MOLE / 生きてる証拠の備忘録

継続は力なり、というので、
出来る限りは毎日書くつもりです、多分。

ファンハウス(90点)

2016-05-14 23:30:34 | 映画

2016年制作。劇場未公開、監督無名、
という、なかなかのB級感漂うホラー映画。

『エルム街の悪夢』のロバート・イングランド
が主演と謳っているけれど、冒頭の15分で
ロバートの出番は終わり。ギリギリ詐欺。

ただこれは....かなり面白い映画。

精神異常者を収容する刑務所から脱走した
6人のサイコパスが、ハロウィンの夜に
「ファンハウス」というイベント会場に潜入。
日本でいうオバケ屋敷に、本物の殺人鬼が
いるという恐怖の舞台に若者達が狂乱する。


というあらすじ。もはやこれだけで面白そう
だけれど、どうせ脚本倒れでしょ、と思いきや、
キャラクターの個性、舞台の芸術性、
丁度良いスプラッタ描写、3%のコメディ要素、
2%のエロス、恐怖の演出、など、
素晴らしい出来映えでした。

強いて言えば、もっと異常性があっても良い。
恐怖の演出ももっと過激で良い。それだけ。


殺した相手の唇と目を縫い付ける異常者。


客に客を食わせる元コックの異常者。


歯を全部抜く元歯医者の異常者。


人間を縫製する異常者。


地下プロレスの猛者。異常殺戮者。


首謀者にしてカルト集団の教祖。


ファンハウスに集結。パーティの始まり。


野外会場を盛り上げる司会者たち。
当然客は大盛り上がりで、本物の殺戮者が
会場にいるとは思ってもない。


だがこのファンハウスはリアルだ。
目の前で司会者が殺されても、演出だと
思って盛り上がる観客。確かにそうなるわ。


女保安官が駆けつける。


コメディ担当も駆けつける。

93分間、一切の妥協を許さない展開。
手抜きシーンはなく、飽きない。

オチも非常に秀逸だと思う。
見事としか言いようがない。

最近見たホラー映画の中では、
クラウンに並ぶレベルだと思った。

オススメです。子どもには、見せられない。