東電がボーナス原資を予算計上していたという報道には、怒りを超えたお笑い草だ。
給与ベースで二割カットしており、ボーナスも自ずからダウンしているから、いいんだという東電の感覚には驚きだ。
東電社員に限らず、誰しもボーナスは生活費の一部で、ローン返済に充てこんでいる。だから、全面カットは生活の根本を覆すと信じているし、カットしないでほしいと願っている。
しかし、公的資金を注入してもらっていて、実質、国民の税金で国営化されている。
りそな銀行や日航など耐えに耐えて、漸く公的資金の返済の目途が立った企業もある。
彼らは、断腸の思いで、ボーナス零の期間を1年間続けた。
しかし、東電は昨年夏のボーナスだけ零で、12月は支給していた。今後の予定にシャーシャーと組み込んで、当然という顔だ。
メルマガのTEPUCOもいつの間にか再開している。
国民に分からなければ、ちゃっかり腹を痛めないよう、策を巡らせている、
電気供給にあぐらをかいている、経営感覚。
松下幸之助は彼の世で何を思う。
企業倫理、企業の公共性を捨て去り、利益優先の企業体質はもう成り立たないことを肝に銘じるべき時だ。