コスタコンコルディアの座礁

2012年01月16日 | ★ 【 旅ゆけば~ 】 

出航して3時間後の座礁だったという。


乗船客は、乗船すると指定されたキャビン(客室)へ直行する。


エレベーターが船の前・後・中央に配置されているが、乗船直後は自分がいる場所が船の前・後・中央の何処なのかを確認してから、エレベーターに乗る。


エレベーターを降りると、告げられたルームNO.が右舷・左舷のどちら側にあるのか、確認しながら部屋に辿りつく。


辿りついても、ラゲージはまだ部屋には届いていない。したがって、部屋のつくり、配置、使い勝手、金庫、ハンガー類、洗面・風呂場、コンセント、ヘアドライヤーの有無、バルコニーの様子、灰皿、TVの使い方などなどを確認している。


30分~1時間ほど経った頃、ルームサービスのスタッフがドア前にラゲージを配って置いていく。何の音沙汰もないので、ドアを開けて、荷物が届いているか確認し、届いていれば、ベッドカバーに汚れてもいいように分厚いカバーがかかっているので、その上にラゲージを広げて、衛門かけに洋服をかけ、下着類などは整理ダンスに収める。正装用の服一式は特に気を使って、皺などが伸びるようにしておく。靴も出して、肩崩れなどしていないか確認する。乗船カードを首からつるして、いつでも出せるようにする。


したがって、財布と貴金属類は基本的に金庫に収める。現金は船の中ではチップで使う以外は不要となる。すべて、乗船カードで買い物をし、下船当日にいくら使ったか明細書が各部屋に届けられる。乗船カードは自分の持っているクレジット会社(Visaなど)カードを乗船港での乗船チェック時に登録する。レートはその時点のレートになる。今回は78円台だった。


このようなことをしながら、夕食時間6時以降になると、皆、レストランへ三々五々やってくる。


ツアーの場合は、「5時半どこそこに集合です、皆で今日はレストランまで行きますが、明日からはレストラン入口に集合ですよ」と添乗員さんの後をぞろぞろとついていくことになる。


この時間が6時頃になっている。


今回の座礁は乗船出航後の午後9時というから、夕食が終って、船内を散策している人、カジノで興じる人、デッキに出て夜の地中海の闇に立つ人など、思い思いに過ごしている頃である。そのような乗客にとって、突然の停電はパニックは避けられない。電気がつくまでじっとするしかない。


傾き始めた頃になると、どの階まで行けばテンダーボートに乗れるのか、乗船した階を覚えている人は意外と少ない。


船長が乗客より先に下船して、地上の救助隊から船に戻れといわれても戻らなかったと外電は伝える。
言語道断な態度であるが、それよりも、「速度の出しすぎ、島に寄りすぎ」という操船の仕方が不思議でならない。
やがて、真相は報道されるだろうが、「こういうことも起こりうる」という認識のもとに、クルージィングを楽しんでほしい。



 


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