名古屋千年ゼミ

持続可能な社会について、みんなで考えます!

ゆっくり,まったり対話する場…♪

第9回名古屋千年ゼミ 議事録

2012年05月24日 | 名古屋千年ゼミ
さてさて、第9回の議事録でございます。第9回もなかなか濃いい話ができました。
こういうところが少人数のメリットですね。

※注意※ここに書く内容は責任を伴わないものであり、また特定個人・団体の代弁ではありません。


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今回は告知が遅かったということもあり、はじめはご住職と私だけでした。
久しぶりに天気が良かったので、すごく嬉しかったです。

ポツポツと参加者が来はじめ、自己紹介を始めました。

①自分の名前
②今どういう活動をしているか
③今日1日で、良かったこと1つ
④今、興味があること、やってみたいこと

いつもこの4項目について話してもらっています。

名古屋千年ゼミは、日頃モヤモヤと思っていることを話す場なのですが、はじめはポジティブな気分で参加してほしいという思いから、自己紹介をこのような形式にしています。
以下、話題の変遷とともに要点をまとめていきます◎


[名古屋千年ゼミという場]
・対話の場というのは、何かを実践する方向に持っていくと、大抵うまく進んでいくという話を聞いた
・何を実践してみたいのか?
・徳林寺の裏で農作業やる話もある
・ご住職が始めようとしている「みんなの家」プロジェクトに参加する?
・例えば名古屋千年ゼミ主催で上映会や講演会を企画して、この場についてもっと多くの人に知ってもらうこともできる
・何かを実践する、となると、縛りのようなものが生まれるかも?
・この徳林寺という日常から切り離された空間に、ただ来たい
・人を呼びたいというわけではない
・しかし、色々な人と対話してみたいのは確か
・メールでの告知(いわゆる「お誘い」)は、1対1ですると、相手を「行けなくて申し訳ない」という気分にさせてしまうこともあるだろう
・誘われたのに行けない、というのが続くと、誘われた相手は気負ってしまうことになりかねない、そういうのはイヤだ
・メーリングリストを使う手もある
・メーリングリストを使って早めに告知すれば、1対1の「お誘い」ではなく「ニュース」のような形で伝えることができるし、ブログ更新を待たなくても済む
・毎回、終了時に次の日程を決定すれば、次回も来やすくなる
・名古屋千年ゼミは、ぜひ来て!!!というより、そのときのご縁で、というスタンスの場であり、口コミとかで広がっていく方がいい
・引き続きブログ、そしてメーリングリストでの告知を行っていく

[山の仕事]
・山の仕事をしている人は、自分たちの生きている間に自分の仕事の成果がわからないのを承知でやっている
・ある人が、植林のイベントに来た人たちに対して怒っている
・植林するというのは、その土地にもともと無い植生の木を植えることであり、言ってしまえば遺伝子操作に近い、という
・植林というイベントは山の仕事の重要性に関する人々の意識を高めるには良いが、大抵の場合、人々は植えたら植えっぱなしで、それ以後のことには無関心
・植林すると、目で見て緑が増えたことがわかり、自分の仕事の成果を実感できる
・すぐ成果が目で見てわかることを求める人々は、自己満足だ
・植林しなくても、適当に間引けば光が地表に届き、埋土種子が出芽する
・徳林寺も昔は松がたくさんあったが、今はクヌギなど広葉樹の森になっている
・森は、自然に変遷していく

[自転車]
・車社会からの脱却のため、電動アシスト自転車の普及を促進すべき
・しかし、自転車自体の社会的認知度は低い
・ご住職は電動アシスト自転車に切り替えてから、徳林寺周辺の急坂もラクラク登れるようになり快適
・自転車は雨に弱いのがネック
・ヨーロッパとか台湾では自転車専用道がかなり整備されているらしい、見に行きたい
・道路が狭い日本では、自転車専用高架道を作り、電動自転車でスイスイ走れるようにしたらインフラとして活躍できるのでは
・自転車は歩行者と車、両方に嫌われているグレーな存在
・社会的認知度が低いため、行政が自転車への対応を怠っている
・日本では地域によって自転車道の整備が行われているところもあるが、自治体によってバラバラ
・自転車は危険な存在であることも確か
・名古屋市の中学生は自転車通学が禁じられているが、長久手などは許可されている
・それだけ都市部の自転車移動は危険だとみなされているのか
・いっぺん車を運転してみないと自転車の危険性が分からない

