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ソプラノの鵜木絵里さんとチューバの喜名雅さんと我が家でリハーサル!

来月頭の北九州での演奏会に向けて。

喜名さんがさまざまな曲で素敵なアンサンブルの絡み方を考えて来ていただき、ソプラノ、チューバ、ピアノの組み合わせははじめてでしたが、とってもいい感じにハモって非常に楽しくアンサンブルできました!

これは誰もなかなか思いつかない編成かと思いますが、これからまだまだいける可能性が沢山あると思いました。

チューバの倍音がとても多い音とソプラノが混じると、オルガンと一緒に演奏しているような、オーケストラと演奏しているような感じにもなります。

また読み聞かせのコーナー、プロジェクター、パソコンを準備して、喜名さんや、鵜木さんご自身にプレゼンターで切り替えをしてもらいながら絵とのタイミングもバッチリとリハーサル。

絵本の中でのバンプに関してのアイディアもあっという間にまとまりました。

クリスマスメドレーは、候補曲どれもこのチューバ、ソプラノの組み合わせで非常に良い感じにできたので、曲を削るのに苦労したくらいです。

本番がとても楽しみです!

鵜木さん、喜名さんどうぞよろしくお願い致します!!

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お茶の水女子大にてシューベルトゼミ。
ある意味集中講座。D5751.2楽章、D784全楽章。1時間30分のゼミ三つ連続、2回の10分の休憩を挟んで4時30分連続のゼミ。学生も本当によくついてきました。間で換気もしっかりととりました。
ゼミ生全てに楽譜を見てゼミを受けて欲しいので自前プロジェクターとパソコン。
エディションはベーレンライター、ウィーン原典版、ヘンレを中心に見比べ。あと大学の時に使用したペータースと見比べると愕然とするくらい凄い違いが。
D575は自筆譜が現在紛失、筆写譜2種類と初版の資料から導き出しているので、ベーレンライター、ウィーン原典版、ヘンレでもかなり違うのが面白いです。
またネットからの19世紀後半に出版されたブライトコップフ版との比較もプロジェクターで投射して他の版と比べるのでまた時代、研究の進み方で内容が変わっていく様子を見たり致しました。
シューベルトとなるとあつくなるのであっという間の4時間30分。連続で参加していた学生の体力も凄い。
19歳の時の「人生はボールのようだ」から始まるスケッチから、未完成交響曲のあたりに書かれた「僕の夢」の文章を私が読んだり、未完成交響曲とピアノのオーケストレーションの話をしたり、D784のあたりの彼の入院していた健康状態の話など、様々な話をしました。
1817年作のD575のあたりに作曲された「死に寄せて」(1816〜17)を全員でフィッシャー=ディスカウの演奏で聴きましたが、まずは転調が凄い。どあたまから転調、ブルックナーのようです。そのあとも半音階を頼りに転調していく様子は作曲者を言わなければシューベルトとはわからないでしょう。少なくともブルックナー、ワーグナーといっても信じる人がいるのでは。
これが19.20歳での作品ということは驚きです。
それと同じ時期のD575はロ長調なのに、序奏のあと第一主題はト長調になるというのも相当面白いです。
その主題もト長調と短六度上の変ホ長調と常に行き来しながら奏でているのが、私が大学生のときこの曲に出会って凄く興味を惹かれていまここでゼミもしております。
一時期バス歌手のためのシューベルトの歌曲を演奏していたことがあり、「死に寄せて」「冥府への旅」「人間の限界」など凄い題名の曲がたくさんあり、シューベルトの新たな部分にとても興味を持っておりましたが、今回学生に少しですが紹介することが出来てよかったと思います。
つい先日「冬の旅」演奏したこともあり、またベルギーではとにかくフォルテピアノでシューベルトを叩き込まれたので、シューベルトとなるとあつくなってしまうのですが、自分にとってとてもシューベルトを見つめ直す貴重な時間となりました。
ゼミでは私の話の他に一人一楽章ずつ五人が演奏して、各々公開レッスン風に、私持参のプロジェクターからパソコン経由の楽譜をホワイトボードに投射して、プレゼンターでページをかえ、そのレーザーポインターで楽譜のさまざまなところを指して細かい説明をしながら公開レッスン。
このシューベルトゼミはお茶の水女子大のピアノの先生が一人数曲ピアノソナタを受け持って、学生が演奏、先生がゼミを行います。小坂圭太先生、白石光隆先生、御邊典一先生、寺嶋陸也先生、中川俊郎先生がゼミを行います。
全ての先生がシューベルトにこだわりを持たれている先生だと思いますので、これからどのようなゼミが展開されていくのかとても興味深いです。
私は今週末、まとめのゼミを行います。
年度末には全てのこのゼミの発表会。
シューベルトのピアノソナタがかなりの曲数を発表会で演奏するのでシューマンの言うところの「天国的長さ」になるでしょう。
いまから楽しみです。
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