失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「豹柄と Pink」 アン・ルイス 1998年、五島良子 2000年

2013-10-19 | 
アン・ルイスの43rdシングルと、五島良子によるセルフ・カヴァー。

左、アン・ルイス盤。Produced by Kim Bullard

①豹柄と Pink フジテレビ系「未来圏」エンディングテーマ
作詞:Annie、作曲:五島良子
豹柄とピンク。アン・ルイスが好きなものを並べたっぽい。自身がプロデュースするアクセサリーブランド「PUKKA BAKKA」のサイトにもピンクの豹柄が現れる。ゆったりした曲調で「さわって 好きな場所を」と冒頭からエロ全開。その後も気だるいセクシームードが曲を支配する。間奏で現れる高音コーラスは明らかにゴシちゃん。相変わらずのエンジェルヴォイスが神々しい。
「豹柄とピンク キレイに溶けあう」相性のいい男女のメタファーのようだ。でもそのあとで「豹柄とピンク まるで犬と猫」…えっ?メタファーにメタファーを重ねられるとよく分からなくなってきた。たぶんそんな深く考えちゃダメなんだろう。

②So in Love with You 
作詞:Julian Lewis、作曲:大沢誉志幸
こちらのクレジットは「with 美勇士」。そう、息子さんとデュエットなのだ。イントロの子供声も、当然幼い日の美勇士なんだろうね。親バカっぷりがイタイと言えばイタイけど、桑名正博に免じて許す。大沢誉志幸だからファンキー路線?と思いきや、青春ロックだった。美勇士16歳、そりゃ青春だからしかたない。しかしこの歳の男子が母親と一緒に歌うって、相当抵抗がありそうな気がするが、どうだったのだろう。

③④カラオケ

定価1020円、中古で100円。
豹柄バックに、豹のぬいぐるみを抱くアンさん。文字がピンクね。裏は美勇士とふたりで。ジャケ内側はピンクの豹柄。そしてプラトレーが透けるピンクってのがちょっとレアでうれしい。

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右、五島良子の13thマキシシングル「ツキノハナ」。

①ツキノハナ(#1)
②ツキノハナ(#2)
作詞:村崎文香、作曲:五島良子、編曲:石野卓球
ポリスターに移籍したけど、旧レーベルメイトの卓球にプロデュース依頼。忙しいビートに、大きなメロディ。1995年の「」に名曲度では及ばないかもしれないが、じわじわくる高揚感は近いものがある。#1は4分、別ミックス#2は7分超。こういうタイプの曲は圧倒的にロングヴァージョンがいい。ゴシちゃんの美しいフェイクもたっぷり楽しめるし。

③豹柄とPink
作詞:Annie、作曲:五島良子、編曲:森田浩司
オリジナルとは対照的なヴォーカルスタイルで、じっくり歌われたセルフカヴァー。アン・ルイスが描く性愛の世界を表現するには清潔すぎる声かもしれない。でもこの五島さんの歌唱には「天上のエロス」とも言うべき魅力がある。ふりかえって、アンさんの声に宿る「肉の重み」の迫力にも気づかされるというわけ。

定価1200円、中古で100円。
ワイルド&セクシーにキメたゴシちゃん。どこか箱入り娘ぽいキューン時代のイメージを振り払うかのように。

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