・都市に電動アシスト自転車のレンタサイクルを普及させたらどうか、と考えている
・田舎にも普及させれば車を多用する生活を変えられるのでは?
・田舎の人たちは農作業をする関係で自動車(軽トラ)が無いと生活できず、18歳ぐらいになると自動車の所持は一人一台が当たり前
・最近は電動4輪車(例:スズキのセニアカー)でクワを後ろに積んでゆっくり農作業に向かうおじいちゃんおばあちゃんもいる
・高齢になると車の運転が難しくなるため、電動4輪車に切り替える人もいて、なかなか便利だと感じているそう
・田舎で電動アシスト自転車を普及するにしても、リアカー引くぐらいの馬力は欲しい

・自転車を新しいインフラとする実験都市を作りたい
・名古屋でも「名チャリ」という社会実験が行われた
・京都でもあった
・しかしそれらは長続きしていない

・最近は自転車置き場が有料、せっかく自転車で来たのに100円200円取られてなんだか損した気分
・だが、有料にしないと自転車置き場がひどいことになる

・昔より自転車が売れていない
・昔は車など手に入らず、ほとんどの人々の足は自転車だった
・インドのリキシャ、タイのトゥクトゥクなども車社会への移行で衰退しつつある
・自転車の後ろにトレーラーをつけて子供を送っている人もいる(!)
・昔はオート三輪とかミゼットとかあった
・自転車はいつしか世間から「蚊帳の外」のような扱いを受けるようになった
・今は大多数が一様に富めるようになり、自動車は一家に二台が平均的
・この車社会から無理やり脱却する必要があるのか
・現在は自転車は投資の対象ではない
・日本政府が経済性を求めていない以上、自転車の対応はグレーなまま
・リニア新幹線のように、過剰で不必要に見えるものも、経済効果が高いがゆえに推進されている
・お金が手に入るものが一番すぐれている、という今の経済の論理を変えないと、自転車に限らず、脱原発も、何もたちゆかない
・産学官で自転車社会を変えていくことが求められている

・電動アシスト自転車のバッテリーはリチウムイオン電池が主流
・昔はニッケル水素やニッカド電池が主流だったがメモリー効果(少ない放電を繰り返すと容量が小さくなっていってしまう現象)が問題になり、リチウムイオン電池に変わってきた
・回生充電を行える電動アシスト自転車も登場した
・だが電池のリサイクルは問題

・ピザ宅配バイクのように屋根つきの自転車はどうか
・取り回しが大変
・歩道は走れない
・歩道で、自転車と歩行者の歩く場所を分けているところもあるが、申し訳程度で、とても安全とは言い難い

なんだか自転車談義にアツくなりすぎたので(笑)、参加者の方の提案があり少し話題を変えることにしました。。

[いろいろな生き方がある]
・世の中にはいろいろな生き方、仕事があることを知らずに大人になってしまう人が多すぎる
・大人が教えてあげていないのも確か
・今の子供に将来の夢を聞いたら「有名人になりたい」という回答
・将来の生き方をイメージできてない
・東大や名大は今後9月入学が検討されているが、これにより高校卒業後少し社会のことを知る機会ができるのでは
・海外にはギャップイヤーという、高校を卒業してから大学に進学するまで社会勉強をする期間を設ける制度が認められているところもある
・日本では大学に行くことが当然だと誰もが思いこまされている

[勉強]
・勉強が割とできたから、大学に行った
・勉強が楽しかったから、大学でも勉強をしたいと思った
・最初は「勉強ができる=カッコいい」という構図があることがイヤだった
・就職のために大学に行く、そういう周りの認識
・宿題は大変だが、勉強自体は好き
・世界史こそ一番のファンタジーだ、英語の発音はスポーツみたいなものだ
・勉強は、何かのため、と考えてやるものではなく、ただ単純に楽しいからやるものだと気付いた
・「勉強ができるヤツは上を目指すべきだ」という固定観念がある
・必要ない科目は捨てる、という悪しき入試制度
・理系の入試では日本史、世界史が捨てられることが多いが、やっとけば絶対為になるのに…

[教育]
・日本の教育方針はケチくさい
・「優秀な人間は楽な生活ができるよ」と教えられる
・もっと遊ぶ時間があってもいいのに
・レベルの高いところに行くための「お受験」を否定するのもいけないが…
・海外には社会と大学が結びついて協力している感じがあるが、日本ではお互い嫌い合っているような感じ、仲が悪い
・卒業論文も卒業のために書くようなもので内容は薄っぺらい

[教育についてのポジティブな話]
・徳林寺でフリースクールを開く話が持ち上がったことがある
・ネパールで大学を作るアイデアにもつながった
・ご住職が発案し、ネパールで伝統的な文化を保存し、アーカイヴを維持する共同機関としての大学づくりに携わる
・ネパールのルンビニ大学をはじめ、色々な大学から出張講義を受け入れるようなアフィリエーション形式の大学院大学

