元祖【しおがま】

2010年02月04日 | ★ 【 旅ゆけば~ 】 

東塩竃駅から塩竃神社へ向かうと、
気品のある時代もんの家がある
ちょうと風変りな店やなのだ
外看板には【お菓子】とあるのだが、
置いてあるものは茶器なのだ
そればかりが目につく


そろりとガラス戸を開けて
お菓子屋さん?


そうですよ!


うちは塩竃といって
お茶会などに使う
【しおがま】を製造販売しているんです
という。


【しおがま】の元祖のお店なのだ


 



その名を【丹六園】



塩竈、古くからの【塩どころ】として有名だ。


その豊富な塩を利用して作られたのが【銘菓しおがま】


もち米を蒸して干し、粉末にする際シソの葉を散らして落雁風に仕上げたお菓子



茶会に使われる。


その昔はしその代わりにホンダワラ等の藻塩草を使っていたという。


あっさりした甘味で、かすかに海の味が広がり、懐かしい味だ。


鹽竈神社の門前町には、今なお、昔ながらの製法でしおがまを作り続ける古き良き店舗なのだ。



このタイプのものがもう一つあり、


一回り大きい「くるみ入り」


それしかないのだ。


お婆さんと嫁さんの二人が店に出るだけ。


お婆さんは80代・嫁さんは60代といったところだ。


なんの飾り気もない、


お店である。


これで600円程だ。


旅に出て


こういうお店に出くわすと


わくわくしてしまう。


 


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