「ぼくらが旅に出る理由(Single Edit)」 小沢健二 1996年

ぼちぼちやってる小沢健二のソロシングル・クロニクル。全18枚のうち12枚目まできたってことは、ようやく3分の2か。

パーティーの始まりを宣言した3rdシングル「ブギー・バック」～この12thまでは、アルバム『LIFE』(1994)からのカット＋『LIFE』での奇跡のハイテンションがいい具合に持続したシングル量産の時期。「渋谷系の王子・オザケン」としてマスメディアへの露出・セールスともに最高潮だった。

①ぼくらが旅に出る理由(Single Edit)　フジテレビ「将太の寿司」主題歌
作詞・作曲・編曲：小沢健二、弦編曲：服部隆之
アルバム・ヴァージョンは6分54秒、このシングル・エディットは5分21秒。私は成田に着くとこの曲を思い出す。アルバムのリリースから2年近くたってシングルカットってのも異例だが、特に違和感がないくらいオザケン祭りは続いてたし、まだまだこの狂乱が続くような気分だった。でもこれで一区切り。なんたってタイトルが「ぼくらが旅に出る理由」だもんな。スカパラの切れのいいホーンが効いた、お祭りのエンディングに相応しい一曲。これの発展形が「ある光」かな。

②流星ビバップ（“レビュー96”ライブ：96/03/09横浜アリーナ）
作詞・作曲・編曲：小沢健二
11th「痛快ウキウキ通り」のカップリングとして登場した重要曲のライブ・ヴァージョン。スタジオ盤も（いい意味で）痛々しいヴォーカルが味わい深かったが、このライブテイクは、ヒリヒリ感倍増。もうたまりません。スカパラに加え、ヒックスビルから木暮晋也＆真城めぐみが参加している。2番の歌詞を思いっきり間違えたことなんてどうでもいいから、これCDに残しておこう、と決断した小沢に拍手。客席の反応も素晴らしい！

③①のカラオケ

定価1000円、レンタル落ち100円。
ボーダーシャツにリュックを背負い、旅に出た小沢さん。このあと、同じ場所に戻ってくることはなかった。