戻ってきました。
桜満開の期間に病院にいるとは、なんと無粋なことでしょうか。
施術後は、8.3℃までの熱がでたが、徐々に微熱程度になり、9日には平熱になった。
CT映像を撮り、医師と一緒に処置状況を確認して、
4つあったガン細胞が黒く映っていたので、ガン兵糧攻めは成功。
予定通りの11日に退院してきました。
入院中、初めの2日間は大部屋(4人部屋)に空きがなく、差額ベッド代なしの個室に入れた。
施術翌日には大部屋に移動となった。
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義足の老人は20年前に輸血で肝炎になった人だった。
調子が悪くなって以来、7つほど病院を渡り歩いたが、原因がなんなのか分からず、ようやく
日赤に辿りついて、入院。
それでも1週間さまざまな検査して、C型肝炎と判明し、インターフェロンをやることになったという。
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78歳の老人は救急車で運ばれて入院。
鳩尾周辺に痛みがあり、過去にも病院にかかったが、原因が分からない。心筋梗塞ではないかと検査するも
違ったという。
今回も救急隊から心臓ではないかと日赤に説明していたが、本人は違う旨を告げたという。
さまざま調べた結果、胆のうに石があり、胆管に2ミリの石があることが判明し、薬で流す治療を行い、私の退院翌
日に無罪放免であった。
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10日に入ってきた高齢者はとっつきにくそうな人。
話が聞こえてくるので、状況が分かった。
塞詮術をやるらしい。
カテーテルが痛いだろう、厭だ!帰りたい!と、子供のように、拒否っぽい発言。
そこで、大したことない旨を伝え、安心していいよと、話しかけてみた。
何をしてきた人なのだろうか、口のきき方がぶっきらぼうなのだ。
初めての人にも「そうだ。」「そうだろう!」「初めてだから、不安だ!」「そんなこといったって、本で読んだ知識だ
ろ!」という。
そこはムラッとせず、
「あなたは暗いですよ。沈んだ様子は奥さんや子供たちや周囲の人が言葉がなくなっちゃう要因なので、いつもにこ
にこ笑顔でいないといけないよ。マスターベーションで自分だけ不運なんて思って自分を慰めていたら、皆が遠ざか
る。ガンのメカニズムを理解して、如何に対峙するかですよ。そうすると、負けるもんかという気がわいてくるので、
明るくガンと共生生活が送れるんですよ。私はそうしていますよ。元気にみえるでしょ?わたし。」
ってなことを延々と説得してしまいました。
以後、その人は顔合わせるとにこっと笑顔で対応してくれるようになった。
なんだか、どっちが病人なのか・・・・・・。
病棟の人模様はさまざまなことが分かる。
家族とうまくやってきた人か、
仕事場の調子を退職後の暮らし方に引きずって抜け出さない人(出せない人)か
などなど、面白い人間観察ができる処だ。