先に、厨房の中を紹介しました。
ここでは、少し丁寧に説明します。
サファイア・プリンセス号には3つのダイニングキッチンがある。
メインのキッチンが5F&6Fのデッキにあり、
もうひとつは12Fにあるキッチンだ。
食料品はロサンジェルスにある本部が世界各国から調達する。
市場で一番良い品の中から選ばれ発注するのだそうだ。
1回のクルーズで200トンの食品が船に届けられ、
食品貯蔵庫に収められる。野菜・果物は寄港地での調達もする。
プロのバイヤーが市場に出かけて、肉、魚を選び、
世界中の業者と掛け合い、船積みの予定を立てて、発注する。
クルーズの献立はロスで献立案を作成し、
食品管理組合の監督の下で
料理団体の専門家による献立調整を行ってから、決定される。
食品庫は熟練した管理体制のもとに管理され、
肉、魚、野菜、小麦粉等を担当する各チームの人たちがいて、
サーブされる時間を逆算して、それぞれの品目と適量を調理室に運ぶ。
調理室には総料理長の下に、160(今回は208)名ほどのコックがおり、
腕を振るい、決められた盛りつけ方をして、
配膳係が客の注文した料理を各テーブルマネージャーのいる一時置き場に届け、
マネージャーがお客様係に指示をして、ようやく客の前に提供される。
客係は、テーブルに案内をし、
飲み物を尋ね注文を取る係がおり、
次に、料理メニューを持ってきて料理の注文を取り、
料理をサーブする係に分かれている。
生ゴミなどの処理はどうしているのか。
食器は130℃の熱湯で高圧洗浄する。
生ごみはディスポーザーで粉砕、塩分など除去洗浄して海に放流している。
瓶類はカレットにして寄港地で業者に引き取ってもらう。
水は寄港地で購入する分と海水の淡水化処理している水を使用している。
ゴミは船の焼却炉で燃やし、
灰は寄港地でカレットとともに業者に引き取ってもらう。
船の中は、
ノロウイルスなどでの食中毒が致命傷になるので、
徹底して除菌作用を施している。
ビュッフェ形式のホライズン・コートなどでは
一度客の前にサーブして残った料理や食品類は、
食べられる状態でも全て廃棄処分されている。