ワールドカップ決勝戦という大きなイベントがあるので、今日明日はサッカーがらみで書きます。
サッカーの試合では試合前に国歌斉唱が行われます。
私の印象ではイタリア選手はあまり国歌を歌いません。それは国家の統一が遅れたため、地域ごとに自立性が強いためと言われています。確かにセリエAなどはまるでナショナルチーム同士の戦いのような対抗意識を感じます。
決勝戦でも彼らの国歌斉唱に注目したいと思います。
一方、フランスも一見すると一枚岩のように思われません。準決勝ポルトガル戦のスタメンでも、DFテュラム、MFビエラ、マケレレ、FWアンリ、ビルトールなどは黒人選手で、かつてのフランスの植民地支配の歴史を喚起させます。スーパースター、ジダンも、かつての植民地アルジェリアからの移民の子です。
しかし、イタリアとは逆に肩を組んで全員で国歌斉唱をする姿を何度も見たことがあります。これは恐らくフランスという国が「自由・平等・博愛」という理念で結びついた国家だからなのかもしれません。
こうしてみてみると、国としての一体感は歴史的なものであり、また人種を超えた結束も可能な枠組みだということに気づかされます。