散歩と俳句とスワローズ

2016年に大野鵠士宗匠と出会い
芭蕉・支考由来の「美濃派獅子門」に入会
日々俳句生活を楽しんでいます

改札機触るるたび亀強く鳴く

2019年03月21日 | 俳句
2月21日~3月15日(早春→仲春)の作品 

◆かさね句会投句三句
 水の色変る一線春日差

 改札機触るるたび亀強く鳴く

 杉の花などと雅な名を持ちて


◆「獅子吼」提出七句(二句はダブります)
 水の色変る一線春日差

 改札機触るるたび亀強く鳴く

 囀の激しき日あり緩き日も

 早咲きを造花と紛ふ初桜

 木の芽雨明るく開く傘の花

 うらうらに照れる春日や乱れ髪

 朧めく夜半の目覚や震度1


◆「一つ葉集」提出三句
 六丁目十一番地初音聞く

 眠れざる夜は白梅を深く吸ふ

 信号は形見なるべし春の昼

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☆句会で一番選ばれたのは「水の色」でした。
 宗匠からは「改札機」の句について、
 古くからの季語「亀鳴く」を、
 現代生活の中でうまく使っていると
 評価して頂きました。

☆私が当日選んだ特選句は次の句で、宗匠の句でした。

 猫湧いてきたれり春の闇の底

いずこも野良猫に困っている現状がありますが、
そういう素材を使って、中七に切れを入れ、
不気味な一句を仕上げられたと思います。
「きたれり」を平仮名表記している点も工夫でしょう。
 

2 コメント

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無粋ですが (きりぎりす)
2019-03-27 09:37:07
我が家ではいつも同じ場所に野良猫がフンをして困っておりまして、最近その場所に不要なCDをぶら下げました。成果はあるようです。俳句のブログへの投稿としては如何なものか…お怒りあれ。
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真面目すぎて・・・ (健人)
2019-03-27 21:09:28
俳句記事を書くとつい真面目になってしまうので、コメント書きづらいですよね。気にせずお気楽にコメントしてください。
ところで猫の糞害はうちの庭も例外ではありません。暖かくなって今年も恋猫の鳴き声がし始めました。CDとはいい事を教えて頂いたので、早速やってみようと思います。
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