・美浜にフリースクールを立ち上げる話が上がっている
・「紀の国学園」「シュタイナー教育」というのも聞く

[シュタイナー教育とは?]
・フランス人であるシュタイナーが創始者
・神知教会に対抗して人知教会を立ち上げ、シュタイナー教育を始めた
・シュタイナー農業というのもある
・宗教的、神秘的なもの
・幼稚園は結構あるが、小学校は関東にしかない
・「ホリスティック教育」といって、全人格的人間を育成する教育もある
・知識を詰め込むだけでなく、生きていく力を身につける
・シュタイナー教育を含む、ホリスティック教育協会という団体が存在する
・シュタイナー教育では、芸術を中心とした教育
・「子供は0~6歳は夢(メルヘンのような)中で生活しており、刺激してはいけない」「7歳からは人生の師を得る」というような方針がある
・テレビを遠ざけ、静かな心を持つ時間を与える

[学校だけに頼らない教育のかたち]
・岡崎とか天白にあるプレーパーク
・自己責任の下、焚火とか木のぼりとかなんでもできる
・プレーリーダーという人が一応、監督している

・犬山農芸で行われる寺子屋
・寺子屋というのは、公的な学堂や児童館とは異なったもの
・学堂や児童館では子供の自由がかなり制限されている

・日本の教育は、日本人になるためのもの
・つまり、日本の戦力になる人を育てるためのもの
・指示を愚直に守る人間
・その愚直な人間の下で育つ人間が、独立心を持てるわけがない
・一度、国を忘れよう
・国力、経済力という観念から抜け出してみないと、現状を変えることは無理
・楽しく生きれればいいじゃないか
・厳しい、まじめ過ぎる人が多い

[幼稚園]
・スクールバスが幼稚園に普及してきた
・子供たちは1~2時間おとなしく乗っていなければならない
・家が近い場合でも、歩かずに乗っていく
・生まれた時から車で生活する
・歩かなくなってきている
・昔は幼稚園に通うまでも楽しさがあったがスクールバスではそれが無い
・幼稚園側のサービスだから当然だろう
・お母さんの幼稚園選びの基準は「スクールバス」「給食」「習い事」
・一つの分野で勝とうとするなら、始めるのは早い方がいいという認識

[お金]
・最近はお金はたくさんいらないという若者が多い
・ベーシックインカム(一律の収入保障)の取り組みも始まる
・消費税の値上げなどにより、年金とは異なる制度の研究も始まっている

[最近いろいろとおかしい]
・被災地の地元の声を一番に考えている、という政府は、瓦礫の広域処理を推進する
・三菱、東芝、日立はベトナムへの原発輸出を検討しており、野田首相はゴーサインを出している
・戦争前みたいな雰囲気
・文科省の大臣から子供たちに以下のような内容の(変な?)手紙が配られた
 …原発事故の収束のため、現場では多くの先生方が貢献されています。君たちも勉強に精を出して、日本の未来を担う立派な人間になってください…
・先生方とはいったい誰だ?

・おかしいおかしいと言っている人たちだけで集まっているのもおかしい
・今は飢える心配が無いだけ幸せだと言う人もいる
・歴史というものは引っ張っている人がいるから進んできた
・国民全員が国のことを考えるべき、と言うのは理想論
・社会のことに関心、問題意識のあまりない人々をコントロールする力を身につけるべき
・日本人には昔から「お上に逆らわない」という民族性があり、トップに従うだけになってしまっている
・だからこそトップに立つ人間をしっかり育てないといけない

・大人が子供に教えてあげないといけない情報はたくさんある
・あとになって「なぜ教えてくれなかったんだ」となるのは良くない
・わかる範囲でしか行動したくない、という保守的な意識が働いてしまう


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さて、今回はちょっと長くなりましたが、このような感じで話を終えました。話が尽きず、毎回大変です。
しかし、実践しようと思っていた「名札」を完全に忘れていたのが残念です。。
次こそは…。
また、次回には、トーキングスティックと言って、対話の場にあるスティックを持っている人しか話せないというルールを決めた対話形式を取り入れることも検討中です。。


次回のお知らせはこちら6月15日(金)18~21時、徳林寺にて開催です。
次回で第10回を迎えます。もうすぐ1年なんですねー!
参加者の方々、そして場所を貸していただいている徳林寺のご住職に支えられてここまで来ています。皆様いつもありがとうございます。

出会いの力に感謝!

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1 コメント

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第9回 (kuko)
2012-06-08 21:23:26
前回は自転車の話をずっとしてたと思ってたけど、他の話題も結構あったね。
私は今は普通の自転車で特に不満はないけど、
電動自転車が普通の自転車くらい手に入れやすくなって、道路ももっと自転車で移動しやすかったらいいなって思ったよ。
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