大年の妻の戦は二段重

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大年の妻の戦は二段重

重詰やすべて揃ひて朝迎ふ

　　今年のお節作りは深夜までよく頑張ってくれました。
　　手作りが７種類、
　　黒豆、田作、きんとん、叩き牛蒡、煮しめ、なます（膾）、椎茸。
　　それに市販の、蒲鉾、伊達巻、栗、昆布巻、海老など。
　　朝早く目覚めたら二段重が、行儀よく出来上がっていました。



大年の戦終りて湯に沈む
　　
　　31日は妻は料理にかかりきりなので、
　　年末らしい片付け物、掃除関係は私の担当です。
　　一日一生懸命働き、年越しのお湯は格別でした。


初雪に備へて掛ける窓カバー

雪降れば着脱早き窓カバー

　　11月ごろに買った車用の窓カバーが優れもの。
　　新年早々の雪に、役立ってくれました。
　　着脱簡単、畳んで仕舞うのも簡単です。


かわいくてかしこくてまたやさし冬

元日や時をテレビに渡すまじ

丸まりて眠る毛布の暖かさ


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慶びし初夢すでに遠のけり

初夢は電車の中を泳ぎけり

　　いい夢を見ました。空いた電車の中ですいすいと泳いでいる自分。
　　気持ちよく泳いでいたという記憶だけで、前後関係は分かりません。

犬に噛みつかれて覚める初の夢

　　カミさんの見た夢です。起きたら手が何かに挟まっていたとか。


初買や肉は霜降り選ばざる

お年賀に行きて挨拶忘れけり

ヒーターに温もりながら寝正月


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手作りのお節いつまで作るやら

詰めながらひととせ想うお節かな

ゆとりなく今年も作る節料理

　　カミさんの心境を勝手に想像して・・・。


手作りのおせち料理をいつまでも

　　これは自分の心境。


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鈴懸や青き芽吹きの内にあり

すずかけは青き芽吹きを内に秘す

電車には空きあり仕事始めかな

あたたかき仕事始めとなりにけり

引き続きシャカリキ仕事始めかな


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鰤しゃぶの残り汁なら捨てるべし

　　前夜の鰤しゃぶの汁に新たに野菜を刻んで食べましたが、
　　匂いがきついんですね。一日中鼻についていた感じです。

初春やどれも読みたき週刊誌

捨てぬまま去年の卓上カレンダー　　　※こぞ

年明けて残る卓上カレンダー

兄貴とのつきあひ緩く初むかし

持ち物にこだわりありて明の春　　　　※あけのはる


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年末の五日年始の四日過ぐ

　　九連休はさぞや長かろうと想像していましたよ。
　　過ぎてみればあっと言う間でした。

旧友と話してみたし年賀状


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松の内過ぎてお節の残りけり

いつからと問われ分からぬ寒見舞

新しき友生まれけり初むかし


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南天のまつかの映える寒の朝

出る電車入る電車や朝寒し

初参り家族の幸を願ひけり