「おわら風の盆」は八尾(やつお)町は、
平成の大合併で、富山市八尾町になった。
今年8月末で人口2689人の小さな山間のまち。
毎年、メインの風の盆は9月1.2.3の3日間に行われる。
昨年は休日が重なり、1日12万人の人出だったという。
今年は1日だけで8万人だったとの報道があった。
昨年を知っている人からすると少ないという。
でも、今年は3日間が平日ということで、その割には多いのではないかと思われる。
JR富山駅で整理券番号9(12まであるのはわかったが、
それ以降はわからない。)をもらい、列に並ぶ。
発射時刻17時49分に乗る予定が
列車の故障で18時40分発になった。
ひとつの番号で電車400人乗り。
途中電車が閊えて時間調整もあり、八尾駅に19時23分に着いた。
もう、呆れ果てて不平不満は聞かれず。
みんなどうせ夜通しの踊り流しは見られるという
思いがそうさせていたのかもしれない。
八尾駅で入院仲間で一緒に増富温泉にも行き、
今でも携帯メールのやり取りしているAさん夫婦
(別ルートのツアーで1日に風の盆を見るということで、
情報のやり取りをして
駅で待ち合わせすることになっていた。)
と合流。
Aさんたちは6時30には着いていて、
駅周辺を散策していたので、
天満町までは迷うことなく歩けた。
下新町まで行くが流し踊りを見かけることはなく、
Aさんはツアーのバス時刻の関係で、お別れ。
流し踊る時間は特別に決まっていない。
演舞場や舞台での踊りは
時間が決まっており、
各町が分担して受け持つ。
したがって、出演中の町では流し踊りは見られない。
其の先は雪洞灯篭がかもし出す幽玄さの中町並みの立派さと
見物客の人ごみを縫うように
今町→西町→東町→諏訪町→西新町へ。
赤字の町では運よく流し踊りを観る事ができ、来た甲斐があった。
帰路は道路の真ん中に大きな灯篭があり、
そこを中心に輪になって踊る準備をしていた
上新町→錦町→西町→下新町→福島町へと歩き、
屋台が並ぶ駅前へ。
おわら風の盆の踊りの形は
男踊りが稲刈りの形を表し、女踊りは四季を表している。
男女とも帯が黒。
これはみんな貧しく、
葬儀用の帯なら皆が持っていることからといわれる。
女性の浴衣柄は各町ごとに異なる。
男は法被姿。その法被も町ごとに柄が異なる。
踊る女性は基本的には
子供小学ー中高生~大人の26歳未満の独身に
限定されているという。
小さな輪になって踊っている女性には
そういう人ばかりではない。