入試に出る!!時事ネタ日記

現役の社会講師が最新の時事問題をコメント付きで紹介します!

入試に役立つ時事解説!

2006-11-27 13:52:28 | 社会

これまで時事問題の解説に関連して、世界史ネタも扱ってきましたが、今回は特別に大学時代の友人がコラムを投稿してくれましたので、紹介したいと思います。名前は大学時代のニックネームである事務次官(大学時代のゼミでは、行政の肥大化について盛んに採り上げていたので、いつしかこのようなニックネームになってしまいました)でいきたいと思います。

『産業再生機構について
文責 事務次官

ここ数年、皆さんも産業再生機構の名前を頻繁に聞かれたことと思います。日本経済新聞だけでなく、多くの雑誌やニュースでも取り上げられました。特にカネボウやダイエーの経営再建の報道が賑やかだった頃、産業再生機構の存在がよくマスコミに出ましたね。

産業再生機構とは、過大な負債で経営に苦しむ企業の再建を手助けする公的な機関です。再生できる見込みのある企業の助け舟という感じです。職務内容は再建対象企業の財政面のサポートだけでなく、スポンサー企業の紹介や不採算部門の売却も手がけています。現在ダイエーやカネボウなど合計41社が産業再生機構の管理下にあります。実は今、この産業再生機構が高い評価を受けています。なぜだかご存知でしょうか?弱体企業を再生させているからだけではありません。

それは、産業再生機構が公的機関であるにもかかわらず、もうすぐ解散をするということなのです。この「組織を解散する」ということが日本ではもの凄いことなんです!

2003年に設立されたこの産業再生機構は、ほとんどの企業の再建を軌道にのせました。景気回復の追い風もあり、存在意義もなくなりつつあるといえるでしょう。そこで産業再生機構の職員の方々は、このことを役所に申し出て、官僚の反対を押し切って2008年に解散することを決断しました。

官僚たちはなぜ、産業再生機構の解散に反対したのでしょうか?それは自分たちの天下り先にしようとしたからです。しかし、産業再生機構の職員の方々は、この計画を破棄しました。公的機関が僅か5年で解散するなどということは戦後の日本において前代未聞です。これは言うなれば「官僚に喧嘩して勝った」初めての事例なのです。私はこの一部始終を見て、官僚の思い通りにならない時代がついに来たと思いましたね。』

いかがでしょうか。大学時代は私がゼミ長、彼が副ゼミ長でした。私が教育業界に進むことを決心した時、彼は将来一緒に仕事をしたいものだなどと、「若い夢」を語りました。卒業から10年近くが過ぎ、現在は私が塾講師、彼が銀行員という道でそれぞれ頑張っています。今度年末に旧ゼミメンバーで集まるそうなので、顔を出してみようかな。

http://tokkun.net/jump.htm
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