水牛車を引っ張る水牛
系譜がちゃんと残してある
みんな名前があり、気質・特徴がある
この水牛
しっかりもん
ちゃんと操縦者の云うことを
律義に守って
の~し・の~しとワゴンを引く
私が乗った水牛車
すれ違うサイクリングで周る観光客
このよけ方がいいね!
ブーゲンビリアの花咲く村道の佇まい
そこのけそこのけ~
とはしないんです。
唯一の繁華街というか
交通の要所
みんな慣れたもの
水牛も慣れたものだ
村一周が終わるまで、ず~と、お尻ばっかり見る羽目になる。
こんな機会はめったにないから、
観察!
どういう筋肉の動き方するんだろう
【・・ん・・】のときは
どんな兆候が現れるんだろう
などなど と。
だって、目の前にお尻なんだからサ!
御者のお兄ちゃん
実は本土から来て住みついている
三味線を弾いてくれるし、
島の歌も歌ってくれる。
おとぼけ顔だが
真面目だ。
「先頭を行く水牛は教育を失敗しましてね。
自分勝手に歩き、ストップしてしまうんです。
だから、先頭を歩かせ、せかせないと動かんのです」
【その点、こっちの●●ちゃんは一番若いんですよ。
だから、今、教育中なんです。
ようやく私の指示通りに動くようになったんです。
角を曲がるとき
わだち分を考えてよ~
って、声かけすると
分かってきたんです、ちゃんと曲がるんです。
しばし考えてからですけど。】
調教失敗の先導する水牛くん
いつも先頭を歩かされる。
出場順番が一番多くなる
これも×なのか調教失敗を修正するためか
やっぱり云うことを聞いておいた方がいいんだね、
水牛車の世界も
ようやくひと休みできるワイ
そんなに急かさないでよ~
この子は女の子
「自分が一番美人だと思っているんです。
カメラを向けると、
ちゃんとポーズをつくっているんですよ。」
御者の云う通りだ。
眼がくりっとしているのだ。
よ~く見比べてみた、他の水牛と。
「なるほど」なのだ。
「自分が一番の美女様よ
観光客のみなさ~ん、
わたし、すっごい人気者なの
女優よ!
撮りたいなら
はいどうぞ~」
って顔が憎らしい!
女優顔の牛は足の先まで 気を使っていますね。
こんなに間近に見られておもしろそう。
よく皆、世話がいきとどいていますよ。
一仕事を終えて、休憩中なんですが、果たして【女優】は仕事をしたのでしょうかね~。
他の水牛は疲れた身体だって素振りから判るんですが。
きっと、【女優】は特別扱いかもね。