀬さんのクドめの歌唱ではこの切なさは出せない。このシンガー、この声だからこんな曲。ソングライター広瀬香美の技が冴える。

③④カラオケ

定価1020円、中古で100円。
髪はショートになり、緑の中で微笑む祐希さん。バックに溶け込んで分かりづらいけど横向きでさりげなく美乳をアピール。


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