失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「大人になれば」 小沢健二 1996年

2008-02-21 | KO系
小沢健二の残した18枚の8cmについて、忘れそうになりながらも思い出してみるシリーズ。今回は13枚目。3rdアルバム『球体の奏でる音楽』からの、先行シングルである。

①大人になれば
作詞・作曲:小沢健二
なんか中華風なピアノのイントロ。楽曲としては『LIFE』の頃の作品群と並べてもそう違和感はない。しかし、アコースティック・ピアノトリオの落ち着いた演奏(小沢はヴォーカルのみ)は、それまでのヤング・ソウル・ダイナマイなイメージとは相当な落差があった。

Piano 渋谷毅、Bass 川端民生、Percussion 木村“キムチ”誠

まったく見た覚えがないけど、この曲で2度目の紅白出場を果たしたらしい。初出場は、「ラブリー」で。

②球体の奏でる音楽
作曲:小沢健二
木村“キムチ”誠のカスタネットと球体多重奏団(服部隆之指揮)の管弦によるインスト曲。映画のエンディングテーマみたい。アルバムの実質的なラスト曲でもあった。

③①のカラオケ

定価800円、レンタル落ち100円。
モノトーンでシックなジャケ。赤いレンタルシールのワンポイントも、オシャレに見えなくもない。

アルバム『球体の奏でる音楽』(右)を本当に久々に聴きなおしてみた。ヴォーカル曲は5曲で、トータル25分。記憶の中のイメージよりも随分とポップに聴こえた。ジャズっぽいのは実は全体の半分くらい。スカパラ参加の「すぐに会えるかな?」なんて、前作に入っててもおかしくない感じだし。

『LIFE』のあとだけに売れまくったけど、「え~?」と思った人が多かったのだろう。中古屋の常備品として、見かける頻度の高い小沢作品である。

オリジナルアルバムからのシングルカットはこの8cmで最後。これ以降はシングルでしか聴けない作品がほとんどで、中古屋価格が常識外れの状態が続いている。



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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
森永ダースのCM (ヒロシ)
2008-02-22 00:10:04
でしたね。この当時私中学2年生でした(笑)

大人じゃないような子供じゃないようなあの感じが好きだった。
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うーん (nakamura8cm)
2008-02-22 01:12:03
ヒロシさん中学生でしたか。
私は小沢さんと同い年です。
同世代にこんなすげーヤツがいる!と大学時代にフリッパーズを聴いてビビりまくっていました(笑)
紅白の見つけた↓
http://www.youtube.com/watch?v=aVg4QsrAnyE&feature=related
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Unknown (ドラム猫)
2008-02-23 14:09:01
(δОо〇)ハッ! しまったッ!



『球体~』は最近また聴きたくなっていたが……思わずL-Rを聴いているうちに先に書かれてしまったッ!(笑)。

σ(^&^;)。。。



ホントに後期の8cmは高いですね!

しかし、まだまだ小沢人気がある感じで…嫌じゃないですな!(^0_0^)
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やった! (nakamura8cm)
2008-02-24 02:27:41
先を越しましたっ!
今なぜ小沢か?そしてなぜL-Rなのか?(笑)

『球体』リリース当時は、正直あまり印象はよくなかったのですが、今回聴き直してみたらなかなかよいではないですか。力入りまくりの全2作と比べると、弱く感じるのは仕方ないですけど。

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Unknown (石ばし)
2008-02-25 21:41:39
前作は周りがみんな持っていたので、買わずにダビングしてもらって聴いてましたが(それでも相当聴きましたけどね)、『球体』はちゃんと買ったんですよ。だから思い入れがあったりしますね。いまでもよく聴いてますよー。

高さのあるジャケットが棚に入らなくて困ったのも、まあいい思い出です(笑)
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Unknown (nakamura8cm)
2008-02-27 01:04:55
>高さのあるジャケット
そうそう、整理しづらい!
プラスチックケースも主張が強いですよねえ。
まあ、探すときには見つけやすいけど。
うちの場合は飯島直子のアルバム(やはりプラケース入りの変則サイズ)の隣にあります。
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